独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は13日、対話と行動を学習するロボットの知能化技術を世界で初めて開発したと発表した。
あらかじめ言語知識を設定することなく、幼児が発達していくように、ロボット自身が音声、画像、動作によるコミュニケーションを通じて、対話や行動を学習できる基礎技術。行動の学習ができる新技術のほか、従来の名詞を中心とした学習だけでなく、動詞や文法の学習も可能。言語的知識、行動に関する非言語的知識、実世界知識などを、状況に応じて関連づけ、利用者の意図を適切に推察できるという。
この技術を使うことで、「いつものかばんを持ってきて」という、曖昧な命令でもロボットが適切な判断をして行動できるほか、雨が降りそうな場合に、ロボットがユーザーに傘を持っていくことを勧める、ということも可能という。
今後は、より実生活に近い環境下で、知識の学習機能、性能の評価・検証を続けるという。
■URL
独立行政法人情報通信研究機構
http://www.nict.go.jp/index-J.html
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h19/070613/070613.html
( 清宮信志 )
2007/06/15 17:54
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