ロボットショップ「テクノロジア」が秋葉原にオープン

~ツクモロボット王国・元店長の荒井氏が会社を設立


 テクノロジア株式会社は、5月8日(金)、東京・秋葉原にロボットショップ「テクノロジア」をオープンした。前日の7日(木)にはプレス向けの内覧会が開催され、社長兼店長の荒井貞弘氏が挨拶、店舗の説明を行なったほか、二足歩行ロボット「MANOI GO」によるデモンストレーションなども披露された。

ロボットショップ「テクノロジア」店内の様子。広さは67.5平方m店の向かいには「肉のハナマサ」が

 先週は、ヴイストンの直営ショップが秋葉原にオープンしたばかり。ホビーロボットの販売店としては、ツクモロボット王国が随一の品揃えを誇っていたが、ヤマダ電機への事業譲渡(3月)以来、長らく休業状態が続いている。初心者にとって、店員のアドバイスを受けながら各社の製品を比較・検討できるショップの存在は貴重。相次ぐ出店は市場の活性化にも繋がりそうだ。

店舗情報

店舗名:Robot Shop テクノロジア
所在地:東京都千代田区外神田4-12-9 アプローズ秋葉原1F
最寄駅:JR秋葉原駅(電気街口より徒歩7分)
    東京メトロ銀座線末広町駅(徒歩3分)
営業時間:11:00~20:00(平日)
     10:30~20:00(土曜日)
     10:30~19:00(日曜・祝日)
定休日:毎週木曜日、年末年始

 

内覧会で挨拶する荒井貞弘氏。左は司会を務めたアキバガイドのマスダさん

 ツクモロボット王国の長期休業により、「お客さんが一番困っていた」と荒井氏。弊誌の読者はご存じだろうが、荒井氏は同ショップで店長を務めていた。「ロボット業界を盛り上げていくためには、こういう会社がどうしても必要」と感じ、新ショップの設立を決意したという。荒井氏は「パーソナルロボットが1つの業界として成り立てるように協力していきたい」と意気込みを述べた。

 商品としては、二足歩行ロボット、関連パーツ、ホームロボット、学習キット、工作キット、工具などを取り扱う。各社の製品を幅広く揃えられるのは、メーカー系列ではない独立系ショップならではの利点。オープン当初は店頭での小売りのみだが、週明けからはインターネットによる通販も開始する予定とのこと。

各社のロボットキットを販売するKHRやマノイ関連のパーツG-ROBOTS関連のパーツ
いろいろな工作キットを揃えるこちらは学習キットのコーナーオープン記念として、こんな特価商品も

 内覧会では、メーカー各社によるロボットのデモンストレーションも行なわれた。

 MANOI企画(京商)は、市販機「MANOI AT01」をベースに極限の改造を施したスペシャルロボット「MANOI GO」を関東初公開。ヘッドスピンなどを含んだ豪快なデモンストレーションを披露した。

「MANOI GO」によるデモ。ど派手なヘッドスピンも披露したMANOI企画の岡本氏(左)がハード、Dr.GIY氏がモーションを担当したタネを明かすと、頭にスピンのためのサーボモーターが追加されている

 またエスケイパンからは、初公開という新型ロボットキット「JO-ZERO」が紹介された。双葉電子工業のサーボモーター「RS304MD」を20軸搭載しながら、770g(バッテリは含まず)という軽量化を実現したもの。マイコン基板は同社のオリジナル。「モーションジェネレータ」と同様の逆運動学演算が実装されており、ユーザーが歩幅や周期を指定するだけで、安定した歩行モーションが自動生成される。

新ロボットを説明するエスケイパンの中村素弘氏非常に安定したモーションを披露した「JO-ZERO」脚の可動範囲の広さも特徴の1つだ。高く上がる

 頭部は、漫画家の神矢みのる氏がデザイン。製品の名称も、同氏が命名したという。予価は12万円で、6月末~7月の発売を予定。低価格ながら、腰に2軸を標準装備した本格的な二足歩行ロボットということで、注目を集めそうだ。

そのほか、HPIはG-ROBOTSをデモHPIは犬型ロボットG-DOGも紹介近藤科学はKHR-2HVを説明した


(大塚 実)

2009/5/8 21:48