タダノ、四足双腕作業ロボット「ROBOTOPS」を発表


 株式会社タダノは27日、四足双腕作業ロボット「ROBOTOPS(ロボトプス)」を発表した。同社の60周年記念として開発されたもの。ROBOTOPSは、「ロボット」と恐竜を表す意として「トプス」を組み合わせた造語。

 同社がクレーン車などの開発で養ってきた技術の集大成とされ、構想2年、開発に1年が費やされた。クローラも搭載しながら、4本の足と、2本の腕部を持つロボット。関節自由度は、手×6、腕×6、肩旋回×2、腰旋回×1、足×12、走行×2と、全身で計29箇所。これにより、クレーンでは実現できない動きが可能になったという。足はクレーン車の足に相当する「アウトリガ(安定脚)」を可動式にするという発想によるもの。岡山大学と共同開発した「移動制御システム」を搭載している。

 また、両手に1台ずつ、機体中央に1台、計3台のCCDカメラを内蔵。内蔵カメラ経由でジョイスティックを使用した遠隔操作も可能になっている。

 本体サイズは、2.1×3.84×2.1m(幅×奥行き×高さ)、重量は2.7t。現時点で販売の予定はないが、今後は同社の製品開発にロボット技術を応用していくという。


(清宮信志)

2009/5/28 17:23