【やじうまRobot Watch】
「ターミネーター4」にシュワルツェネッガー州知事の出演決定!?

~F1・ブラウンGPとのコラボも


 国内で6月13日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショーとなる、超大作映画「ターミネーター4」(原題:TERMINATOR SALVATION、以下T4)。いよいよ公開が近づいてきたT4の最新情報をお届けしよう。ネタバレ的な情報もあるので、映画を観るまで一切情報はいらないという人はご注意を!

シュワルツェネッガー州知事の出演を発表!?

予想されてはいたが、シュワ型T-800が実際に暴れ回ることがアナウンスされた

 15日付で公開されたのが、アーノルド・シュワルツェネッガー現カリフォルニア州知事のT4への出演だ。ただし、公務が非常に忙しいことから実際の出演は断り、デジタルでの出演を許可したということだ。登場シーンは映画の後半。囚われの身となっている父親のカイル・リースを救出すべく、クリスチャン・ベイル演じるジョン・コナーがスカイネットに乗り込んだところで登場するという。一糸まとわぬT-800型ターミネーターが襲いかかってくるのである。幾ら鍛えてあるとはいえ、還暦も過ぎたシュワ氏が、まるで第1作時と変わらぬ若い肌を披露しているという。そこはなんと、カナダのボディービルダーのローランド・キッキンジャー氏が演じており、顔の部分は第1作の映像をCGで合成してあるのだそうだ。このT-800型の登場時は、旧3部作でお馴染みの重厚なテーマソングが流れるということである。

抵抗軍を率いるジョン・コナー(中央)スカイネットに拉致された人々の中にカイルが。手前はT-600型父親を救出するため、スカイネットに侵入するジョン。そこには恐るべき光景が

 また、T4の時点ではすでに他界しているジョンの母親のサラ・コナーも、声のみだが登場するという。彼女はスカイネットに支配された未来世界のことをジョンに伝えるために、テープにメッセージを残しているのだ。「私はサラ、息子のジョンに、お前に何を伝えるべきか決めるのは難しい」という内容から始まるもので、資料には明記されていないが、本物のメッセージということだ。なので、おそらく第1作のリンダ・ハミルトンのセリフなのではないかと予想される。

抵抗軍のリーダーのジョン・コナー来日決定! ジャパンプレミアを6月4日に開催

 6月5日(金)~7日(日)に先行上映が決定しているが、その前日の4日にはジャパンプレミアがユナイテッドシネマ豊洲で開催される。ジャパンプレミアと先行上映初日は、キャストとスタッフの参加が決定しており、ジョン役のクリスチャン・ベイルの来日が決定。そのほか、少年のカイル(T4の2018年時点ではまだ少年)役のアントン・エルチン、ジョンの妻のケイト役のブライス・ダラス・ハワード、抵抗軍の女性パイロット(A-10サンダーボルトIIが愛機?)のブレア・ウィリアムズ役のムーン・ブラッドグッド、マックG監督の5名が来日予定だ。残念ながら、T4のストーリーのカギを握る、謎の男マーカス・ライト役のサム・ワーシントンは来られなかったようだ。

 そのマーカス・ライトに関しては、いくつかの謎が判明している。もともとは死刑囚で独房にいたが、本人のあずかり知らぬところでターミネーター化されてしまったということが1つ。そのため、脳と心臓以外は機械となっている。またターミネーター化の影響で、自分が死刑囚として独房にいたところまでの記憶しかない模様。それから、少年カイルと出会って放浪しているが、そこをスカイネットの機械軍に襲われ、カイルを拉致されてしまうらしい。ジョンたちの抵抗軍に救出されるが、身体が機械であることからターミネーターの嫌疑をかけられるも、スカイネットの内部にジョンを導いていく……。はたして彼の記憶は、運命は?

左からケイト(ハワード)、ジョン(ベイル)、ブレア(ブラッドグッド)マックG監督
左がカイル・リース。アントン・エルチンが演じているサム・ワーシントン。ターミネーター化された死刑囚マーカス・ライトを演じる

T-600型がF1・ブラウンGPを襲撃!?

 テレビ中継を観てご存知の人も多いと思われるが、10日に開催されたF1グランプリ第5戦のスペインGP(カタルーニャ・サーキット)で、今年絶好調のブラウンGPが、T4とのコラボレーションを実現。09年マシンBGP001のリアウィング翼端版に原題の「TERMINATOR SALVATION」のロゴと、ロサンゼルスの街並みがターミネーターのエンドスケルトンの顔になっているキービジュアルを描いて出走した。結果、エースのジェンソン・バトン選手が今季4勝目、チームメイトのルーベンス・バリチェロ選手も2位に入って、ワンツー・フィニッシュを決めた。

翼端版に描かれたタイトルロゴとキービジュアルポスターを挟んで記念撮影するチーム首脳

 ちなみに、この時はT-600型ターミネーターもピットを訪問(襲撃?)しており、チームのオーナー兼指揮官のロス・ブラウン氏、チームCEOのニック・フライ氏、バトン&バリチェロ両選手ら首脳陣と記念撮影も行なっている。フライCEOは、「『ターミネーター4』とパートナーシップを組めることにとても興奮しています。この大ヒット映画のビジュアルでブランディングされたレースカーやガレージの姿は、90カ国にわたる5億8,000万人にも及ぶ全世界のF1ファンが目にし、ハリウッドを代表する超大作である本作へさらなる期待が高まることでしょう。本映画シリーズは、人類VS機械の壮絶な闘いを描き、スリリングなアクションと質の高いドラマの両方を約束してくれます。このイメージの高さはブラウンGPとフォーミュラ・ワンと完璧なバランスを演出するでしょう」とコメント。

 またマックG監督も「本映画シリーズはフォーミュラ・ワンと長い継続的な関係を結んできました。そして、我々はそのナンバーワン・チームとパートナーを組めることに本当に興奮を感じています。このモーター・スポーツ・シリーズは機械工学と人間の魂の真の試練という最良の側面を代表するものです。これは映画で描いているテーマと同じなのです」としている。

T-600の応援を受けて、ブラウンGPスタッフも気合いが入りまくった?今度は、T-600とマシンと首脳陣で記念撮影ブラウンGPのピットを襲撃したのと同じと思われるT-600

 また、4月19日から5月11日までは「ターミネーター4 全国縦断5000kmキャンペーン」を展開。北は札幌から南は福岡まで、超大型キャンペーンカー(というかトレーラー)が原寸大のゴム皮膚を備えて服も着たT-600オブジェを搭載し、全国13の大都市を回った。人間に似せようとしているが、T-600がかなりグロテスクな感じであることがよくわかるオブジェとなっていた。

「全国縦断5000kmキャンペーン」で超大型キャンペーンカーに乗って全国を回ったT-600キャンペーンガールと比較するとどれだけ非人間的に大きいかがわかるT-600のアップ。威圧感だけだったらT-800型以降の新型よりもある
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(デイビー日高)

2009/5/21 16:47