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NEC、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2008」を開催 |
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また13日にはPaPeRoの開発責任者である同社企業ソリューション企画本部シニアマネージャーの藤田善弘氏の講演も行なわれた。藤田氏は実物のPaPeRoを傍らに置き、実際にPCから遠隔操作したり、インタラクションしながら、音声認識技術や顔認識技術そのほか各種センシング機能を使ったアプリケーション/コンテンツ作成について概説。愛知万博での人気ぶりやNTTとの共同研究「メルロボ連絡帳」、高齢者施設での活用例などについて述べた。 最後に藤田氏は「これまでは主にNEC単独でアプリケーションを考えていたがそれだけでは広がりがない。ロボットの用途開拓に可能性を感じたら、ぜひご提案いただきたい」と会場に呼びかけた。
またC&Cイノベーション研究所からは、「体験型共創プラットフォーム」の一例としてロボット(PaPeRo)のプログラミングを行なうという研究が展示されていた。MIT、国立シンガポール大学との共同研究で進められている研究で、子供たちからプロまで幅広い人たちが複数で作業するときの創造力を拡大することを目指しているという。具体的には「ビジュアルプログラミング」と「タッチプログラミング」の例が示されていた。アイデアを互いに共有し、誘発することでチャンス創出を行なうという。ただし、あくまでこの場合のロボットは体験型共創プラットフォームのアプリケーション対象の一例である。
このほか電子マネー、電子クーポンのソリューションとして、ロボット型のFeliCaリーダ/ライタも出展されていた。これはテーマパークやアミューズメント施設などに置くことを想定した端末で、「右手」部分がQRコードリーダー、左手がカードリーダ/ライタ、そして頭部にカメラ、胸がタッチパネル端末で、その下からチケット等のプリントアウトができるようになっている。 「コンシュルジュ機能を持たせたい」と考えたことから人型のデザインを発想したという。カメラでは属性の認識を行ない、それに応じた案内コースなどを呈示する。他に、機能は同じだが形の違う卵形端末なども合わせて出展されていた。いずれも、実際にこのままテーマパークや空港、シネコンなどに置いてあっても違和感のない出来栄えだ。ロボット型端末は子供たちにも人気を呼ぶかもしれない。
また株式会社谷沢製作所のカメラ内蔵型ヘルメット「Uメット」を使った現場可視化ソリューションなども面白い。これはGPS、MicroSD、バッテリなどを搭載し無線LAN/3G通信網に繋がるヘルメットから、画像そのほかセンサー情報を車載システムに送ることで、本部で状況を確認するというソリューションシステム。現場情報を把握することで安全管理・品質管理に応用できるという。 このほか展示会場では現在日常的に使われている技術から、一部業界で使われている最先端技術、そして「量子コンピュータ」のようにまだ少し先の技術まで、幅広く各種技術展示が行なわれており、多くの来場者が熱心に議論していた。
■URL NEC http://www.nec.co.jp/ C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2008 http://www.nec.co.jp/uf-iexpo/
（ 森山和道 ）
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