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「第46回静岡ホビーショー2007」レポート

~各社からロボット用拡張パーツなどの新製品が登場

 5月17~20日に、ツインメッセ静岡で、静岡模型教材協同組合が主催する「静岡ホビーショー2007」が開催される。静岡ホビーショーは、今年で第46回もの開催を数えるプラモデルやラジコン関連の新作見本市であり、前半2日間が業者招待日で、後半2日間が一般公開日となる。今年も19日、20日は一般公開日となり、各ブースにて即売会が行なわれたり、モデラーによる合同作品展などが行なわれる予定だ。

 また、一般公開日は両日先着1,000名(中学生以下対象)にプラモデルなどがプレゼントされるほか、陸上自衛隊車両展示なども行なわれるので、興味のある人は是非行ってみてはいかがだろうか。

 静岡ホビーショーは、基本的にはプラモデルやラジコン、おもちゃなどに関する見本市だが、最近はロボット用サーボモーターやロボットキットなどを発売するラジコン関連メーカーが増え、ロボット関連の展示も見られるようになった。そこで、Robot Watch読者の関心が高いと思われる、ロボット関連の展示を中心にレポートしていきたい。


静岡ホビーショーの会場となる「ツインメッセ静岡」。JR静岡駅からバスで10分程度の場所にある 最近は、日本だけでなく世界各国からのバイヤーが増えているようだ ツインメッセ静岡は、その名の通り、北館と南館の2つの建物から構成されている

新型サーボモーターやRB2000用の未発表拡張パーツなどを展示していた日本遠隔制御

 まず、二足歩行ロボットキット「RBシリーズ」やロボット用サーボモーターを発売している日本遠隔制御のブースから紹介しよう。RBシリーズは、初代RB1000、2世代目のRB2000、入門用のRB300の3モデルがあるが、売れ筋であるRB2000を中心にデモを行ない、来場者の関心を集めていた。

 日本遠隔制御ブースでは、未発表の製品が多数展示されていたが、その中でも注目したいのが、新型のサーボモーターだ。RBシリーズでは、RBS581と呼ばれるサーボモーターが採用されているが、その後継製品であるRBS582と、その上位製品となるRBS5802が展示されていた。


JR PROPOブランドでお馴染みの日本遠隔制御ブース。ラジコン関連メーカーとしては、かなりブース面積も大きかった ヴイストンと共同開発した二足歩行ロボットキット「RB1000」(左)と第2世代の「RB2000」(右) RB2000のフレームを構成する板金パーツ類。13軸なので、比較的パーツは少ない

 RBS582は、サイズやトルク、スピードなどの基本スペックはRBS581と変わらないが、アッパーケースの形状が変わり、ケースがフラットになったほか、ビス穴が6本開けられているため、よりロボットに組み込みやすくなった。自作ブラケットで、オリジナルロボットを作ろうという人にも、嬉しい仕様変更であろう。

 また、サーボケーブルが出る部分を保護するネックゴムの形状も変わり、ケーブルの取り回しがよりしやすくなっている。RBS581では、ネックゴムの飛び出し部分が長いので、足首部分など、ゴムとフレームが干渉してしまうことがあったが、RBS582ならそうした問題も起きにくい。

 RBS5802は、コアレスモーターを採用した上位製品で、RBS582とサイズは同じだが、トルクが2倍近くに強化されている。コアレスモーター採用のRBS5801という製品があったのだが、RBS5802では、アッパーケースやネックゴムの仕様がRBS582と同じように変更されたほか、ファイナルギヤが金属に変更されており、耐久性が大幅に向上している。

 RBS582/RBS5802は、7月発売予定で、価格はRBS582が5,250円で、RBS5802は未定だが、おそらく1万円前後になりそうだという。また、現在、RBS581が採用されているRB2000やRB300などに関しても、順次RBS582への切り替えが進むようだ。

 コアレスモーター採用のハイエンドサーボモーターの新製品「DSR8901」も展示されていた。DSR8901は、DSR8801の改良版で、放熱性に優れたヒートシンクケースを採用していることが特徴だ。

 さらに、DSR8901をベースにシリアル化したサーボモーター「SSR8901」のデモも行なわれていた。シリアル通信に対応しているため、双方向通信が可能で、きめ細かな制御が行なえるほか、デイジーチェーン接続もサポートする。サーボモーター内部に温度センサーが搭載されており、内部温度の監視も可能だ。SSR8901は、現在開発中の製品であり、発売は年内を予定しているとのことだ。


RBシリーズに搭載されているRBS581と互換性を持つ新型サーボモーター「RBS582」。アッパーケースがフラットになり、ビス穴が追加されたので、ロボットへの実装が容易になっている。サイズは38×19×38.5mm、トルクは9.2kg・cm、スピードは0.11sec/60°。価格は5250円で、7月発売予定だ RBS5801の後継となる新型サーボモーター「RBS5802」。コアレスモーターを採用したハイトルクバージョン。ファイナルギヤが金属に変更され、耐久性が大幅に向上。サイズはRBS582と同じなので、RBシリーズにも搭載可能。サイズは38×19×38.5mm、トルクは17kg・cm、スピードは0.13sec/60°である。価格は未定だが、1万円前後になりそうとのこと。7月発売予定 こちらは旧モデルとなるDSR581とRBS581。RBS582とトルクやスピードなどの基本スペックは変わらないが、RBS582ではネックゴムが変更されており、ケーブルの取り回しがよりしやすくなっている

新製品のRBS582(上)と旧モデルのRBS581(下)の比較。RBS582は、アッパーケースがフラットになり、ビス穴が6本開けられている。また、サーボケーブルが飛び出す部分のネックゴムが変更されており、ゴムの出っ張り部分が非常に短くなっていることが特徴 RBS582のネックゴム部分。出っ張り部分が短くなっているので、足首などのフレームに干渉しにくい ハイエンドサーボの新製品「DSR8901」。DSR8801の改良版で、ヒートシンクケースを採用しており、連続動作時も温度が上昇しにくくなっている。サイズは32.7×21×40.5mm、トルクは28.5kg・cm、スピードは0.14sec/60。価格は17850円で、近日中に発売開始予定

ロボット用マイクロサーボ「DSR3801」。サイズは26×15×33mmとコンパクトである。トルクは7.1kg・cm、スピードは0.11sec/60°。価格は11550円で、すでに発売中である 現在開発中のシリアル通信対応サーボモーター「SSR8901」(仮)。DSR8901をベースにシリアル通信に対応させた製品で、双方向通信を活かした高度な制御やデイジーチェーンに対応する。年内の発売を予定しており、価格は2万円弱になりそうとのこと SSR8901の特徴や予定スペック。温度センサーを内蔵し、サーボモーター内部の温度監視が行える。最大250個までのデイジーチェーンに対応し、制御特性などのパラメーターの変更も可能だ

SSR8901にシリアルサーボコントローラーを接続して、実際に動かすデモを行なっていた サーボモーター内部の温度が、コントローラーの液晶に表示されている。今のサーボモーターの温度は23.4℃となっている

 また、RBS582を採用した二足歩行ロボットキット「Sperior-BR7」のプロトタイプも展示されていた。こちらは、ショーケース内での展示であり、実際に動いているところは見られなかったが、14自由度で、重さが約1,070gと軽いことから、かなり軽快に動きそうだ。

 Sperior-BR7は、日本遠隔制御から発売されるわけではなく、あくまで同社のサーボモーターの利用例ということで展示されていた。まだ発売元や価格などは明らかにされていないが、年内にも発売される可能性が高いようだ。詳しい情報は、こちらで公開される予定だ。

 さらに、RBシリーズ用の新オプションとして、ヴイストンから近日発売予定のLEDボードが2種類展示されていたほか(実際に両目に組み込んだデモも行なっていた)、未発表のハンドパーツや足裏パーツ(ROBO-ONE足裏規格対応)も展示されていた。ハンドパーツを装着すれば、手の開閉が可能になるため、モノを片手でつかんで投げたりできるようになる。ハンドパーツについては、ヴイストンから発売される予定だが、ROBO-ONE規格対応足裏パーツを発売するかどうかは、まだ決まっていないとのことだ。


新型サーボモーターRBS582を採用した二足歩行ロボットキット「Sperior-BR7」のプロトタイプ。全身で14自由度を持ち、全高は30cm、重量は約1070g。6Vのニッケル水素を搭載する。発売元や価格、発売時期などは未定だが、年内に登場する見込みだという Sperior-BR7を斜めから見たところ。後ろが鏡になっているので、やや見にくいが、後ろ側の構造もわかるだろう Sperior-BR7のスペックを示すパネル。詳しいことは、こちらで明らかにされる予定だ

ヴイストンから近日発売予定のLEDボード2種類。左のVX-IX004RはフルカラーLEDを2個搭載しており、自由な色で点灯させることが可能。右のVS-LED1は、コントロールボードのサーボモーター出力に直接接続し、明るさを変えることが可能 頭部にLEDボードを搭載することで、RB2000の両目を光らせることができる 【動画】LEDボードを搭載したRB2000のデモ。モーションに応じて自由に付けたり、消したりのコントロールが可能

未発表のRB2000用ハンドパーツ。手を開いたり閉じたりできるので、モノを片手でつかんで投げるようなことが可能になる。ヴイストンから発売される可能性があるとのこと ROBO-ONE足裏規格(いわゆる60-30)に対応したRB2000用足裏パーツ。標準品に比べて幅がかなり短くなっている ROBO-ONE規格対応足裏を装着すると、足がかなり小さくなり、スマートな印象を受ける

G-ROBOTS GR-001やユーザーの自作機などを展示していた双葉電子

 双葉電子のブースでは、エイチ・ピー・アイ・ジャパンから先日発売されたG-ROBOTS GR-001や、同社のサーボモーターを使ったロボットの作例などの展示が行なわれていた。

 コンパクトなボディだが軽快に動くGR-001に、足をとめて見入る来場者も多かった。発売時期は未定とのことだが、RS30xシリーズ用の反対軸付きボトムケースや、6月発売予定のロボット用プロセッシングユニット「RPU-10」など、コマンド式サーボモーターを利用して、オリジナル機体を作りたいという人向けの製品も展示されていた。

 なお、RPU-10は、ハードウェア的にはGR-001に採用されているRPU-11と同等であるため(内部のファームウェアとPC用のモーションエディタが異なる)、RPU-11のファームウェアを書き換えることで、RPU-10相当にすることも可能だという。提供時期や方法はまだ未定だが、GR-001購入者も、希望があればRPU-10相当にファームウェアを書き換えられるような形にしたいとのことだ。

 RPU-10用モーションエディタは、GR-001専用版モーションエディタよりも、より細かなパラメータを設定できるなので、オリジナル機体を作りたいという人に向いているだろう。

 あくまで参考出品だが、RPU-10とRS301CRを使った4軸ロボット「Clover」のデモも行なわれていた。Cloverは、足部分だけの小さなロボットだが、しゃかしゃか歩くことや、両足でジャンプしながら移動することが可能である。また、RPU-10内蔵の加速度センサーを利用して、倒れたことを自動的に検出し、起き上がりモーションを実行、再び歩き出す機能も備えている。

 また、双葉電子のサーボモーターやプロセッシングユニットを利用した、ロボットの作例も数台展示されていた。これらのロボットは、ROBO-ONEなどで活躍されているロボットビルダーの手によるものであり、素晴らしい設計のものだばかりだ。


エイチ・ピー・アイ・ジャパンがWebサイトで公開しているサイコロ投げモーションは、ダイナミックな動きで、来場者の受けもよかった 【動画】腰ピッチ軸をうまく使って、大きく振りかぶってダイナミックにサイコロを投げている GR-001に使われている小型のコマンド方式サーボモーター「RS301CR」と「RS302CD」。右側に展示されているのは、未発表の反対軸付きボトムケースが装着されたRS30xシリーズ

反対軸付きボトムケースの拡大写真。両持ち支持構造を作りやすくなる。ただし、反対軸ボトムケースの発売時期や価格は未定 ロボット用プロセッシングユニット「RPU-10」。最大48個のサーボモーターを接続可能。ハードウェア自体はGR-001に使われているRPU-11と同じだが、搭載するファームウェアとモーションエディタが異なる。RPU-10は、6月上旬発売予定 RPU-10用モーションエディタの画面。GR-001専用モーションエディタとは異なり、3Dポリゴンモデルは表示されないが、サーボモーターごとにトルクやコンプライアンスなどを細かく設定できる

RPU-10用モーションエディタでは、コンプライアンスを左右それぞれで指定することも可能だ GR-001に使われているリチウムイオン「PR-4S780P」と専用急速充電器「LBC-3E5」 RS30xシリーズよりも一回りサイズが大きなコマンド式サーボモーター「RS401CR」と「RS402CD」

USB-RS485変換アダプタ「RSC-U485」。PCのUSBポートに繋ぐことで、コマンド式サーボモーターをコントロールできる サーボケーブル中継基板(ハブ)。GR-001でもこうした中継基板が利用されている RPU-10とRS301CRを利用した4軸ロボットの試作機。「Clover」という名称が付けられている

【動画】Cloverの通常歩行の様子。かなりの勢いで走り回る 【動画】指などで倒されても、RPU-10の内蔵加速度センサーによって、自動的に起き上がりモーションが実行され、再び走りだす 【動画】通常歩行だけでなく、両足ジャンプで飛び跳ねることも可能

【動画】両足ジャンプ中に倒れても、自動的に起き上がって、再びジャンプを開始する 双葉電子製サーボモーターを利用して作られた二足歩行ロボットの例 伊藤信一氏が製作した「KKF-03 こんぱくと」。RS301CRとRPU-10を利用している

藤本勝治氏が製作した「ff」(フォルテシモ)。こちらもRS301CRとRPU-10を利用している。KKF-03とffは、ROBO-ONE宇宙大会デモ機として作られたロボットだ ペンギン型ロボット「ぺんと」で有名ななぐ氏が製作した「Aerobattler もん☆」。RS601CRとRPU-10を利用して作られた大型二足歩行ロボットだ RS601CRとRPU-10を利用して作られた「ReF60A」。ジョイントボールを活かした独特のフォルムがかっこいい

エイチ・ピー・アイ・ジャパンブースに展示されていたGR-001の構成パーツ エイチ・ピー・アイ・ジャパンブースでもGR-001は展示されていた

クワガタロボットやカブトムシロボットなどを展示していたタミヤブース

 全ブース中、最大の規模を誇っていたのが、北館のタミヤブースだ。ミニ四駆やラジコンなども多数展示されていたが、アクリル板を使ったロボットキットシリーズの「ロボクラフト」シリーズの新作が展示されていたので、紹介したい。

 この夏のロボクラフトシリーズの新作は、ずばり「クワガタ」と「カブトムシ」だ。どちらも夏の主役の2大昆虫である。クワガタ、カブトムシともに、発売は6月16日頃の予定で、価格は2,604円である。付属の2チャンネルリモコンで自由に操作できるので、2匹作って戦わせるのも楽しそうだ。カブトムシの頭の角パーツは、3タイプ用意されており、好みに応じて付け替えられるのも面白い。

 また、「楽しい工作」シリーズにも新作が登場。こちらは「4chリモコンロボット製作セットDX(タイヤタイプ)」と呼ばれるキットで、価格は6,825円、7月発売となる。ユニバーサルアームやユニバーサルプレートなど、汎用性の高いパーツで組み立てるため、アイデア次第でさまざまな形状のロボットを作ることができる。組立説明書には、横挟みハンド、縦挟みハンド、バケットタイプの3種類の製作例が紹介されている。付属の4chリモコンにより、上下左右の移動だけでなく、ハンドやアームの上下などもコントロールできるため、面白いロボットが作れそうだ。


最大規模を誇っていたタミヤブース 夏の新製品「リモコン・クワガタムシ」。2チャンネルリモコンが付属する。脚の動きに合わせて、頭のハサミも動く こちらは「リモコン・カブトムシ」。角パーツが3タイプ付属しており、好みに合わせて付け替えられる

【動画】クワガタムシが動いている様子。しゃかしゃかと高速で動くので面白い 【動画】こちらはカブトムシが動いている様子。2匹作ればバトルが楽しめそうだ 「楽しい工作」シリーズの新製品「4chリモコンロボット製作セットDX(タイヤタイプ)」で作れるロボットの例。左が縦挟みハンド、右がバケットタイプ

こちらは横挟みハンドの製作例。ペットボトルをつかんで持ち上げ、運ぶことができる 付属の「4ch4スティックコントローラー」。上面にも2つのスティックが用意されている 【動画】横挟みハンドのロボットが動いている様子。レスキューロボコンテストなどを開いても面白そうだ

急速充放電器を多数展示していたABCホビー

 ABCホビーは、急速充放電器「AC/DCエキスパートチャージャー」シリーズなどを発売しているメーカーである。AC/DCエキスパートチャージャーは、高性能で汎用性が高いことから、二足歩行ロボットユーザーからも人気がある。ABCホビーのブースでは、低価格モデルから、リチウムポリマーバッテリにも対応したハイエンドモデルまで、AC/DCエキスパートチャージャーシリーズがずらりと並んでおり、静岡ホビーショー2007限定の特別バージョンも展示されていた。


ABCホビーブースには、「AC/DCエキスパートチャージャー」シリーズがずらりと並んでいた 1~14セルのニッカド/ニッケル水素に対応したスタンダードモデル。筆者も所有している。充電出力は最大5A。価格は15,540円 静岡ホビーショー2007限定のバックライト搭載バージョン。機能的にはスタンダードモデルと同じだが、液晶にバックライトが搭載されたほか、サイドパネルが高級感あふれるカーボン調になり、ボリュームノブがアルミ製に変更されている。価格は16,170円

充電出力が最大7Aに強化された「AC/DCエキスパートチャージャー7A」。価格は18,690円。こちらもカーボン調サイドパネルとアルミ製ボリュームノブを採用 ニッカド/ニッケル水素に加えて、リチウムポリマーバッテリとシールドバッテリにも対応したハイエンドモデル「リポAC/DCエキスパートチャージャー」。リチウムポリマーは4セルまで対応可能。リポバランサーも付属する。価格は26,040円

ベーシックモデルの「AC/DCエキスパートチャージャー ライト」。1~8セルのニッカド/ニッケル水素に対応。コンパクトで持ち運びに便利だが、放電機能は搭載していない。価格は7,035円 低価格な初心者向け急速充電器「ACデルタピークエキスパートチャージャー」。対応は6セルまたは7セルのニッカド/ニッケル水素のみ。価格は3,675円と安い

そのほか、ハイテックブースや三和電子ブースなどで見かけたロボットたち

 そのほか、ロボットの展示がメインというわけではないが、ハイテックマルチプレックスジャパンや三和電子のブースでも、ロボットが展示されていた。なお、一般招待日には、今回ロボットを展示していなかったブースでも、ロボットのデモが行なわれる可能性もある。


ハイテックマルチプレックスジャパンブースの一角にはロボットコーナーがあり、ROBONOVA-Iのカラーバリエーションモデルなどが展示されていた ハイテックのロボット用サーボモーター。全て発売済みの現行製品である

教育用ロボットキット「MA-VIN」。さまざまなセンサーを搭載しており、ライントレースなどを実現できる。ブロックを並べていくだけでプログラミングが可能 MA-VINの価格は2万円前後の予定とのことだが、発売時期はまだ未定である

三和電子のブースには、同社のプロポを利用する実写版鉄人28号やRobovie-Mが展示されていた 同じく三和電子ブースに展示されていた、テレビアニメ版鉄人28号 全日本ロボット相撲大会に出場したロボットも展示されていた

KHRシリーズやロボット用サーボモーターで有名な近藤科学のブース。残念ながら業界招待日には、ロボット関連の展示は行なわれていなかった ROBOT LIFEのブースでは、武下公美さんのマノイAT01「マノジェンヌ」(左)とマノイPF01「マノリーナ」(右)によるパフォーマンスが行なわれていた

本格的なフライトが楽しめる超軽量ラジコン飛行機「ミニューム」を展示していた京商

 Robot Watchの読者なら、京商といえばマノイを思い浮かべる人が多いだろうが、今回の業界招待日には、マノイ関連の展示は行われていなかった(一般公開日にはマノイのデモを行う予定とのこと)。

 京商ブースには、主力製品である、ラジコンカーやラジコン飛行機などの新製品が多数展示されていたが、筆者が特に気になったのが、6月20日に発売予定の超軽量ラジコン飛行機「ミニューム」だ。

 最近、トイプレーンなどと呼ばれる数千円の超小型飛行機のおもちゃが人気を集めているが、ミニュームは、サイズはかなり小さいものの、トイプレーンとは一線を画す本格的なラジコン飛行機である。

 トイプレーンの場合、操作がデジタル式で、ON/OFFのコントロールしかできないのが普通だが、ミニュームは2.4GHz帯の3chプロポを採用しており、アナログスティックによる細かな操作が可能なことが魅力だ。

 フルセットで19,950円という価格もリーズナブルであり、トイプレーンでは物足りないが、大きなラジコン飛行機を飛ばすだけのスペースも財力もないという人には、ぴったりの製品であろう。


京商の超軽量ラジコン飛行機「ミニューム」。重量はわずか約18g、全長は325mmだ。6月20日発売予定で、価格は19,950円 ミニュームには車輪も付いているので、机の上などからの離陸や着陸が可能だ ミニュームのパッケージには、完成済み機体やプロポ、スタンド兼用急速充電器、リチウムポリマーなど、飛行に必要なものがすべて入っている

ミニュームの動力源となる超小型リチウムポリマー。3.7V/70mAhという仕様で、約15分の連続飛行が可能だ。充電もわずか約20分で完了する ミニュームの内部には、3つの超小型モーターが搭載されており、スロットル、ラダー、エレベーターの制御が可能

ラダーとエレベーターをアナログ的に操作できるので、慣れれば8の字飛行や宙返りなど、自由な操縦が可能になる 【動画】ミニュームのデモ映像。室内だけでなく、微風状態の屋外でとばすことも可能

URL
  第46回静岡ホビーショー2007
  http://www.hobby-shizuoka.com/
  【2006年5月19日】「第45回静岡ホビーショー」が開幕(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0519/hobby.htm


( 石井英男 )
2007/05/19 01:24

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