バンダイ、コミュニケーションロボット「Myドラえもん」を9月に発売

~独自の会話機能やペーパー液晶による表情変化が可能


 株式会社バンダイは、コミュニケーションロボット「Myドラえもん」を9月3日より発売する。価格は31,500円。「ドラえもん」のアニメ放送30周年記念作品(テレビ朝日系)として開発された。

 本体サイズが全高約16.5cmという卓上サイズのドラえもん型ロボット。全身7カ所に赤外線、近接センサー、光センサー、音響センサー、温度センサーを搭載。各センサーは「ニューラルネットワーク」を応用した技術で連動する。

 首は上下左右に動作可能で、人を探して左右に首を振ったり、人を見つけるとその方向を向いたり、会話時には相づちを打つこともできる。また、「目」には玩具製品で初となる、「ペーパー液晶」を採用し、10種類の表情を再現可能。センサーによって頭部への衝撃を検知し、頭をなでられると喜び、叩かれると怒る表情にもなる。

 温度変化を認識して、暑かったり寒かったり状況に応じたセリフのほか、明るさや暗さ、時間、日時などにあったセリフも用意。おはよう、おやすみといった基本的な挨拶から、記念日や行事、季節に応じたセリフなどもしゃべることができる。

 また、音声認識はあえて搭載せず、同社独自の「スキット」システムを採用。「明日は晴れるかな?」というドラえもんの問いかけに対するユーザーの反応を、さまざまな要素からドラえもんが感じ取り、「そうだよね」「僕は晴れると思うな」などと相づちを打つことで、ドラえもんと実際に会話をしているような雰囲気を醸し出せるという。ドラえもんのセリフは1,300種類以上用意されている。

 そのほか、四次元ポケットを空けるとひみつ道具登場時の効果音とともに、ひみつ道具の名前を言ったり、しっぽを引くと、本体機能が停止、両手のボタンを同時に押すと、「音のどこでもドア」機能が起動、ドア登場時の効果音とともに、ドアの行き先をイメージした効果音も流れるなど、さまざまなギミックが搭載されている。

 パッケージは劇中でドラえもんがヒミツ道具を購入する「未来デパート」の小包をイメージしたデザインとし、作品の世界観を再現している。また、バンダイの初期開発ロボットからMyドラえもんに至るまでの歴史をまとめた冊子も同梱。Myドラえもんの技術解説や内部構造なども紹介されている。

 本体サイズは129×105×165cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約360g。バッテリはCR2032×1(付属)。

「未来デパート」の小包をイメージしたパッケージデザインドラえもんの表情

(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK


(清宮信志)

2009/6/25 18:05