【iREX2009】アルデバラン、研究用小型ヒューマノイド「NAO」を出展


アルデバランロボティクス「NAO」

 フランスのアルデバランロボティクス(Aldebaran Robotics)は、ロボットサッカー「ロボカップ」にもソニーAIBOにかわって「プラットフォームリーグ」のロボットとして採用されたヒューマノイド「NAO」を出展している。

 NAOは身長58cm、体重4.3kg、自由度は25(頭部2、腕5×2、脚6×2、腰1)。外装はプラスック。価格は約12,000ユーロ(約180万円前後)で、300体以上を販売しているという。

 マイクを4つ内蔵し英語とフランス語の音声認識を行なう。頭部両側にはステレオスピーカを装備し、WebサイトのRSS配信に応じて喋るといったことができる。目は640×480のCMOSカメラ。OpenCVでユーザーはモジュールを開発できる。アクチュエーターはマクソンのコアレスDCモーターを使ったオリジナルのもの。感圧センサーのほか2軸ジャイロ、3軸か速度センサー、ソナー、赤外線センサーなどを備える。

アルデバランブースNAO。身長58cm指は各3本

 マザーボードのCPUにはAMDのGeode(500MHz)を採用。OSは組み込みLinuxでプログラミングは「Choregraphe」というソフトウエア開発環境を使ってC、C++等で行なう。センサーやアクチュエーターのAPIも用意されているという。

 会場では、音声認識やタッチセンサーを使ったインタラクションのデモが行なわれていた。動きについてはビデオをご覧頂きたい。

ロボカップのプラットフォームリーグに採用されている頭部側面にスピーカー重量4.3kg
【動画】NAOの歩行【動画】NAOのダンス【動画】身振り手振りでお話を語る


(森山和道)

2009/11/27 19:15