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北九州市で初の「YOKAロボまつり」開催 |
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9月14日(日)、北九州市にある西日本総合展示場本館で、初心者向け二足歩行ロボットイベント「YOKAロボまつり」が開催された。これまで九州ロボット練習会が主催してきた(現在はロボリンクが主催)YOKAロボまつりは何度も行なわれてきたが、いずれも福岡市内での開催で、初めて福岡市外での開催となった。 今回は西日本総合展示場本館で開催された「第10回手作り市場in北九州」内のイベントとして開催されたものだ。第10回手作り市場in北九州は手工芸に関するイベントで、150以上ものブースが出展されていた。当然、同イベント内でロボットのような機械系のイベントは珍しいのだが、これは協賛のクラフトハウスが手工芸材料の販売店であり、その関係で実現したものだ。
● 2クラスに分かれてバトル大会 YOKAロボはハイトルクのサーボ使用が5個までのSRC(スタンダードレギュレーションクラス)部門と、使えるサーボモーターに制限のないORC(オーバーレギュレーションクラス)部門の2クラスに分けて参加機体を募集している。なお、このクラス分けは大阪のロボットフォース主催のロボファイトシリーズにならったものだ。今回、SRC部門には6台、ORC部門には4台が参加し、総当りトーナメント・バトルを繰り広げた。ルールは勝ち＝3点、引き分け＝1点、負け＝0点による勝ち点システムで順位が決まるというもの。試合は3分3本勝負で、何度スリップしてもダウンを取られることはない。従って捨て身技を連発しても構わないのだが、今回はあまり捨て身技は見られなかった。 ORC部門は、HAUSERが3連勝して優勝。九州三銃士の一角の強さを見せつけた。また、紫電との九共大ロボット工房同門対決を制したZEROが2位に入賞した。
● 初参加ながら注目の新型ロボットが登場 SRC部門は当初7台で行なわれる予定だったが、火炎球が都合で不参加となり(不戦敗という形になった)、6台で試合が行なわれた。今回目を引いたのは、初参加のメリッサだった。実はメリッサは、クラフトハウスが製作したロボットで、近藤科学の4,000番台のサーボモーター、イトーレイネツのフレーム、九州ロボット練習会で考案された足首直行軸で重心を下げた脚、それに大日本技研のハンドを組み合わせて製作されたロボットである。 クラフトハウスの栗元氏によれば、「安定性とかっこよさを両立させた機体で、できれば安定して動かせるロボットキットとして販売したい」とのことだった。今回のYOKAロボまつりはメリッサの初陣となるが、前日になってサーボモーターを交換したため、限られたモーションで戦うこととなった。しかし試合が始まってみると、メリッサは安定性のよさで勝ちを積み重ねた。
これに対抗したのが第27回ヒューマノイドカップ・バトル大会で1勝を上げた拓歩だ。この拓歩の操縦者の中村氏は地元北九州市の住人で、地元で開催される今回のYOKAロボまつりで優勝したいと意気込んでいた。その意気込み通りに拓歩も勝利していく。 そのメリッサと拓歩による直接対決は、両者とも譲らず引き分け。全試合終わったところでメリッサ、拓歩ともに5勝1分(どちらも不戦勝1勝を含む)で同率1位となった。そこで急遽、優勝決定戦が行なわれ、拓歩が2-1でメリッサに勝利し、地元北九州市の大会でみごと優勝した。
また、試合の前半と後半の間にはペットボトル倒しゲームが行なわれ、こちらもHAUSERが優勝した。 大会の結果は以下の通り ■ORC部門 優勝:HAUSER 2位:ZERO 3位:紫電 ■SRC部門 優勝:拓歩 2位:メリッサ 3位:マノイ・マノン ■ペットボトル倒し 優勝:HAUSER 2位:メリッサ 3位:ムーン
今回のYOKAロボまつりは、ロボットを見たことのない人たちが多くいる前で行なわれ、反応もよかった(特に子供たちが喜んでいた)。そういう意味でも北九州市で初のYOKAロボまつりは成功を収めたと言えるだろう。 ■URL 九州ロボット練習会 http://robo9ren.web.fc2.com/ クラフトハウス http://www.crafthouse.jp/ ■ 関連記事 ・ ロボスクエアでYOKAロボまつり開催 ～九州の初心者向けロボットイベント（2008/08/21）
（ 大林憲司 ）
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