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「ロボットミュージアム in 名古屋」、10月12日オープン

~施設計画概要について記者会見

 9月14日、株式会社アイディーユーと株式会社ジャイロウォークは、10月12日に名古屋市中区でオープン予定の「ロボットミュージアム in 名古屋」の施設計画概要について、丸ビルコンファレンススクエアにて記者会見を行なった。

 まず最初に株式会社アイディーユー投資事業本部の小泉寛明氏から、施設全体の概要説明が行なわれた。

 ロボットミュージアムは名古屋の中心地である栄にて800坪規模でオープンする。もともとデパート内ショウルームであったスペースを改装したもの。改装費用や目標売り上げは明かされなかった。ただし来場目標は年間40万人。展示ロボット数は未定。

 ロボットミュージアムはミュージアム施設である「ROBOTHINK(ロボシンク)」、物販を中心とした「ロボット未来デパートメント」、未来の暮らしを体感できるインポートインテリアショップ「hattori lusso」、飲食施設であるオーガニック・カフェレストラン「famires」の4エリアで構成される複合施設。

 ファサードデザインは森田泰通氏。コンピュータの基盤をイメージしたデザインとなっている。

 「人とロボットがどんな形で交わっていくのか」ということが全体のテーマとなっているという。小泉氏は「未来がどうなっていくのか皆さんと考えていける施設にしたい」と語った。


株式会社アイディーユー投資事業本部 小泉寛明氏 ロボットミュージアムの中心となる4つのエリア 森田泰通氏によりデザインされたミュージアムの外観。LEDが仕込まれた多数の基板を使ったデザイン

ROBOTHINK

株式会社ジャイロウォーク取締役副社長 西田雅彦氏
 続けて、ミュージアム「ROBOTHINK」および「ロボット未来デパートメント」について株式会社ジャイロウォーク取締役副社長の西田雅彦氏が説明した。

 全体のテーマは「ロボットっていったい何? あなたにとってロボットとは?」。ロボットをカルチャーとして捉えて、ロボットは「想像」と「創造」の歴史を繰り返してきたとし、実物展示よりも、むしろ普遍的な意味でのロボットについて考える施設にしたいという。

 ROBOTHINKは有料エリアで、ロボットミュージアムの中核となる。入場料は一般1,300円、中学生1,000円、小学生700円。テーマ展、レクチャー、ワークショップ、ライブラリなどから構成される都市型ミュージアムとしたいという。

 1Fは、ロボットをテーマとしたアートやデザインを展示する「企画展スペース」。年3回開催される予定。

オープン記念企画展は、KUKA社の産業用ロボットを使ったアート活動を行っているドイツのアーティスト集団robotlab による、「robotlab(ロボットラボ)」展を開催する。長さ2m、重量370kgの産業用ロボットを使い、ロボットが絵を書いたり音楽を奏でたりするという。日時はオープン日から、2007年2月4日(日) まで。オープン当初はアーティストたちも来日する予定。

 2Fは、ロボットの想像と歴史を軸とした5つのセクションで展開する博物館的テーマ展示「ロボットクロニクル」。カレル・チャペックが「R.U.R.」を発表した1920年を紀元とし、その前後における現実のロボットとフィクションのロボットそれぞれの変遷を、展示と、iPodを使った音声ガイダンスで解説していく。

 そのほか、企画展に関連したワークショップなどが開催される「ロボカレッジ」も併設される予定。


ROBOTHINKのロゴ ROBOTHINKの柱となる5つの機能 フロアマップ

2Fのテーマ展示「ロボットクロニクル」。ロボットを年代別にわけてその変遷を追う 第1回企画展「robotlab」の概要

 ロボット未来デパートメントのテーマは「ロボットライフテイメント」。ロボットがいる知的でユニークなライフスタイルを提案することをテーマとしてさまざまなホビーロボットやロボットトイ、ブリキのおもちゃなど、ロボットをモチーフにした雑貨を集めたショップとなるという。またデザイン家電メーカーamadanaとタイアップしてショップ・イン・ショップを作るほか、「レゴマインドストームセンター」を設置し、マインドストームを使ったイベント「ミッションマーズ」を体験できるコースを設ける。そのほかキット工作教室も行なう。売り場面積は201坪、商品点数は3,000点以上。


ロボット未来デパートメントのロゴ イメージキャラクター。名前の募集も 店内のイメージ

商品概要。ホビーロボットや癒しロボットなども ロボット関連の雑貨も

千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター(fuRo)室長 先川原正浩氏
 その後、施設の中核を担うロボットカルチャーミュージアム「ROBOTHINK」について、千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター(fuRo)室長で、ロボットミュージアムの施設アドバイザーを務める先川原正浩氏による「ROBOTHINKの可能性」と題したミニ講演が行なわれた。

 展示について、先川原氏は、各地のロボコン優勝ロボットを展示したり、経済産業省が今年から主催する「今年のロボット大賞」受賞ロボットなどを展示していきたいと述べた。また「個人的にはホンダのASIMOの試作タイプや中国のロボット「先行者」なども展示できるといいとおもっているが実現するかどうかはジャイロウォークさんの交渉力次第」と語った。

 ロボットが具体的にどのように生活に入っていくかはわからない点が多い。先川原氏はマイクロマウスや相撲ロボット、マイコンカーラリー、川崎ロボコン、ROBO-ONEなど、さまざまなロボコンの動画を見せながら、「ロボットコンテストは生で見ると感動する。ロボットコンテストを人がたくさん集まる場所で実際に行なうことで、若い世代に『僕もロボットを作りたい』と思ってもらいたい。親子で楽しめる場所になれば」と考えていると述べた。

 また、中部圏の企業や大学などが一般に対してロボットを公開する場所としても使ってもらいたいと語った。

 現在は、ウェブサイトにてオープン記念として掃除ロボット「ルンバ」ほか「ROBOTHINK」入場券などがあたる「スマイルフォトキャンペーン」を実施している。またアテンダントするボランティアを募集している。


URL
  ロボット・ミュージアム in 名古屋
  http://www.robot-museum.net/
  アイディーユー
  http://www.idu.jp/
  ジャイロウォーク
  http://www.gyrowalk.com/

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( 森山和道 )
2006/09/15 02:05

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