月刊ROBOTウォッチング

~ロボット専門店続々オープンに密着取材!?

Reported by MANOI Producer Okamoto

 皆さんこんにちは、MANOIのプロデューサーことokamotoです。100年に一度と言われている世界的な景気の低迷が叫ばれていますが、そんな中にあって、4月はROBOT業界にとって嬉しいニュースが寄せられました。何と、ロボット専門ショップが3店連続でゴールデンウィーク(GW)期間中に開店しました!! いや~本当に嬉しいですね。と言うか、ありがたい! 私もMANOI君のプロデューサーという立場上、製品が売れてくれない事にはご飯が食べられませんので……(笑)。その為には皆さんのサポートをして、販売を請け負ってくれるロボット専門店の存在は必須ですから、業界関係者一同が「ヨッシャー!」て、感じではないでしょうか。

 私はかねてから東京/秋葉原、大阪/日本橋、名古屋/大須には最低でも1つはロボットの拠点があって欲しいと感じていましたので、何だか今回の連続開店にすっかりモチベーションがアップしています。それにロボットビルダーやファンの皆さんにとっても、直接ロボットを持参して相談ができ、部品を手に取って確かめられるショップの存在は大きいと思いますし。そんな訳で、私は各店舗を全面協力体制で応援していきたいと思いますので、今回はこの3店舗の徹底密着レポートをお送りしたいと思います。もちろん、GWがデビューとなる“モーションクリエイター”Dr.GIYと私で製作している、MANOI GO(ジーオー)についてもご報告するつもりです。

 それでは、早速始めさせていただきたいと思いますが、その前に開店する3店舗の概要を開店日順にご紹介いたします。

・4月29日オープン
「Vstone Robot Center(ヴイストンロボットセンター)」(東京/秋葉原)
・5月2日プレオープン
「ROBO-BASE」(名古屋/大須)
・5月8日オープン
ロボットショップ「テクノロジア」(東京/秋葉原)

 各店舗の詳細は本誌でも紹介されているので、気になる方は是非そちらをご確認下さい。すごくわかりやすく掲載されています。それから、GW中の5月4日には第15回ROBO-ONEが開催されたのですが、そちらについても本誌レポートをご覧になって頂ければと思います。さすがに3店舗の開店が重なってしまいましたので、非常に残念ながら今回は参加できませんでした。ROBO-ONEに関しては、私のコラムと言うか、コメントを気にして頂けている方も多いそうですが、今回だけは不参加になってしまいました。期待して頂いていた方には申し訳ありません。

 それでは気を取り直して、今月もMANOI君とロボット業界を出来るだけわかりやすい言葉で、そして皆さんに近い目線でお届けする「月刊ROBOTウォッチング」を始めさせていただきます。どうぞ気楽にお付き合いください。

トップバッターは「Vstone Robot Center」

【写真1】どっきり風の看板を掲げた店舗スタッフ

 さて、レポートの順番も開店順とさせて頂きます。まず開店したのは東京/秋葉原の「Vstone Robot Center」。お名前でお気付きの方も多いと思いますが、こちらはRobovieシリーズなどで有名なヴイストンさんの直営店舗です。【写真1】をご覧下さい。この写真は開店の前日に開催された内覧会(業界関係者向け)の入口です。この看板はわかりやすかったですね~。どっきり系のTV番組かと思いました(笑)。これを見逃す人は絶対いないと思います。

 【写真2】は店内に設置されたMANOI君です。限定版MANOI PF01シルバーカラーが展示されています。MANOI AT01も同じくシルバーに塗装されているので、並べてみると兄弟機体であるのがよくわかります。そして、【写真3】がその大和社長と“ロボットアイドル”の一之瀬まゆさん。彼女は5月6日に一日店長も務めたそうです。写真の大和社長の顔は嬉しそうですね~。これは一之瀬さんが一緒だからなのか、それともお店が無事にオープンしたからなのか、ぜひ次回お会いした際に聞いてみたいと思います。

 最後に、お店の特徴を1点ご紹介します。このお店は【写真4】のように各社の工作キットが非常に豊富で、ほぼ毎週のペースで工作教室を開催していくそうです。最近子供の理科離れが叫ばれていますから、こういった取り組みは業界にとっても非常に助かりますね。私もMANOI企画として童友社さんの工作キットを扱っていますが、それも子供たちがロボットに興味を持ってもらいたいという気持ちからなので、この辺の思いも私と共通しています。お店のチラシによるとMCのバイトを募集しているそうですから、マジで立候補しちゃおうかな……。

【写真2】Vstone Robot Centerに展示されている限定色(シルバー)MANOI PF01【写真3】ロボドルこと「一之瀬まゆ」さんとヴイストン大和社長【写真4】店舗内にズラッと並んだ各社工作キットシリーズ

MANOI GOも活躍した「ROBO-BASE」

 続いて、今度は名古屋/大須の「ROBO-BASE」さんのプレオープンの様子をお伝えします。こちらは、あくまでもプレオープンということで、本格的なオープンは6月の上旬を予定しているそうです。ここでは本当に関係者の気合に圧倒され気味で、お手伝いの私はまさにタジタジという感じでした。【写真5】のイベント告知パネルをご覧下さい。このサイズのパネルがGWでごった返している大須の商店街にド~ン! と掲げられていたのにはビックリしました。普通、事前にプレスリリースなどを流しておき、メディアを多く集めるパターンが一般的ですが、こちらは人通りの多い場所に告知パネルを掲載して、一般の方を店舗に迎え入れる作戦です。そして、パネルに誘われて店内に入ると、今度はお店の開店告知パネルがド~ン! です【写真6】。パネル関係は全て第一アメ横ビル関係者の手作りだそうで、パネルだけ見ても関係者の並々ならぬ気合が伺えます。それに引き換え、メインステージを担当する私といえば、高速道路の1,000円化の影響で大渋滞に巻き込まれ、あわや遅刻寸前。かなりヤバかったです(苦笑)。

【写真5】大須商店街にド~ンと掲示されたイベントの告知パネル【写真6】会場となる第一アメ横ビルさん作成の開店告知パネル

 今回のオープンニングは5月2日の17時だったのですが、GWで渋滞するだろうからいつもの倍で5~6時間かかるかな? などと考えて朝7時に地元の神奈川県厚木市を出発して、現地に到着したのは何と16時40分! 約10時間も掛かってしまいました。正直に言うと、渋滞中は「遅れちゃうモノはしょうがないかな!?」なんて考えていましたが、現地の情報で「もう数十人お待ちになってますよ!」という事だったので、イヤ~どうにかこうにか間に合って良かったです(ホントッ)。そのオープニングは、もちろんMANOI GOです。お集まり頂いた方々も、これがお目当てという方がほとんどでした。【写真7】は皆がたまげたヘッドスピン。【写真8】はレッキングクルー・オーケストラ(世界的なダンスチーム)直伝の全開脚! この状態から一瞬で立ち上がります。【写真9】がダンス界の世界チャンプ「ドミニク氏」のオリジナル技“ちゃぶ台”です。この状態で前方向に数歩歩きます。そして、【写真10】は前後左右に移動しながらの片足ステップです。片足バランスのデモはロボットの定番でしたが、これを見てしまうと「もう時代遅れ?」という言うしかないですね~。

【写真7】MANOI GOのヘッドスピン。歓声は「たまげた~!」【写真8】全開脚から一瞬で立ち上がる強調ステップ
【写真9】ダンス界の世界チャンプ直伝のオリジナル技“ちゃぶ台”【写真10】片足バランスは今や時代遅れ? 前後左右の片足ステップ

 「ROBO-BASE」のプレオープンでは、MANOI GOだけでなく、さらなるサプライズがありました。【写真11】で私と一緒に写っている方々をご覧下さい。彼らはMANOI GOのデモ・ステージ曲「やるならやらねば」を提供してくれている、「キングラスホッパーズ」のメンバーです。MANOI GOの噂を聞きつけて、忙しいスケジュールの合間に駆けつけてくれました。楽曲を提供してくれているだけでも大感謝なのに、本当にお礼の言葉もありません。「やるならやらねば」を気に入ってくれた方は、ぜひ全国のTOWER RECORDSで取り寄せるか、彼らの公式サイトから直接ご購入下さい。「やるならやらねば」が収録されているのは、彼らのデビュー作「ファンキージュース」(CD/アルバム)です。【写真12】の様に会場でも彼らのアルバムをPRしました。

【写真11】「やるならやらねば」の提供者「キングラスホッパーズ」と記念撮影【写真12】プレオープンで“キングラ”をPRするMANOI GO

 そして、もう1つ会場で“見っけモノ”がありました。【写真13】はピンク色のLEDです。基本的に3原色が揃えばどんな色も出来るはずではありますが、ピンク色は私も初めてみましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。お取扱いしているのは大須第一アメ横ビル1Fの「アイテク」さん。ご興味のある方は一度実際にご覧になってください。

 さて、「ROBO-BASE」のプレオープンの最後は、私が借りたレンタルBOXをご紹介します。6月の本オープンまでに皆さんの興味が失われないよう、MANOI企画で扱う商品の一部を展示しました【写真14】。もちろん、希望者は購入する事も出来ますので、お時間のある方は一度覗いてみてください。

【写真13】「アイテク」さんで見つけたピンクのLED【写真14】MANOI企画が本オープンまでの期間限定で借りたレンタルBOX

ご存じ荒井さんが代表を務めるロボットショップ「テクノロジア」

 今月最後のレポートは、ROBO-ONEの審査員などで皆さんご存じの、荒井さんが秋葉原にオープンしたロボットショップ「テクノロジア」【写真15】です。さすがに人徳ですね~。開店日の店頭は関係各位のお花で一杯です! 【写真16】は「テクノロジア」さんのパーツ関連コーナー。関係者通の荒井さんらしく、消耗の激しい部品を中心に押さえどころを心得た品揃えは実にお見事!

 この「テクノロジア」さんについては、今月号が既に相当長~くなってしまったので、来月の「月刊ROBOTウォッチング」で詳しくご紹介したいと思っております。また、来月号では、MANOI GOの断線&ネジ対策と海外ネタも掲載する予定です。GOは激しく動いてますからね~、消耗もハンパではありません。信じられないでしょうが、ネジが折れます(本当!)。その辺の対処法を来月号でお話しする予定です。

【写真15】「テクノロジア」の外観【写真16】店内にはロボット本体やパーツ関係がずらり

 それでは、今月もお付き合頂きありがとうございました。来月は遂に海外ネタも登場?(予定)です。皆様ぜひお楽しみに。ではまた。




岡本正行(おかもと まさゆき)
株式会社MANOI企画代表取締役。1965年神奈川県厚木市生まれ。KYOSHOのMANOIプロジェクト発足当時から企画/開発/品質管理/販売/促進等の全ジャンルをカバーするプロデューサーとして活躍。ロボット工学系専門学校と工業系大学の非常勤講師も兼務。ROBO-ONEオフィシャル・ジャッジ。関東ROBOT連合事務局長。元KYOSHOロボット事業部マネージャー。



2009/5/15 18:48