【iREX2009】ココロ、人体型ロボット頭部組立キット、カメラ付き眼球動作ユニット等を出展


ココロブース

 株式会社ココロは、人体型ロボット「アクトロイド」、人体型ロボット頭部組立キット、カメラ付き眼球動作ユニット、ATRが開発した遠隔操作システム、「キーポン」、そして新型案内ロボット「I-FAIRY」のモックアップを出展している。

 「人体型ロボット頭部組立キット」と「カメラ付き眼球動作ユニット」は、リアルな人体型ロボットを作って来たココロのノウハウを反映した教材「ヒューマノイド・テックシリーズ」の製品。「人体型ロボット頭部組立キット」はロボティクス・画像認識等の大学研究室・研究所向けのキットで、頭部の左右傾げ、左右眼球・左右旋回、上下旋回、左右マブタ開閉、頭部全体の左右旋回、上下縦旋回、口の開閉が可能。「カメラ付き眼球動作ユニット」はその「人体型ロボット頭部組立キット」に組み込む事ができるキットで、主に機械系の学生を対象にしている。DCモーターを使って眼球が左右に旋回する。

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 「アクトロイド」はATRが開発した遠隔操作システムを使ったデモを行ない、ココロの新製品を紹介する。キーポンは自閉症児の治療のために開発されたロボットを製品化したもの。一時、YouTubeなどで動画が大人気を博した。

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案内ロボット「I-FAIRY」パネル

 今回、頭部モックアップのみの案内ロボット「I-FAIRY」(アイフェアリー)は人の姿にこだわった案内ロボット。外見は妖精をイメージしたという。サイズは高さ1,300mm×幅900mm×奥行き900mm。外装はFRPを使う予定。対人センサーで人を検知、動作を開始する。オプションで音声認識による会話機能や映像機器との連動なども可能。音声合成、動作生成のためのソフトウェアが標準で付いていて、ユーザーが自由に音声と動作を組む事ができる。

 動作の自動作成ソフトウェアも標準でついており、台詞の間合いや抑揚を解析し、うなずきや身振りによって会話のリズムを表現する事ができる。これには「うなずきロボット」で知られるインタロボット株式会社の技術が使われている。この技術を使うことで、バックヤードに隠れた人間の音声に合わせてロボットを動作させることができる。これによりアドリブを混ぜたショーが可能になるとしている。初公開は家電の見本市「CES」で行なう予定。

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(森山和道)

2009/11/25 19:58