【iREX2009】富士通研究所、新型「enon」とロボット用画像処理モジュールを出展


富士通研究所ブース

 富士通研究所は、案内サービスロボット「enon」の新型と、NEDOの「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」で開発したステレオビジョン用LSIを搭載したロボット用の画像処理モジュールを出展している。

 「enon」はこれまで胴体部分にあった搬送部のかわりにバッテリをおさめ、8時間駆動を可能にした。また腕は取り去り、LED表示のみとなった。この形で顧客に提案していくという。

サービスロボット「enon」。「enon」背面。搬送用スペースだった部分にバッテリを収納【動画】音声やタッチパネルで案内が行なえる

 画像処理モジュールは3次元計測、動き計測、パターン認識をリアルタイムで処理できるもので、外形寸法は120×100×40mmと小型。消費電力は13W。2,400個所の領域からの特徴点抽出とオプティカルフローによる動きベクトル検出と奥行き検出を31msで処理できる。画像処理の高速性を実現したことでステレオビジョンによる物体の3次元位置と動きの計測を高速に処理することが出来る。また、画像処理ライブラリ、マニュアル、サンプルプログラムが提供されており、画像処理アプリケーションを自由にプログラミングすることができる。画像処理機能を最適に実行するための画像処理ライブラリを用いることで、高い画像処理性能を持つアプリケーションを容易に実現することができるという。ロボットだけではなく監視なども用途としている。

ステレオビジョンモジュールステレオ計測の模様をビデオで紹介


(森山和道)

2009/11/26 16:15