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「レゴ マインドストームNXT」日本語版、今秋に発売


 6月6日、LEGOの日本法人 レゴジャパン株式会社の教育事業部 レゴエデュケーションは今年1月4日にLEGO Groupから発表された「マインドストームNXT」シリーズの日本語版を発売すると発表した。

 一般向けセットの「レゴ マインドストームNXT」は10月発売予定で、価格は42,000円。教育市場向けセット「教育用レゴ マインドストームNXT」は9月上旬より発売され、価格は39,990円。

 教育市場向けの「教育用NXTソフトウェアver1.0」は別売りで10月下旬発売となる。対象は8歳以上から社会人まで。ロボットを組み立ててプログラミングする体験を通して、科学や技術を楽しく学ぶことができることから、「日本社会が抱える『理科離れ』問題を打破する一助となることを願う」と同社は発表した。

 「マインドストームNXT」は、レゴがマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同開発し、'98年に発表したロボット教材「レゴマインドストーム RCX」の次世代機。RCXは世界中で100万台以上売れているという。

 マインドストームは、レゴブロックを使ってロボットを組立て、PC上でブロック線図のようなGUIソフトウェアを使ってプログラミングを行ない、自律型ロボットを作るもの。

 中心となるインテリジェントブロック「NXT」にサーボモーターやセンサー、構造用ブロックを接続してロボットを組み立てる。基本セットには500個以上のLEGO Technic(レゴの上級者モデル)のパーツが同梱されているが、それ以外のレゴブロックも繋ぐことができる。組み立てパターンは組立者の「クリエイティビティ次第で無限」だとされている。

 ハードウェアのスペックはRCXからNXTになり向上している。CPUは8bitから32bitになり、BluetoothとUSB 2.0を標準搭載している。NXTブロックの液晶画面も大きくなった。

 センサー類も、RCXからあったタッチセンサー、光センサーを高機能化すると同時に新しく、音を感知するサウンドセンサー、距離を測るための超音波センサーが加わった。サーボモーターには回転センサーが内蔵されており、入力だけではなく出力を返すこともできる。また、音声出力も可能。

 色は白・黒・オレンジで、「よりスタイリッシュになった」とレゴジャパンの小室氏は語った。


ヒト型に組んだ「Alpharex」と呼ばれているモデル 側面

背面 液晶にハートマークなどを出して感情表現も可能
【動画】歩行の様子 【動画】脚部の動き 【動画】握手して挨拶


さまざまな形に組むことができる 教育用途に使われるホッケーロボット型

タッチセンサー 頭部のようにデザインされている超音波センサー

スロットマシン型 背面。ブロックの色を光センサーで見ている 【動画】動きの様子

 プログラミングソフトウェア「ロボラボ」はGUIベースで簡単に動作を組んで、ロボットに転送できる。これまではおよそ400種類のアイコンを繋いでいくことでプログラミングしていたが、アイコンの種類を40種類に厳選。そのほかインターフェイスを改良することによってプログラミングが容易になった。以前のモデルが遊ぶまでに2時間かかったのに対し、20分で遊び始めることができるという。

 大きな特徴は、Windowsだけではなく、Mac OS Xにも対応したこと。ただしIntel Macに日本語版が対応するかどうかは未確認だという。


マインドストームの基本構造 アイコンを順番に繋いでいくことで動作をプログラミングしていく

ある程度であれば、パソコンを使わず直接プログラミングもできる 発売時期の予定

レゴジャパン・レゴエデュケーション日本地区マネージャー樺山資正氏
 マインドストームは教育目的にも使われている。会見ではレゴジャパン・レゴエデュケーション日本地区マネージャー樺山資正氏が、玉川学園その他でのレゴマインドストームを教材に使った授業の様子や、クレファス(株式会社ロボット科学教育)でのロボット教室風景の様子をビデオでプレゼンテーションした。

 また、レゴマインドストームを使ったロボコン競技「ファーストレゴリーグ」と「ワールド・ロボット・オリンピアード」の様子も合わせて紹介された。「ワールド・ロボット・オリンピアード」は26カ国で10万人以上、参加チーム数1万チームで、同社によれば「世界で一番大きなロボット競技イベント」だという。

 樺山氏は、実際に手を動かして作り、楽しみながら学ぶ「体験型学習」こそが「理科離れ」対策に有効だと述べ、汎用性、拡張性、導入しやすさの3点からもレゴマインドストームは体験型教材として有効だとアピールした。


理科離れの現状 作ることで学ぶことが重要だという

ファーストレゴリーグの様子 世界25,000以上の教育機関で教材として採用されているという

 また、レゴマインドストームを使った教材開発を行なっており、「ワールド・ロボット・オリンピアード」の国際諮問委員も務める神奈川工科大学の金井徳兼教授も登壇し、MITのシーモア・パパートの「知識は理解の一部でしかない。本当の理解は、経験によって得られる」という言葉を引き、マインドストームの有用性を主張した。

 金井教授は「多くの理科教育はパターンにはまった学習が多く『答えは一つ』とされているが、だが『ものづくり的発想』を理科に取り込むと、体験的に学習することで、必ずしもそうではないことを学べる。NXTは今まで以上に高性能で繊細な制御が可能で、やさしいプログラム環境が準備されたことで、理科教育だけではなく幅広く論理的なトレーニングに使える。新しい風が日本に吹くことを期待している」と述べた。


神奈川工科大学 金井徳兼教授 ものづくり的理科教育の重要性をアピールした

 発売日前には、日本科学未来館などで、夏休み特別イベントが行なわれる予定だという。


URL
  レゴジャパン
  http://www.legoeducation.jp/
  マインドストーム
  http://mindstorms.lego.com/


( 森山和道 )
2006/06/06 20:30

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