「ロボファイト9」レポート【中編】

~第17回ROBO-ONE認定大会となったORCロボットバトル


大会開始前に最終日に参加する全部門のロボットでフォトセッション

 5月の8日(金)、9日(土)、10日(日)に京セラドーム大阪で開催された、二足歩行ロボット格闘競技会「ロボファイト9」。最終日は、第17回ROBO-ONE認定大会のORC(Over Regulation Class:大型機部門)と、公式戦は初開催となるロボットアスレチック「SWORD7(ソードセブン)」、そして演技・デモ部門の「ロボスター」の3部門が行なわれた。2日目のSRC部門の様子をレポートした前編に続き、中編では最終日の模様をお届けする。

 2日目も多かったが、それにも増して観客が詰めかけたのが最終日。この日も「ロボカップジャパンオープン2009大阪」と併催だったのだが、2日目に比べてロボカップの各競技の試合数が少なく、ほとんどが午後の早い段階で終わったため、もう大盛況といえる状況だった。普段とは比較にならないほどちびっ子やその保護者が集まっており、いつもとは違う雰囲気の中での開催だったため、緊張してしまった選手もいたと思うが、やはり観客がいてなんぼなので、この状況は素晴らしいことだろう。特に、ちびっ子たちが応援の声を上げたり、「オレ、○○が勝つと思うな」「ガンダムみたい!」なんて会話をしたりと、なかなか感動的であった。また、大人の方たちもあまり見慣れないので、ロボットたちのちょっとしたアクションでもリアクションがよく、非常に新鮮であった。

【動画】毎度お馴染み、メガネっ娘巫女ロボットAMATERASによる大会開始前の安全祈願試合中はこのように人だかり。後方からリングは完全に見えないほど(写真は三月兎さん提供)練習中のロボットがいるとはいえ、休憩時間中でも座って待っている人も多く、立ち見もいるほど

ポイントシステムを分かりやすく改良

 実は、以前の取材の時から感じていたことなのだが、ロボファイトの6ポイント加算システムは、観客にとってどっちが何点なのかがわかりにくいというのが弱点だと思う。ロボファイトを主催するロボットフォースの代表の岩気裕司氏が実況でポイントをこまめに伝えているのだが、それでもバトルに集中してしまうと忘れやすい。かといって頻繁にポイントを告げるのも大変だし、うるさくなってしまうというデメリットもある。前日のSRCの時は、中盤から赤と青のマグネットバーをラックに張りつけていって、観客から現在のポイントを見えるようにしたのだが、はがれ落ちたりとか、そこにスタッフが1人つきっきりになる必要があったりするなど、いろいろと難しいところもあった。

 そこで、その日の夜の懇親会に記者も参加させてもらった際に、偉そうで恐縮なのだが、スタッフの方々にライトを使ってポイントを表示できないか意見させてもらった。スタッフの方もそれはやはり前々から感じていたようで、外部からも同じように見えるということで、最終日は朝早くから作業を行ない、パッと見てすぐわかるライトによるポイントシステムをリングのすぐ脇の柱に設置。主審がボタンを押すだけでついていく仕組みなので人手を割く必要もなく、バッチリというわけである。

 今後は可能であれば、タイマーの両脇などリング中央に近い位置に設置するのがベストだろう。試合中はあまり気がつかなかったのだが、各試合の動画を見てみると、バトルを追いかけていると絶対にポイントシステムはフレーム内に入らないので、検討してもらえれば幸いである。観客としても、試合に集中するためには、あまり視線を左右に振りたくないはずなので、バトルのすぐそばにランプがあると何かといいはずだ。ただ、スペース的な問題もあって難しいかもしれないので、うまいこと考えていただければと思うのだが。なにはともあれ、記者の偉そうな意見に早速答えていただいて、徹夜に近い準備をして突貫工事で設置し、ちゃんと機能させていただいたスタッフの方々には拍手を送りたい。

 それからもう1点だけ僭越ながら、マイナス点が加算されていくというシステムも、一般客にわかりやすくするために改めて方がいいのではないかということも付け加えさせていただく。現状では負けている方の点が多いという勘違いしやすいシステムなので、ゲームのライフポイントのように、ダウンを奪われたり、スリップしたりすると6点から減点されていく方式にした方がいいのではないかと思う。その点についても話をさせてもらったところ、やはりスタッフ内でも同意見が出ているようで、今後変更される可能性があることもお知らせしておく。

 ちなみに、この日も前日に引き続き、エレベーターを使用して、リング下から選手がせり上がって来るという仕掛けを採用。大舞台的な演出なので、これは大正解だと思う。ただ、大きすぎたり重すぎたりして乗れない機体があったのは残念である。ちなみに、今回はかなりスペース的に余裕があったので、バックステージからリングまで花道を用意するなどというのもありかと思う(さらにスモークを噴射したりとか、フラッシュを瞬かせたりとか)。ぜひ、またこうした大舞台で開催する際は、ド派手な演出をしていただきたい。

このような形で今回は柱にランプが設置された。選手の後方にあり、若干リング中央から離れているランプのアップ。ランプの間は赤または青のテープが貼られ、コーナーがわかりやすくなっていた【動画】エレベーターでロボットが上がってくる様子。なかなかいい演出だと思う

22台が参加した第17回ROBO-ONE認定大会ORC部門

 ORCは一般的に大型機部門とするが、前日のSRC部門の1.8kg超級に参加した機体も複数台参加しており、実際には無差別級といった方が正確だ。今回は22機が参加した。なお、ORCにはふたつのトーナメントが用意されており、1、2回戦で負けたロボットは、敗者復活トーナメントに参加できる形になっている。ちなみに、敗者復活といっても正トーナメントに戻ってこられるわけではなく、独立したトーナメントであり、こちらはこちらで優勝をかけて争う仕組みだ。参加ロボットのリストは以下の通り。カッコ内は、ロボットの読み方(英語と漢字の場合のみ)、所属チーム(ない場合もある)とオペレーター名だ。

・BARON(ばろん:大同大ロボ研・かろとさん)
・BBR6-(びーびーあーるしっくす:チャーリーさん)
・Cavalier(きゃばりあ:えまのんさん)
・Cyclops-xx(さいくろぷすだぶるえっくす:HiRossiさん)
・EXELION(えくせりおん:羽柴【はっし~】さん)
・F325(えふさんにーごー:BLACKさん)
・Gadget Frog(がじぇっとふろっぐ:ドクター・ガジェットさん)
・IGNIS .02v2(いぐにすぜろつーぶいつー:伊藤慎二さん)
・RL05 Asura(あーるえるぜろごーあすら:大同大学ロボ研 OB・みんなのやすさん)
・Robovie-XSF(ろぼびーえっくすえすえふ:realmotor 大工大・zenoさん)
・unfix MkII(あんふぃっくすまーくつー:kantarowさん)
・XO3(えっくすおーすりー:Ryuyaさん)
・YOGOROZA(よごろーざ:つかみ隊・dautoさん)
・赤影(あかかげ:まつしろさん)
・ガルー(くままさん)
・カレント(N3Sさん)
・クロムキッド(くぱぱさん)
・爆裂進学ダイガックー(ばくれつしんがくだいがっく:大同大ロボ研・アキツカさん)
・たかろぼ(HARATAKAさん)
・建御雷神 type.F(たけみかずちたいぷえふ:ロボ研Aチームさん)
・ヒーホーハット(こそこそ団・のむむさん)
・レグホーン(NAKAYANさん)
※建御雷神 type.Fは敗者復活トーナメントのみ参加

 Robot Watch初登場の機体としては、まず赤影。ちょうど記者が以前に取材した第5回ロボプロステーションチャレンジの2日目において、左腕が肩の付け根から完全に折れてしまい、それで結局討ち死にとなったサムライの外観をしたロボットのHADESの後継機だ。頭の5円玉や胸の6つの黄色い丸などからすると、真田家の武将をイメージしているのかもしれない。名前も今回はバッチリ和風になったが、故・横山光輝氏の往年のマンガの主人公と被るため、忍者っぽいところもあるが(記者も生まれてない40年以上も前の古い作品なので、今は忍者のイメージなんてないかも知れないけど)、オペレーターの松代さんも知っていて名付けた模様だ。脚はリンク機構になってだいぶ長くなった感じで、同じく手も長くなっているようだ。そのため、HADESとはかなりシルエットが異なっている。

 それから、ダイガック(爆裂進学ダイガックーが正式だが、一般的にダイガックと呼ばれることが多いので、以後はこちらで表記させていただく)や前日のSRC1.8kg以下級で優勝したたーたーさんと同じ大同工業大学ロボット研究部のBARONもRobot Watch初登場。初戦でレグホーンと対戦することになり、くじ運が悪かったか。また、高校生ビルダーのRyuyaさんのXO3は以前の記事で名称は紹介されているが、画像は未掲載だったので、こちらも掲載する。

赤影。頭の五円玉が一文銭の代わりとすると、左胸に6つの丸があることから、六文銭=真田家の武将?BARONX03。前腕部分が木製になっているのがポイント

 そのほか、個人的に生で見て感動したのが、水陸両用モビルスーツ・ズゴック(シャア専用)にインスパイアされてというか、モチーフにしてというか、オマージュというか、とにかくオペレーター兼ビルダーの伊藤さんのズゴックに対する深い愛情がにじみににじみ出ている機体IGNIS .02v2。ちなみに記者が小学生時代に初めて作った1/144ガンプラが量産型ズゴックであり、「俺モビルスーツランキング」で上位の機体なので、ビンビン来るものがあった(笑)。両腕の先端を3本のクローにして、対戦相手の腹部を刺し貫いてもらいたくなるほど(そんな危ないことはしてはダメだけど)、見事な造形の1機である。

ズゴックへの愛があふれまくっているIGNIS .02v2IGNIS .02v2を正面から

 同じく、N3Sさんのカレントも生で見て感動した1機。同じ女の子型ながらAMATERASや剣姫のようにフィギア的なかわいさとはまた異なり、メカらしさを前面に出しながらも、女の子をイメージさせる形状をパーツで表現して記号的に取り込んでデザインしているのがポイント。また、歩き方など動作も女の子らしく、おしとやかな感じだったりして、見事に女の子している。なんでも本当は娘さん用の機体だそうで、自分の手でこんなすごいものを作ってあげられるなんて、お父さんの鑑! ちなみに娘さんがこの日も操縦予定だったが、授業参観(学校公開)だったそうで、お父さんのN3Sさんが代理で出場したというわけだ。

カレント。メカメカしくもありながら、女の子らしさが出ているのが見事立ちポーズや歩行モーションなどもちゃんと女の子しているのがポイント

ORC準々決勝レポート

 今回は関西圏に加え、中部、関東、九州などからも強豪選手が集結。そのため、準決勝以前の段階で強豪選手がぶつかりあうという、豪華なカードとなった。参加リストやトーナメント表で名前のみ掲載というのはもったいないので、準々決勝の試合もお届けする。準々決勝第1試合はクロムキッド vs BBR6-。クロムキッドはシード選手で、Robovie-XSFを2回戦(クロムキッド自体は1試合目)で下し、準々決勝に進出した。一方のBBR6-は、1回戦でIGNIS .02v2を、2回戦でシードのunfix MkIIを下しての進出である。続く第2試合は、Cavalier vs 赤影。Cavalierもシード選手で、1戦目はEXELIONとシード選手同士の闘いとなった(試合の扱いは2回戦)。対する赤影もシードで、対戦相手のF325もシード選手。シード選手が固まっているのは、おそらく当日棄権した選手が複数名いるためと思われる。第3試合はガルー vs YOGOROZA。ガルーもシードで、2回戦でRL05 Asuraを下しての進出。YOGOROZAもシードで、2回戦でCyclops-xxを下しての準々決勝である。第4試合はレグホーン vs ダイガックだ。レグホーンもシード選手で、1試合目(2回戦)はBARONとのシード選手対決となり、その闘いに勝利しての準々決勝進出。ダイガックもシードで、2回戦でヒーホーハットを下しての進出となっている。

トーナメント表「歩く構造物」といわれるCavalier。全高だけなら赤影が上だが、肩幅などはCavalierの方がある赤影。脚はリンクで、手も長い
【動画】準々決勝第1試合Cavalier vs 赤影。トップコンテンダーCavalierに新型の赤影がどこまで迫れるかクロムキッド。第15回ROBO-ONE辺りから、胸のパーツが外されたようで、一見すると細身の感じに「橙色の悪魔」ことBBR6-。BBR-6と誤表記されることもあるが、正しくはBBR6-だそうである
【動画】準々決勝第2試合クロムキッド vs BBR6-。関東地区と中部地区の強豪が激突ガルー。こちらの胸パーツはそのままだが、前腕が大きくなった模様。クロムキッドよりかなりある「青い暴れん坊」ことYOGOROZA。レグホーンとともに地元関西勢の意地を見せたい
【動画】準々決勝第3試合ガルー vs YOGOROZA。この1戦が早くも準々決勝で実現する贅沢な大会となったレグホーン。YOGOROZAとともに地元関西勢として、関東や中部の強豪を迎撃する役目を背負うSRCクラスながら、中部地区の強豪として名を馳せるダイガック。正式名は爆裂進学ダイガックーらしい
【動画】準々決勝第4試合レグホーン vs ダイガック。関西ナンバー1に、中部屈指の強豪が挑む

準決勝+敗者復活戦決勝レポート

 続いては、準決勝の模様をお伝えしよう。第1試合は、準々決勝で赤影に勝利したCavalierと、BBR6-に勝利したクロムキッドによる、関東勢同士の対決。両者ともに横にステップして重心を載せて繰り出してくる横パンチの射程が長く、リングが狭く感じられる1戦となった。第2試合はガルー vs レグホーンという関東と関西の強豪が激突。こちらも同じようにリングが狭く感じられる1戦である。どちらの試合も誰が勝ってもおかしくなかったが、第1試合はCavalierが、第2試合はレグホーンが勝利を収め、決勝戦はライバル対決、3位決定戦は兄弟機(夫婦)対決となった。

【動画】準決勝第1試合クロムキッド vs Cavalier【動画】準決勝2試合ガルー vs レグホーン

 また敗者復活戦だが、2回戦までに敗北した選手が参加。BARON、Cyclops-xx、EXELION、F325、Gadget Frog、IGNIS .02v2、RL05 Asura、Robovie-XSF、unfix MkII、X03、カレント、たかろぼ、建御雷神 type.F、ヒーホーハットの14機で争われた。こちらは、決勝戦のみをお届けする。決勝を闘うのは、少なくとも本トーナメントで準々決勝まで進出していてもおかしくない実力を持っていた2機。RL05 AsuraとCyclops-xxである。

 ちなみにRL05 Asuraは外見的にヒールっぽい雰囲気があるのだが、子供たちの反応はそうでもないようで、「アスラ、かっこいい!」とか、序盤の試合では「赤、がんばれ!」と応援されていた。最近は不良少年が人気だし、同じベビーフェイスでも、昔のように純然たるベビーフェイスよりもヒール色が入っている方が人気なので(古い例えだけど、ガッチャマンでいえば、1号の大鷲のケンよりも、2号のコンドルのジョーの方がかっこよく見える)、ちびっ子たちの目には、RL05 Asuraはヒールとは映らないようである。

 一方のCyclops-xxも、全身ブラックなので、どちらかといえばベビーフェイスっぽくない機体だろう。ただし、顔がリアルロボット系の顔立ちなので、ステルス仕様のロボット型兵器といったところか。以前のCyclopsに比べて大型化しているため、今回はエレベーターに乗れず。カッコよく登場とはいかなかったのは残念である。試合は、RL05 Asuraが勝利している。

RL05 Asura。ヒール風味だが、ちびっ子たちに赤は戦隊のリーダー・エースの色だからか、結構人気があったCyclops-xx。兵器風の顔立ちで、ステルス仕様という感じ。ゲーム「アーマード・コア」とかに出てきそう【動画】敗者復活戦決勝RL05 Asura vs Cyclops-xx

3位決定戦&決勝

 3位決定戦はくぱぱさんもくままさんも夫婦そろって決勝進出がならなかったため、クロムキッド vs ガルーの兄弟対決に。岩気氏がクロムキッドとガルーは同じビルダーが製作していて、操縦はご夫婦でという解説を序盤の試合でMCしたのだが、それをちびっ子たちはしっかりと覚えていて、小学校中学年ぐらいの子だと思うが、「夫婦対決!」としっかりあおっていた。

 両者ともに強豪選手なので、取材しているとそれほど珍しくないのだが、今回みたいに初めて観戦するようなお客さんが大勢いるような大会では、そんなことをいわれてしまうとふたりとも結構闘いづらかったかもしれない。ガルーはそれほどでもなかったようだが、クロムキッドは遠慮気味だったような。まぁ、何はともあれ夫婦揃って同じ趣味を楽しめるのはとてもいいことで、我が家なんか「ガンダム興味なし、ロボットアニメ興味なし」といわれている。うらやましい限りである(笑)。試合結果は、ガルーの勝利。3位ガルー、4位クロムキッドに決定した。

 Cavalierとレグホーンのライバル対決となった決勝戦。なにしろ、以前の機体でレグホーンに負けて悔しくて、「打倒レグホーン」をかかげてオペレーターのえまのんさんが製作したのがCavalierなのだ。しかも、またそのCavalierを「歩く構造物」と、評しているのか挑発しているのか微妙なふたつ名を付けたのがNAKAYANさん。ちょうど関東と関西を代表する選手のため、ロボット格闘技界の巨人と阪神と例えてもいいだろうか。そんなライバル関係のふたりが争うこととなった。

 試合は、ダウンさせられたらダウンを奪い返すという、両者の間に飛び散る火花が見えるような闘いが展開に。ロボット格闘技が大好きで、その雰囲気を楽しみながら、観客を楽しませながら闘うというスタイルのNAKAYANさんが、最初から全力でダウンを奪いにいくし、えまのんさんも一切遊びなしにCavalierの性能全開という闘い方である。様子見をしない両者の激しい闘いは、わずか30秒強の時点で、Cavalierは2ダウンで4点、レグホーンは2ダウン1スリップで5点という、激戦となった。最後も、真っ向勝負で両者が打ち合い、CavalierトルネードともいうべきCavalierの大回転パンチが炸裂し、踏ん張ったがレグホーンがダウン。1分足らずでの決着となったが、日本のロボット格闘技者の指折りの両名だけに、非常に見応えのある闘いであった。なお、第17回ROBO-ONE決勝出場権はえまのんさんが辞退し、NAKAYANさんが獲得している。

【動画】3位決定戦クロムキッド vs ガルー【動画】決勝戦Cavalier vs レグホーントーナメントの結果

 また、決勝戦の後にランブルが行なわれた。3回の予選が行なわれ、3機ずつ計9機が決勝に進出し、争われた。第1予選は、BBR6-、Cavalier、ガルーが勝ち抜け。第2予選は、Gadget Frog、RL05 Asura、レグホーンとなった。最後の第3予選は、EXELION、F325、ヒーホーハットの3機。決勝は、まずRL05 Asuraの攻撃でBBR6-がリングアウト。しかし、そのRL05 Asuraもレグホーンの突き攻撃「手羽スラッシュ」でリングアウト。さらに、ダウンしたところをそのままレグホーンに場外に蹴落とされたのがF325。それから、Cavalierが倒れた際に、同じく倒れていたガルーがうつぶせのまま手を伸ばし、Cavalierを落とすことに成功。さらに、Gadget Frogが自爆。この時点で、EXELION、ガルー、ヒーホーハット、レグホーンの4機が残っている状況だ。数が減ったため、ここからはなかなか落ちなかったが、極力気配を絶っていようという作戦だったEXELIONがレグホーンに突き倒され、リング際ギリギリだったため、立ち上がろうとした時にリングアウト。3WAYマッチの状態になると、どの選手もベテラン選手だけに一進一退の状況。ここで時間切れとなった。延長戦はなく、観客席に近い、リングの角に×印があり、そこに立っている状態で最も近かった選手ということで、ガルーの優勝。あと数秒時間があれば、ヒーホーハットの起き上がりモーションが完了しており、優勝者は異なっていたかも知れないという結果であった。

【動画】ランブル第1予選【動画】ランブル第2予選【動画】ランブル第3予選
【動画】ランブル決勝


(デイビー日高)

2009/5/19 17:58