宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、日本国内の宇宙ロボティックス技術の向上を目的とする「宇宙ロボットフォーラム」を設立した。
ロボティックス分野の中から、宇宙に応用できる新規技術を発掘するため、技術交流を促進することが狙い。同フォーラムには、宇宙ロボティックスの開発に関心があれば、誰でも参加登録が可能としており、登録者には、宇宙ロボットフォーラムの開催案内などの情報が電子メールで配信される。
現在、米国をはじめとする科学技術先進国では、月探査に向けた研究が進められており、日本も2025年に月で有人探査を行なう計画がある。この中で、日本の持つロボット技術を応用し、月面探査や、惑星探査、宇宙船内外での有人宇宙活動のサポート、衛星の点検や保守を行なうロボットなどが期待されている。
JAXAでは、宇宙ロボット開発への応用を目的とした宇宙ロボット競技会の実施も検討中。ロボットによる、月面を想定した不整地の走破や、データ収集などの課題について競い、相互に研究発表をすることで、優れた技術の発掘を狙う。競技会の詳細な内容については、2007年秋に発表される予定。
■URL
JAXA
http://www.jaxa.jp/
ニュースリリース
http://www.jaxa.jp/press/2007/03/20070328_spacerobot_j.html
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( 清宮信志 )
2007/03/28 18:55
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