2005年9月から一般に販売されている株式会社テムザックの家庭用留守番ロボット「ロボリア」のPRキャンペーンが東京・日本橋の高島屋で行なわれ、同社の二足歩行“武者”ロボット「KIYOMORI(キヨモリ)」がデモンストレーションのお供を務めた。
● 好評の無料貸し出しキャンペーンが継続中
今回のキャンペーンは、日本橋高島屋で行なわれている「ロボリア無料貸し出しサービス」のPRだ。ロボリアの動作デモンストレーションのほか、5月13日からTVでオンエアされている「ロボリアのCM」も2パターン披露された。これまで企業PRのためにロボットが“タレント”として出演するCMはあったが、ロボットそのもののCMは世界初だという。
無料貸し出しキャンペーンは4月の開始以来200件以上の問い合わせがあり、延べで20台以上の貸し出しがあった。レンタル終了後、「使ってみて便利だった」と購入する人もいたようだ。
現在も順番待ちの人が居るようだが、今回のPRキャンペーンでは貸し出し台数を増やし、さらに多くの人が体験できるようになるという。キャンペーン終了は7月12日に予定されているが、期限を延長することも検討しているようなので、申し込みたい人は今後のリリースに期待しよう。
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「ロボリア」。販売価格は294,000円
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FOMA端末で本体のカメラからの映像を見ながらリモートコントロールができる。テレビ電話端末としての機能も持つ
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● 初東上の“お供”が大注目を浴びる
一方、イベントの主役ではないにもかかわらず、今回が初めての東上ということもあって、主役を食ってしまうほどの注目を浴びていたのが、武者ロボット「KIYOMORI」。
テムザックのイメージリーダーとして、特に世界に向けて開発されたKIYOMORIは、身長160cm(鍬型含まず)、体重74kgというスリムな体の中に39自由度(頭2/腕14/手6/胴3/足14)のアクチュエーター群が隠れている。特に早稲田大学高西研究室との共同開発によって実現したという「ひざを伸ばした歩行スタイル」は、目の前で見てみると重厚な衣装とあいまって、ロボットらしくない、堂々とした歩きに見えた。実際、昨年の発表時からはかなり進化した歩行モーションになっているということだ。
ロボリアの応援を終えたKIYOMORIは、6月29日~7月3日まで、フランスのボルドー市で行なわれる「ボルドーワインフェスティバル2006」に出展される。福岡市とボルドー市が姉妹都市というところから、同市のブースが出展されるのだが、「福岡をアピールできるもの」としてKIYOMORIが海を越えて出陣することになったという。もともと海外向けに企画されていたものだけに、水を得た魚といったところかもしれない。
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「KIYOMORI」。具足は映画や大河ドラマの衣装を担当した実績がある鹿児島県の丸竹産業による本格的なものだ
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床机に腰掛けるKIYOMORI
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【動画】KIYOMORIの登場。腰の自由度があるため、見慣れた“二足歩行ロボット”の歩行とはずいぶん違う。後半にスムーズな着席があるが、この後KIYOMORIは立ち上がって陣幕の中に戻っていった! |
● 仏出陣前に見られるチャンスはあと2回
今回のイベントは、明日6月8日にも12時~と15時~の2回、行なわれる。普段は遠く九州に居る“武者ロボ”を間近で見る、またとないチャンスでもあるので、昼休みにちょっと足を伸ばしてみてはどうだろうか。
■URL
テムザック
http://www.tmsuk.co.jp/
キヨモリ公式サイト
http://kiyomori.jp/main.html
【2004年12月8日】テムザック、新型留守番ロボット「ロボリア」(PC)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1208/roborior.htm
( 梓みきお )
2006/06/07 20:33
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