大阪市およびロボットラボラトリーは、ロボット産業の振興を促す「大阪発! 次世代ロボット実用化プロジェクト」における4件のプロジェクトを採択したことを発表した。
同プロジェクトは、一般家庭やオフィス、事業所等での日常活動において活用が期待されている「次世代ロボット」について、2年以内に事業化可能なものを公募したもの。
2006年4月24日~5月26日までの間に8件の応募があり、そのなかから4件について経費助成が行なわれることが決まった。助成金額は1件につき最大2,000万円。
今回採択されたプロジェクトは、「ロボットハートプロジェクト」、「生活空間においてコミュニケーションするイノベーションロボットサービスの実用化開発」、「イージーオーダーロボットの開発」、「運搬作業支援プラットフォーム『パワードローダー』の開発」の4件。
「ロボットハートプロジェクト」は、ロボット化された空間内において、ロボット及び人間とのインターフェイスになるコアモジュール(携帯式ロボットコントローラ)を開発するもの。位置情報の送受信機能を利用した迷子対応、体調管理などの見守りサービスなどに応用される。参加企業は株式会社アールティメディア、バイオシグナル株式会社、株式会社ロボリューション、シチズン時計株式会社、株式会社ポケモンの5社。
「生活空間においてコミュニケーションするイノベーションロボットサービスの実用化開発」は、音声インターフェイスを利用することで、容易な操作で家電や情報機器、防犯、エンターテイメント機能などを実現するコミュニケーションロボットを開発する。参加企業は株式会社レイトロンおよび株式会社イーガーの2社。
「イージーオーダーロボットの開発」では、制御やコミュニケーションを行なうCPUユニットや各可動部などをモジュール化し、顧客の要望に合わせたロボットを素早く、安価に提供できるロボットを開発する。企業向けのキャラクタロボット、受付案内ロボット、セキュリティロボットなどに利用される。参加企業は、東洋理機工業株式会社、菱田伸鉄工業株式会社、有限会社パーソナルテクノロジー、株式会社システクアカザワ、ヴイストン株式会社、株式会社レイトロン、ロボクリエーション、生野金属株式会社、株式会社トータルメディア開発研究所の9社。
「運搬作業支援プラットフォーム『パワードローダー』の開発」は、重量物の積み込み、運搬作業を支援するパワーアーム付きのキャリアロボットの開発を目指す。人間の直感的な動作によって操作が可能で、生活支援ロボットなどへの転用も可能という。主な用途は建設現場での重量物運搬、宅配荷物運搬、ホテル、空港、ホームセンターなどでの運搬補助ロボットなど。参加企業はアクティブリンク株式会社、株式会社コシハラ、株式会社竹中工務店の3社。
以上4件のプロジェクトについて、経費の助成が行なわれるほか、情報提供、アドバイスなど、実用化に向けた具体的なサポートが実施されるという。
■URL
大阪市
http://www.city.osaka.jp/
ロボットラボラトリー
http://www.robo-labo.jp/
大阪発! 次世代ロボット実用化プロジェクト
http://www.robo-labo.jp/modules/rt_project14/content/index.php?id=7
( 清宮信志 )
2006/07/21 16:53
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