三菱重工業株式会社は、テロ/災害現場などで活動する防災支援ロボット「MHI MARS-G」を発表した。価格は2,000万円。
本体両側面にクローラを備えた形状で、45度までの階段や瓦礫に覆われた不整地などを走行し、リアルタイムで現場の状況を監視・伝達するロボット。4台のカメラによる画像通信と、双方向音声通信が可能なほか、オプション監視機能として、化学剤や可燃性ガス、放射線などを検知する機能を搭載できる。
ロボット本体のサイズは500×1,000×400mm(幅×奥行き×高さ)で、階段の踊り場や自動改札機など、狭い通路でも走行が容易という。また、重量は約55kgと、同社の従来モデルよりも、30%軽量化された。衝突、落下などの衝撃にも耐性があるという。最高速度は平地で時速6km。高・中・低の3段階の速度切り替えが可能。
ロボットの操作は左右二本のジョイスティックで行なう。有線/無線の通信方式に対応し、何らかの理由で通信が断絶した場合でも、容易に有効な回線へ切り替えられるという。
同社では2002年に遠隔監視用防災支援ロボット「MHI MARS-i」を開発しており、これをベースに機動性や軽量化などを進めた。MHI MARS-Gは、24日から東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展2006」へ出展されるという。
■URL
三菱重工
http://www.mhi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mhi-ir.jp/news/sec1/200610204527.html
危機管理産業展2006
http://www.kikikanri.biz/
( 清宮信志 )
2006/10/23 20:24
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