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ソニー、動き回る音楽プレイヤー「Rolly」発表


 ソニー株式会社はサウンドエンターテイメントプレイヤー「Rolly(ローリー)」を9月29日から発売すると発表し、体験イベントを開催した。

 「Rolly」は短径約6.5cm、長径約10.4cm。重量はバッテリ込みで約300g。手のひらサイズの卵形の本体に2輪のホイールを持ち、動き回ることができる音楽プレーヤー。両側面には直径2cm、最大出力1.2Wの水平対向配置型ステレオスピーカーを2つ持ち、1GBのフラッシュメモリー、加速度センサーやロータリーエンコーダーなどのセンサー類のほか、通信機能として Bluetoothを内蔵する。型名は「SEP-10BT」。

 バッテリはリチウムイオンバッテリ(3.7V、1,560mAh)。持続時間は音楽再生時で約5時間、モーションと音楽だと約4時間。再生できるファイルはMP3、ATRAC、AAC。

 色は白のみ。価格はオープンプライス。店頭予想価格は39,800円。

 液晶等のディスプレイはない。基本的に電源スイッチと、停止・再生を操作するワンボタン・インターフェイスとなっているが、もうひとつの特徴として、ホイールの回転や、本体を振ることによって、音楽のボリュームや曲送りができる。


卵型のRolly。耳のような「アーム」を閉じた状態 アームを開いた状態。アームを回転させる部分は「ショルダー」と呼ばれている 背面に電源スイッチとUSB端子、リセットボタン

上部にあるのが再生/停止ボタン クレードルに乗せられたRolly

水平対向配置型ステレオスピーカーの内蔵された側面 「MADE IN MALAYSIA」の文字が見える下面。ネジはバッテリのフタ

 電源をオンにしたRollyを水平において再生ボタンを押すと、Rollyの両側面にあるスピーカーを覆っていた「アーム」が開いて、音楽の再生が始まる。Rollyには加速度センサーが内蔵されており、再生中に持ち上げられると、自動的に本体の上下方向を認識。下方向のアームが閉じる。そのままさかさまにすると、同様に、上方向になったアームが開き、下方向になったアームが閉じる。

 アーム部分は小型スピーカーの音を机や床の上に反射させる役割を持ち、Rollyの音像は、本体の上部に作り出される。この効果によって、どこからでも音を聞くことができるという。またアームは、外力がかかりすぎると壊れる前に外れるような機構となっているという。

 Rollyはホイールを使って曲送りやボリュームコントロールを行なう。縦に持った状態で曲の操作も可能だ。上のホイールをちょっと回転させると曲送りされる。大きく回転させると次のアルバムに送られる。下のホイールはボリューム操作に使われる。

 ホイールを用いた操作は横向きにして机上などに置いた状態でも同様に行なえる。横にした状態では、ボリュームコントロールは左右への回転で行なう。回転させてボリュームを動かしたあと、Rollyは自動的に元のリスニングポジションまで移動する。

 また、ランダムに音楽を再生するシャッフル再生機能を持っている。再生ボタンをダブルクリックし、本体をシェイクする。するとシャッフル再生モードに移行する。もとへ戻すときの操作も同様だ。


【動画】通常の音楽再生 【動画】持ちあげると自動で上下を判別。なおアームは閉じるが音の再生は変わらない 【動画】ホイールを長く回すと、次のグループ(アルバム)に切り替えることができる

【動画】縦位置では上のホイールで曲送り、下のホイールでボリュームコントロール 【動画】横位置のときは、前進後退で曲送り操作

【動画】ボリュームコントロール操作をしても、自動で元の位置に戻る 【動画】振ることでシャッフル再生、ノーマル再生を切り替える

モーション

 Rollyの大きな特徴は楽曲に応じたモーションが行なえるところ。デモでは、楽曲に合わせたダンスのような動作のほか、サウンドエフェクトのような環境音に合わせた動き、そして人の声によるかけあいに合わせた動作が披露された。

 モーションは、Rolly内部での自動解析による自動作成「セルフモーション機能」のほか、ユーザーがカスタムで作成する「カスタムモーション機能」、またセミカスタムメイドである「おまかせオートモーション機能」の3種類が用意されている。

 「おまかせオートモーション機能」では、Rollyに同梱されたPCアプリケーション「Motion Editor」を使って自動生成する。モーションの自動生成そのものはワンクリックで終了する。ソニー独自の音楽解析技術「12音解析」およびビート抽出技術によって精密に解析し、音楽のムードやテンポにマッチしたモーションデータを生成しているという。

 Rolly本体の6つの可動部の移動角度やタイミング、サイドランプの色や点滅など、生成された動作は「Motion Editor」を使って変更することもできる。関節の移動角度は1度単位で変更可能。

 なお「Motion Editor お試し版」の無償配布をソニースタイル・ジャパンが運営するサイト「体験空間」にて、9月28日から実施する予定。作成したモーションは、近日開設予定の「Rolly」モーションファイル共有サービス「“Rolly”モーションパーク」を利用することで、他のユーザーとシェアすることができるという。


【動画】楽曲に合わせたモーションを行いながら再生 【動画】回転モーション。アームは音の反射板として使われている 【動画】環境音に合わせたモーション

Rollyへの音楽転送とモーション再生 3種類のモーション作成機能を持つ モーション作成ソフトウェアではライトの色も指定可能

 RollyはBluetoothを内蔵しており、Bluetooth機能を搭載しているパソコン、携帯電話、各社デジタル音楽プレーヤーなどとペアリングして接続することで、Rollyを外部スピーカーとして使用できる。相手側Bluetooth接続機器がAVRCPプロファイルに対応していれば、“Rolly”本体で再生/停止などの操作も可能。

 なおRolllyにはイヤホンジャックがない。ソニーでは「Rolly」を「音楽をみんなで楽しむサウンドエンターテインメントプレーヤー」として位置づけており、敢えて付けなかったのだという。


楽曲の転送には基本的にはPCが必要 【動画】ホームパーティなどでみんなで楽しむシーンでの使用をイメージしているという

ベッドサイドでの使用イメージ 商品ケース。横にあるのは別売りの専用ソフトキャリングケース(1,980円)

URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200709/07-0910/


( 森山和道 )
2007/09/10 21:15

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