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【iREX2009】自治体ブースそのほか


 この記事では「2009国際ロボット展」ではまだレポートしていない企業のブース、自治体関連のブースの展示をレポートする。

とやまロボット技術研究ネットワークのブース

 富山県と財団法人富山県新世紀産業機構が産学官連携でロボット技術に関する研究開発及び利用技術の普及を図ることを目的に2007年に設立した「とやまロボット技術研究ネットワーク」からは、富山県で作られているアザラシロボット「パロ」のほか、株式会社日本ロジックマシンのホーム介護ロボット「百合菜(ゆりな)」ほかが出展されていた。

 株式会社日本ロジックマシンのホーム介護ロボット「百合菜(ゆりな)」は、垂直多間接双腕アーム型のロボット。軸数は7(アーム4、旋回1、クビ1、目1、ハンド1、移動部分2)。重量は160kg。同社が開発していた介護支援ロボット「レジーナ」を発展させたロボットで、ベッドから車椅子、簡易トイレ、簡易浴槽への移乗作業の補助に用いる。体重80sまでの人を持ち上げることができるという(両腕の総可搬重量は120kg)。

 タッチパネルのほか音声認識機能もあり、方言も登録できる。家庭用電源で充電でき、一度充電すれば10時間は使えるという。抱きこみハンド部分にベルトコンベヤをつけており、移乗作業を楽に行うことができる。またジョイスティックで動かすことができ、電動車椅子としても使えるという。最高時速は4km。ハンド部を付け替えることで、リハビリを助けるロボットとしても活用する事ができる。

 そのほか、株式会社オーギャは静電容量検出型圧力検出方式の薄型触覚センサーを、株式会社ミヤモリはロボット用の保護ウェアを出展していた。660度の高温熔解アルミを垂らしても貫通しないという。

パロは富山県で作られている 日本ロジックマシンののホーム介護ロボット「百合菜」 体重80sまでの人を持ち上げることができる移乗補助ロボット
オーギャの薄型触覚センサー 厚さ0.5mm ミヤモリのロボット保護用ウェア。高温、粉塵、油などからロボットを守る

 北九州産業学術振興機構/北九州ロボットフォーラムは北九州市立大学ゴドレール研究室、同 山本郁夫研究室、九州工業大学大学院 石井研究室、同宮本研究室、早稲田大学大学院 鎌田研究室のほか、新日本非破壊検査株式会社の管内検査システム「エルボマスター」、株式会社石川鉄工所の管渠検査ロボット「もぐりんこ」、株式会社キットヒットの人工知能対話システム「たねちゃんまんたろう」、株式会社しくみデザインのインタラクティブディスプレイ「スペースラリアット」などが出展。パネルが多かったが一部実物のロボットも展示されていた。

石川鉄工所の管渠検査ロボット「もぐりんこ」 ハの字型のクローラーで管内を動き、画像を撮影する 【動画】もぐりんこの動き
九州工業大学大学院 石井研究室ブース 自律型水中ロボット「Darya Birad(ダリアバード)」。全長1,044mm、重量31kg Hibikino-Musashi

 財団法人大田区産業振興協会のブースでは、川淵機械技術研究所、セントラル技研工業、株式会社ハイボットなどが共同でロボットを出展していた。ハイボットは東工大のロボットを事業化したフィールドロボットのほか、「ロボットビジネス推進協議会」のコーナーでも、超高圧送電線の活線点検ロボットを出展していた。同社ではロボットの部品もそれぞれ販売している。

大田区ブース 川淵機械技術研究所のユニバーサルヒューマノイドアーム ハイボットの移動ロボットHELIOS
ヘビ型移動ロボット ハイボットではボード類も販売中 ハイボットはロボットビジネス推進協議会ブースでも「超高圧送電線の活線点検ロボット」を出展
岐阜県ロボット産業推進協議会/財団法人岐阜県研究開発財団

 岐阜県ロボット産業推進協議会/財団法人岐阜県研究開発財団の共同ブースでは、岐阜大学矢野研究室と財団法人岐阜県研究開発財団が共同で開発している上肢支援ロボットなどが出展されていた。これは筋電と圧力センサーを組み合わせたロボットで、人の動きをモーターで支援して、食事や運動をサポートするというもの。

 岐阜県ロボット産業推進協議会は、ヒューマノイドの「ながら3」や「アイガモロボット」などを作った団体で、今回はアイガモロボットのほか、東京大学と筋電義手を研究開発していた株式会社岩田鉄工所が、電気通信大学と共同開発した電動伸縮杖「伸助さん」などを出展していた。これは60cm〜100cmまで電動で伸び縮みする杖で、カーボンパイプを使っているため360gと軽量。縮めることができるため、座ったときなどにも邪魔にならず、必要に応じて使えるという。

岐阜大学矢野研究室と財団法人岐阜県研究開発財団が共同開発した上肢支援ロボット ロボット本体 下に見える四角形の物体が圧力センサー
岐阜県ロボット産業推進協議会ブース 岩田鉄工所の筋電義手 電動伸縮杖「伸助さん」

 大阪市都市型産業振興センターによる「ロボットラボラトリー」ブースでは、既にレポートしたヴイストン株式会社、双葉電子工業株式会社、株式会社イーガーのほか、最近は双腕ロボットでお好み焼きを焼くデモでお馴染みの東洋理機工業株式会社、フィグラ株式会社の掃除ロボットなどがデモを行なっていた。そのほか、レイトロン、セック、ナノコネクト、八州電業などが軒を連ねていた。また、ロボットクリエイターとして著名なロボガレージの高橋智隆氏も初日と二日目は来場。ブース内でのプレゼンテーションステージで「ロピッド」を披露、注目を集めていた。

 フィグラ株式会社はRooBOブースでこれまでに開発した掃除ロボットのほか、監視ロボット、見守りロボットなどを出展。どのロボットも同じ移動機構を使ってコストダウンをはかっている。なお見守りロボットと監視ロボットとの間には、機能的にはあまり差はない。

ロボット展では既にお馴染み、お好み焼きロボット 今回も黒山の人だかりだった ナノコネクトブース
株式会社レイトロンブース 音声認識機能を搭載した「Chapit」でデモを行なっていた フィグラブース。見守りロボット(左)と監視ロボット(右)
フィグラの掃除ロボットの動き やはり人気のロボガレージ高橋智隆氏

 神奈川県/かわさき・神奈川ロボットビジネス協議会ブースでは、既に紹介したNEC、アールティのほか、8社が出展していた。株式会社イクシスリサーチは現在開発中の遠隔操作できる床下点検検査ロボットやコントロールボードなどを出展。シロアリ駆除の株式会社アサンテも駆除用の床下検査ロボットを出展していた。そのほか、株式会社キュー・アイは水中テレビロボットなどを出展していた。切削加工会社の由起精密工業はtakram design engineeringから依頼を受けて製作した六足ロボット「Phasma」を出展。山中俊治氏の「骨」展にも出展されていたものだ。

イクシスリサーチの床下点検用のロボット メンテナンス用途の移動ロボット。iTs05 TANK platform 組み込みLinuxボードやモータードライバなども出展、デモ
アサンテのブース シロアリ駆除用床下点検ロボット「ミルボ」ほかRT応用のツール 「ミルボ3」
株式会社キュー・アイの水中テレビロボット ボアホールカメラシステム。深度1200mクラスの温度90度までの坑内調査が可能なカメラ 六足ロボット「Phasma」

 ロボットビジネス推進協議会のブースではロボット関連のベンチャー企業が狭いブースながらも各種ロボットを出展。前述のハイボットによる電線点検ロボット、スキューズのロボットハンド、北陽電機のレーザーレンジファインダー、そしてセグウェイを置いていたJA三井リースのブースなどが人を集めていた。

スキューズのロボットハンド ゼットエムピーの教材ロボット。ステレオビジョンのデモを行なっていた 北陽電機のLRF
ハイボットの電線点検ロボット JA三井リースブース トプコンのポジショニングシステム

 株式会社リバストは、移動ロボット各種やカメラ関連機器を出展。日本精工株式会社(NSK)は発表したばかりの障害物を回避し、人が進みたい方向へ案内する「ヒューマンアシストガイダンスロボット」を出展。グリップで人の行きたい方向を検知するロボットだ。このほか、以前発表していたレーザーレンジセンサとカメラで階段を認識して昇降するロボットの改良型「NR003」を出展していた。将来、両者の技術が融合して車椅子に適用したり、盲導犬の代用技術とするというビジョンだろうか。

リバストのブース リバストの移動ロボット MICRO VGTV。小型の防水携帯型管内・救助用遠隔操作ロボット
NSKブース ヒューマンアシストガイダンスロボット 階段認識昇降ロボット「NR003」

 旭光電機株式会社(旭光電機株式会社)は、同社のフレキシブル・センサー・チューブ(FST)を使った遠隔操作を、三菱重工業の「wakamaru」や、ハンドロボットを使って、デモンストレーションしていた。体格を問わずに遠隔操作が簡単に行なえる。また「RT交流プラザ」でも出展されていた近接覚センサーを組み合わせることでロボットの腕が障害物に当たる前に止めることができるようになったという。

 シーエムシー技術開発株式会社は、CMC接近・接触センサーと超音波センサーを組み合わせた、自走型ロボット用の「ハイブリッド衝突防止センサー」を搭載したロボットを出展。遠方は超音波を使って、近距離は接近・接触センサーを使って障害物を検知して衝突回避制御が行なえるという。

 株式会社豊田自動織機は超音波モーターを使った多自由度ハンドを出展。3指9自由度で950g。指先押しつけ力は5N、保持力は6.5N、最大把持力は30N。超音波モーターなので把持するときには電力がいらないこと、高い応答性による器用な把持が特徴だという。少量多品種の生産ライン、物流でのピッキング、福祉介助、アミューズメントなどを用途としている。

【動画】旭光電機株式会社のFSTグローブによる遠隔操作 【動画】FSTと近接覚センサーによるマスタースレーブ シーエムシーのロボット「Robockle」
豊田自動織機ブース 超音波モーターを使った多自由度ハンド 【動画】超音波モーターハンドのデモ

(森山和道)

2009/12/1 20:32

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