11月2日、秋葉原UDXビル2Fのイベントスペース「AKIBA_SQUARE」にて、3日~5日の日程で開催される「アキバロボット運動会2006」の開会式が行なわれた。
アキバロボット運動会は参加できる「ロボット体験」を主軸に据えたイベントで、各種ロボット競技大会や操縦体験からなる「競う」、ロボットのデモや関連グッズ販売の「見る」、ロボット製作教室とロボットSFセミナーの「学ぶ」の3本柱で行なわれる。
開会式では株式会社ココロの「アクトロイドDER-2」が挨拶したあと、名古屋工業大学 梅崎研究室の鬼ごっこロボット「ASKA」、東芝の家電ロボット「ApriAlpha」、近藤科学のホビーロボット「KHR-2HV」、京商「MANOI AT01」、広島大学 辻研究室の筋電で制御できる車椅子「CHRIS」の、各ロボットが入場した。KHR-2がトーチを点灯したあと、ApriAlphaが選手宣誓を行なった。
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【動画】アクトロイドDER-2による挨拶
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【動画】KHR-2によるトーチライト点灯
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トーチライトを点灯して踊るKHR-2
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【動画】ApriAlphaによる選手宣誓
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選手であるロボットたち
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CHRIS。ASKAと同じく万博にも登場したロボット
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NPO法人産学連携推進機構 理事長 妹尾堅一郎氏
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大会委員長を務めるNPO法人産学連携推進機構 理事長の妹尾堅一郎氏は、「ユニークなロボットに集まってもらってうれしい。昨年は文化祭、今年は運動会になった」と挨拶した。
なぜロボットによる「運動会」なのかについては3つの理由があるという。1つ目は、ロボットは老若男女みんながわくわくする科学技術素材であり、科学技術に触れるよい機会であること。2つ目は、先端科学技術は要素技術に分解されがちだが、ロボットは総合技術である。つまり細分化された科学技術を統合するという面でもロボットには意味があること。3つ目は、科学技術に対しては崇めず恐れない態度が重要だが、ロボットを通すことで科学技術との距離を学べると考えられること。以上3つがロボット運動会を企画した理由だという。
妹尾氏は「運動会は参加することに意義がある。参加する人も見る方も全力を出して意義のある楽しい3日間にしてほしい」と語った。
最後に、次世代ロボット開発ネットワークRooBOのメンバー「ROBO & PEACE」によるバンド演奏が行なわれた。演奏時にはシステクアカザワのホビーロボット「PLEN」も体を揺らせて参加した。
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「ROBO & PEACE」によるバンド演奏
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【動画】「PLEN」も参加した
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そのほか会場には協賛各企業のブースでロボットのデモ展示が行なわれるほか、秋葉原のロボット専門店「ツクモロボット王国」によって企画運営される、2足歩行ロボット競技場「ツクモスタジアム」が設置される。
3日は玉転がし競技やロボット徒競争、紅白玉入れ合戦、障害物競走からなる「<第一回ツクモCUP>ロボットアスリート大会」、4日はバトル大会、5日には近藤科学株式会社との共催によるサッカー競技が行なわれる。
また、4日にはホンダの二足歩行ロボット「ASIMO」によるショーも行なわれる予定だ。
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会場内はまだ準備中
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会場内案内図
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秋葉原のロボット専門店「ツクモロボット王国」が全面的に協力している。写真は九十九電機 代表取締役 鈴木淳一氏。「ロボットを盛り上げていきたい」という
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障害物のコース。手前のボールが球転がしの球
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徒競走コース
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<KONDO CUP>ロボットサッカーのフィールド
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東芝「ApriAlpha」。家電コントロール用ロボット
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広島大学・辻研究室の「CHRIS」。こちらは新しく製作されたもの
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CHRISは筋電で制御できる。遠隔操作の様子は子どもたちにうけそうだ
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名古屋工業大学 梅崎研究室の鬼ごっこロボット「ASKA」による鬼ごっこも行なわれる
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フレパー・ネットワークス株式会社によるインタラクティブ3Dディスプレイ「亜空間通信Pod」
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【動画】各種センサーや電子タグなどを使い3Dのバーチャルキャラとコミュニケーションできる
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【動画】株式会社未来機械による壁面移動機械「WallWalker」。ガラス窓を掃除するロボット
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未来機械 代表取締役社長・三宅徹氏。ロボットのデザインはスポンジをイメージしているとのこと
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【動画】セコム株式会社の食事支援ロボット「マイスプーン」。国内出荷台数は現在200台程度とのこと。2004年9月からはオランダでも販売している
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側面
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バッテリにはサンヨーのエネループが使われていた
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本格的なプログラミングや画像認識技術の応用が可能。12月発売予定
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これまでのバンダイのロボットも展示されている
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鹿島建設株式会社による床の振動を止める振動制御システム。建物への応用を考えているという
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【動画】鹿島建設による遠隔操作における力覚フィードバック技術のデモ。遠隔地にいる操作者に触感を伝えることができる
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会場ではロボットキットやロボット関連グッズも販売される
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会場の「AKIBA_SQUARE」。UDXビル2F
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3日にはロボットSFセミナーとして、SF作家・山本弘氏による講演がある。テーマは「SFにおける人間とロボットの愛の歴史」。セミナー後にはサイン会も行なわれるが、事前申し込みが必要。
なお、昨年の「アキバ・ロボット文化祭」はダイビルが会場だったが、今年の「運動会」会場は新しくできたUDXビルの2Fなので注意しよう。また、今回は有料となった。入場料は500円。
アキバロボット運動会は、3日、4日は午前9時から午後6時まで、最終日5日は16時まで開催される。
■URL
アキバロボット運動会2006
http://www.akibatechnopark.jp/project/robot2006.html
【2005月11月29日】技術で集客! アキバ・ロボット文化祭2005開催(PC)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1129/robo.htm
( 森山和道 )
2006/11/02 21:36
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