「IDCロボコン」レポート

~世界7カ国の学生が混成チームで競い合う!


 大学生を対象にした国際的なロボットコンテスト「IDCロボットコンテスト大学国際交流大会」、通称IDCロボコンの第20回大会が18日、東京電機大学の主催で東京足立区北千住のシアター1010で開催された。主催の東京電機大学が、北千住駅から徒歩1分という立地条件のいい場所に2012年4月に新キャンパスをオープンするということもあり、北千住の街は商店街に同コンテストの横断幕を掲げるなど、街を挙げてのイベントとなった。その模様をお届けする。

7カ国の大学生による国を超えた混成チームによるロボットコンテストが行なわれた北千住駅周辺の商店街には横断幕が掲げられていた現在、広大な更地となっているここが、東京電機大学の新キャンパスの予定地

世界7カ国の大学生がシャッフルされてチームを結成して競技に臨むIDCロボコン

 IDCとは、International Design Contestの略称で、高専ロボコン大学ロボコンABUロボコンと並ぶNHK4大ロボコンのひとつだ。世界7カ国から集まった大学生たちが、シャッフルされて混成チームを結成し、2週間の間に与えられた課題をクリアすべくルールに沿ってロボットを開発。そして18日の競技会にて優勝を目指すというものだ。2週間の間(今年は8月6日~17日)、ロボットの設計や製作などのワークショップを生活をともにしながら行ない、言葉や文化の壁を乗り越えてアイディアを出し合ったり作業を進めたりしていくという点が、ほかのNHKロボコンとは異なる特徴だ。

入場式で7カ国の選手がステージに登場選手宣誓。外国人選手も日本語で宣誓を行なった

 混成チームを編成して競技会を開催しているのは、IDCの理念として、現在人類が直面しているさまざまな問題を解決するには、世界規模での協調・協力がなければ行なえないというものがある。エネルギー、環境、食料、人口、経済格差などこうした問題は、政治、行政、経済といった文系分野のみならず、エンジニアの国際協調による実質的問題解決が必要不可欠となっているのは、説明するまでもないだろう。そこで、IDCでは、受け身的にしか学習できない学生に対し、自ら物事に対して積極的に取り組み、かつ創造的な思考のできる学生を育成し、さらには国際的で実際的なエンジニアを生み出すべく、IDCロボコンを開催しているという。そのため、国際協調の実践の場になるよう、世界各国から優秀な学生を1カ所に集め、混成チームを結成して2週間を共に生活しながらマシンを開発させ、最後は一致団結して競技会を実施しているのである。

 またIDCが始められた背景としては、世の中が国際化、グローバリゼーションが当たり前となった今、大学生の内に国際的な感覚を身につけさせる必要があるという点がひとつ。さらに、理系技術者なら誰もが懸念している、技術立国の日本でありながら、現在の子供たちの多くが理系分野に夢を持てない状況となっていることがある。それを打破し、興味を抱くのに十分な機会を与えるということがもうひとつだ。そして、国際親善の意味もある。大会を各国持ち回りで行なうことで、学生の滞在期間中の異文化体験を基にした国際親善を促進するというわけだ。今回もきっと日本に来られて喜んだ外国の大学生も多いだろうし、日本人も外国人も、チームを組んだ戦友ともいうべき外国の友達ができて非常にいい経験になったのではないだろうか。記者なんかうらやましいぐらいである。

 今回参加した7カ国は、日本のほか、アメリカ、韓国、タイ、中国、ブラジル、フランス。日本は主催の東京電機大学と第1回大会から参加している東京工業大学の2校で計16人、アメリカはマサチューセッツ工科大学が5人、韓国はソウル大学が5人、中国は清華大学が4人、ブラジルはサンパウロ大学が4人、フランスはテレコム・スド・パリから5人、タイは選抜チームとなっており複数校から計9人。合計48人が参加しており、1チーム4人編成で12チームに分けられた。チーム名はイエロー、オレンジ、グリーン、スカイブルー、ネイビー、パーブル、ピンク、ブラウン、ブラック、ブルー、ベージュ、レッド。そのままチームカラーにもなっており、選手たちは袖と首周りがチーム名と同じ色になっているIDCロボコン特製Tシャツを着て競技会を闘った。

今回のテーマは「HANABI(花火)」で2チームが対決するルール

 日本の夏の風物詩のひとつである花火が、今回のテーマ。2チームによる対戦となり、直接的に相手ロボットを攻撃するのは反則だが、妨害行為も可能なルールとなっている。競技時間は90秒だ。

 舞台となるのは、5,000mm×4,000mmの長方形のフィールド。フィールドには、グランドエリア、エコゾーン、花火が開いた時の円盤が描かれた夜空、そして「大玉花火」がある。最も広いグランドエリアは、バッテリ駆動のロボットが活動できるエリアだ。足立区をイメージしており、緑(芝生)の大地の間を4本の川が流れているというデザインとなっている。緑の大地は摩擦係数が高い素材のため滑りにくいが、川の部分の水色の素材はかなり滑りやすい素材を使っており、ロボットの操縦テクニックが要求される形だ。

フィールド。右側からフィールド。左側からグランドエリア。足立区をイメージし、4本の川が流れている
右側の半分ほどピンポン球(花火の種#1)が敷きつめられたエリアがエコゾーンフィールド奥に立てられているのが、夜空大玉花火。ワンタッチ傘を使って表現

 観客席を背にした状態で、左側が赤エリア、右側が青エリアとなっており、両エリアが接する中央には、「花火の種」と呼ばれるオブジェクトが赤と青の色別に20個ずつおかれている。花火の種は2種類あり、円筒形(直径200mm×高さ200mm)が「#2」、球形(直径200mm)が「#3」となっている。これらはマジックテープが部分的に備えられており、ロボットがつかんで、同じく夜空の花火の円盤の範囲内にくっつけると、花火が咲いたことになり、得点となる。円盤は3つあり、左右の大きい2つにくっつけた場合は10点で、中央は20点。両チームがつけた場合は、つけた数が多いチームの得点となる(同数の場合にどうなるのかはもらった資料に明記はなく、実際にそういう状況が起きなかったため不明)。もちろん、自陣の色の花火の種を取り付けないと得点にはならない。オブジェクトの種類(形状)は得点には関係なく、相手チームのオブジェクトは叩き落とすことも可能だ(落とされるとその分の得点がなくなってしまう)。

赤エリアと青エリアが接する中央。円筒形が花火の種#2で、球形が花火の種#3外側の大きな円盤にくっつければ、10点。中央の小さな円盤は20点

 また、グランドエリアは奥から観客席側に向かって下がる緩斜面となっており、わざとオブジェクト(場合によってはロボットも)が転がりやすく設計されている。ロボットのスタートエリアは、グランドエリアの壁と接した端、エコゾーンの端の2カ所に500mm四方のサイズで用意されており、そこからスタートする必要がある。

グランドエリアは奥が高いので、花火の種#2や#3は、転がって観客席側に溜まりやすいグランドエリアのスタートエリア(赤エリア)エコゾーンのスタートエリア(青エリア)

 そして、観客席側に用意された特殊エリアのエコゾーン。ここで活動できるロボットは、電動アクチュエータを搭載していないもののみとなる。具体的には、位置エネルギー、スプリングによる弾性エネルギー、空気圧チューブに蓄えた空気圧エネルギーを動力源としたエコなロボットたちが活動するエリアだ。

 ここには花火の種#1と呼ばれるピンポン球が敷きつめられており、そのエコゾーンの最も観客席側に用意された溝に落とせるようになっている。この溝に多数のピンポン球を落とし、ある一定量(基準ラインが引かれている)を超えると、「ナイアガラ成功」となり、連動する形で夜空の花火の円盤の外側に位置する大玉花火が開く仕組みだ(実際にはサブレフリーが基準ラインを超えた場合に旗を上げ、スタッフが傘を開くという手動である)。

 大玉花火を開くことに成功すると、10点。これは妨害のしようがないので、開くことができれば確実に10点はキープできるので非常に重要である。さらに、同じ得点となった場合、大玉花火を開いている方が勝利となるので、その点も有利だ。そして、この大玉花火を模した傘の上部にもマジックテープが貼られており、花火の種#2もしくは#3を放り投げてくっつけることに成功すると、難易度が高いだけに、一気に40点を獲得可能。これも妨害ができないため、成功させると非常に有利というわけだ。

エコゾーン手前の溝の部分溝に落ちた花火の種#1。これが画面中央に縦に書かれたラインを超えると大玉花火が開く

 ロボットの製作条件は、指定されたキット(40種類の素材で構成)+キット補助材料費1,000円で購入したものとなる。サイズは、スタート時は1辺が500mmの立方体に収まらないとならないが、スタート後に変形したり分離したりするのは可能だ。そのためチームによっては、グランドエリア用のロボットは2台体制というところもあった。操縦は、無線のプロポで行なう。ちなみに、エコゾーンのロボットはバッテリ駆動ではないために無線ももちろん使えず、一度作動させたら後はうまく進むことを祈るのみとなる。そのため、どれだけ花火の種#1を落とせるか、最初の進行方向を定めることがポイントとなる。失敗すると、量が足りないし、勢いがありすぎると相手エリアの分まで落としてアシストしてしまうこともあるので、最初の角度調整が非常に重要というわけだ。

グランドエリアで活躍するロボット青エリアにいるイエローチームのグランドエリア用のロボットは分離して2体になり、攻守の役割を分担イエローチームのグランドエリア用ロボットは、スタートエリアではこの通り
エコロボット。バッテリを使っていないため操縦はもちろんできず、最初のコース設定が肝心勢い余って、相手エリアまで突っ込んでいってしまうエコロボットもいたピンクのエコロボットは、こんな工夫をしていた

予選は4チームに分かれて実施し各組上位2チームが決勝に進出

 予選は、3チームずつ4組(A~D)に分かれ、総当たりリーグ戦を行ない、勝ち星が最も多かったチームが決勝に進出する。引き分けは絶対にないルールで、同点の場合は大玉花火の開閉で決定し、それでも条件が同じなら、エコゾーンで落としたピンポン球の高い(量が多い)方が勝ちとなる。ピンポン球の高さの差が1個以内の場合は、無情だがじゃんけんで決定。じゃんけんは、もちろん呼び方こそ違うがほぼ世界共通のルールだそうで、こうした国際大会でも利用可能だそうだ。もちろんグー、チョキ、パーのそれぞれの各国での呼び方は異なる。しかし、それ以上に異なるのが、出すタイミングだ。もちろん、「最初はグー」などというのは日本独自のルールなので、「1、2、3」で3と同時に出すといった風に決めれば、問題ないというわけだ。各組のチーム分けと勝敗の結果は、以下の画像の通り。

予選の組分けと各組の結果予選で最も点差の開いたブルーvsブラウンでの一幕。ブルーはこのあと左の円盤にも種を着けることに成功得点などはスクリーンに表示された。ブルーvsブラウンは50対10で決着

決勝トーナメントは徐々に競技にも慣れて激しい攻防も

 決勝に進出したのは、A組がパープル1位、スカイブルー2位。B組はブルーが1位で、ブラックが2位。C組の1位はグリーンで、2位はネイビー。D組は1位がオレンジ、2位がレッドとなっている。決勝は8チームによるトーナメント方式で、第1試合が、A組1位のパープル vs C組2位のネイビー。両チームともに大玉花火が開いて(ネイビーのエコロボがパープルのエリアの花火の種#1まで落としてしまい、アシストしてしまった)10点でジャンケン勝負となり、パープルが準決勝に進出した。

 第2試合が、B組1位のブルー vs D組2位のレッド。両チーム大玉花火は開かなかったが、花火の種#2のくっつけ合いと落とし合い合戦となり、0点でこれまたジャンケン勝負に。レッドの勝利となった。

 第3試合が、C組1位のグリーン vs B組2位のブラック。グリーンが大玉花火+外側の花火の計20点、ブラックが中央の花火20点で点数は同点だったが、ルールで大玉花火を開いたグリーンの勝利となった。

 第4試合が、D組1位のオレンジ vs A組2位のスカイブルー。両チーム花火の種#1を着実に落とし、大玉花火を開くことに成功。これで花火の種#2もしくは#3の着け合いとなり、オレンジチームが中央の花火に#2を着けたので30点となり、勝利した。結果、第2試合のみ2位通過のレッドが勝ち、そのほかは1位通過のパープル、グリーン、オレンジが準決勝にコマを進めている。

【動画】決勝トーナメント1回戦第1試合パープル vs ネイビー【動画】決勝トーナメント1回戦第2試合ブルー vs レッド
【動画】決勝トーナメント1回戦第3試合グリーン vs ブラック【動画】決勝トーナメント1回戦第4試合オレンジ vs スカイブルー

 準決勝第1試合は、パープル vs レッド。パープルは大玉花火を開くことには成功したが、夜空の花火を咲かせられず、10点止まりとなってしまう。一方のレッドは中央と右の花火を咲かせられ、30点獲得して勝利。決勝に進出した。

 準決勝第2試合は、グリーン vs オレンジ。両チームまず大玉花火を咲かせて10点獲得に成功する。この後は花火の種#2または#3の着け合い勝負となる。オレンジが右外に着けることに成功し、20点に。それをグリーンが落としに行こうとするが、オレンジがブロックし(この場合はロボットを直接的な目標とした攻撃的な接触行為ではないので、接触は認められる)、最後まで守りきることに成功する。オレンジの決勝進出となった。

準決勝第1試合に出場のパープルのグランドエリアのロボットパープルのエコゾーンのロボットパープルの対戦チームのレッドのグランドエリアのロボット
レッドのエコロボット【動画】準決勝第1試合パープルvsレッド準決勝第2試合に出場のグリーンのグランドエリアのロボット
グリーンのエコゾーンのロボットグリーンの対戦チームのオレンジのグランドエリアのロボットオレンジのエコゾーンのロボット
【動画】準決勝第2試合グリーンvsオレンジ

日本人選手の熱い心意気も炸裂した決勝戦

 決勝戦はレッド vs オレンジ。D組1位 vs 2位の対決となり、予選では僅差でオレンジが勝利している。オレンジが予選の再現をするのか、レッドが予選とは逆の結果を出すのか。試合がスタートすると、観戦に来ている子供たちの会場からの声援がこれまでにも増して大きく響く。どこのチームにも日本人選手がいるし、差があるとしたら、女性選手がいるかいないかぐらいで、なかなかチームの差を見出しにくい気もするのだが、子供たちはロボットの形や動き、色などで決勝までの間にひいきのチームができていたらしく、どちらのチーム名も叫ばれている。戦隊シリーズでリーダーといえばレッド(最近は必ずしもそうではなないが)なので、子供たちにとってはオレンジよりなじみやすいのかも知れない。とはいっても、オレンジも珍しくもなんともない色なので、違和感はあまりないはず。同じ暖色系なので、区別しにくいということは逆にあるかも知れないが。

 勝負は、オレンジが大玉花火を開くことに成功したのに対し、レッドが失敗。エコロボットの角度が悪かったようで、あまり落とせずにストップしてしまう。さすがに決勝戦だけに、担当の女子選手も緊張したか。こうなると、勝負は夜空に花火を咲かせられるか否か。しかし、ちょっと熱くなりすぎたか、オレンジ側にレッドのロボットを押しているように見える、防御としては行きすぎに見えるグレーゾーンな行為が出てしまう。これにより、レッドは中央の円盤に種#2をくっつけることに失敗。成功していれば、オレンジが大玉花火で10点を獲得していても勝利だったのだが……。防御と取れなくもない行為のため、一度は審判団が協議し、反則ではないという裁定が下り、オレンジの優勝が宣言されたのだが、そこで猛然とチームメイトのために熱くアピールしたのがレッドの日本人選手。種を落とそうとしているのではなく、ロボット自体を押している、直接的なアタックだと訴える。そしてそのアピールが通り、「次はクリーンに」ということで決勝戦再試合となる。

 そして迎えた決勝戦再試合。レッドはまたも大玉花火を失敗してしまう。先ほどの失敗を見てもう少し角度を浅くすべきだったのではないかと思うのだが、せっかくの再度のチャンスを活かせることなく終わってしまったのは、残念といえよう。一方、オレンジはまたも着実に大玉花火を咲かすことに成功。これで一歩リード。これで、闘いは花火の円盤に種をつける勝負に移る。オレンジが右の花火を咲かすことに成功し、そのあともブロックがうまく、なかなかレッドにつけさせない。そして時間切れとなり、今度は反則行為もなく、オレンジの完全な優勝となった。

【動画】決勝戦最初の試合。試合後のレッドの日本人選手の熱いアピールも【動画】決勝戦再試合。今度はグレーゾーンの行為もなく、オレンジの優勝

表彰式

 競技終了後に表彰式となり、ここでは優勝と準優勝に加え、実は優勝以上の名誉とされるIDCデザイン賞(ロボットの機能が最も優れていたとされるチームが受賞する)と、観客の子供たちやその保護者の投票によって決定する足立区長賞も表彰された。

 優勝と準優勝は、競技の結果の通りオレンジとレッド。そして、IDCデザイン賞は、ピンクが獲得した。予選は優勝および準優勝チームのいるD組だったため、決勝進出はならなかったが、IDCロボコンで最も名誉な賞を受賞した。これで、暖色系の揃った予選D組は、3チームすべてが受賞したというわけだ。

優勝のオレンジチームの表彰の様子。手渡された帽子を被って4人で記念撮影準優勝のレッドチームの表彰の様子
IDCデザイン所を受賞したのはピンクチーム最も観客の投票数が多かったのはブルーチーム

 ピンクの受賞理由は、今回、競技中に大玉花火の上部に花火の種を放り投げてくっつけるという最難易度の技を成功させたチームがなく、また大多数が試合中にトライすらできなかったのだが、唯一その可能性を見せてくれたのがピンクだったから。花火の種を放り投げて見せ、方位さえ決まっていれば、40点を獲得できたかも知れなかった。花火の種はロボットに対して大きさ的にかなりあるため、狙った場所へ放り投げるのは設計からかなり工夫が必要なはずだが、受賞後のデモンストレーションでも見事に種が放物線を描いて飛んでいた。

ピンクのロボット。花火の種を放り投げられる機構が評価されたピンクのロボットの背面
ピンクのエコゾーンのロボット。アームが伸縮する仕組み【動画】ピンクのロボットが花火の種を放り投げるデモンストレーション

 そして、観客から最も人気を集めたといえるのが、足立区長賞。ブルーが獲得した。その要因は、飾りとして取り付けたイルミネーションのきれいさということのようだ。与えられたキット+1,000円の購入費ではそこまで本来は手が回らないため、メンバーが自費で購入したそうで(機能的にロボットが強化されたりしなければ、飾り立てるのはOK)、チカチカと瞬いていたのが子供たちに強い印象を与えたようである。ブルーは決勝に進出したが、第2試合でレッドとジャンケンの末に敗退。勝負事に「たら・れば」は意味を成さないが、もし勝っていたら、レッドが決勝まで進んでいるだけに、まったく違う結果となっていたかも知れない。たまたまなのだが、どうやら今回受賞したチームは、すべてレッド絡みといえそうだ。

ブルーのロボット。きっと暗いところで見るともっときれいに見えるはずブルーのロボットは2体に分離する機構も備えていた
こちらはブルーのエコロボット【動画】ブルーのロボットのイルミネーションの様子

 以上、第20回IDCロボコン、いかがだっただろうか。闘いも終わって、ノーサイドということで、世界の学生たちが手を取り合っているのは素晴らしい。外国の友達ができるなんてうらやましい限りである。控え室でロボットの写真を撮らせてもらった時、片言の英語で選手たちにお願いしたのだが(本当は各チーム絶対にひとりは日本人選手がいるので、日本語でも通じるはずだが、日本人選手と区別を付けづらいアジア系の選手も多いため、結局英語が一番無難)、それだけでも意思疎通ができるとなんか楽しいものである。

 なお、この模様は9月12日にNHK教育テレビのサイエンス・ゼロでも放送される予定とのこと。当記事では競技会のみにフォーカスしたが、ワークショップや舞台裏なども紹介されると思うので、そちらにも興味がある人は、ぜひ視聴してみてほしい。


(デイビー日高)

2009/9/1 18:46