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福岡ヤフードームで、テムザックのロボット運用実験
~「ロボットに出会うまち・福岡」第2弾


 8月21日(火)、福岡市中央区にある福岡Yahoo! JAPANドームの4番ゲート付近において、テムザックのロボットを使った運用実験が行なわれた。これは6月にJR博多駅で行なわれた運用実験「ロボットに出会うまち・福岡」の第2弾として、福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社の協力のもとに、テムザックが実施したものだ。

 実験に参加したのは、RIDC-01、テムザック4、番竜、ロボリアの4台。当日は18時からプロ野球公式戦ソフトバンクホークス VS 西武ライオンズの試合があり、実験は試合前の16時から18時にかけて行なわれた。


ソフトバンクホークスの本拠地・福岡ヤフードーム球場 ドーム内部の地図。実験の行われた4番ゲートは地図の右側になる テムザック4と番竜

 今回の実験は主に子供連れの家族がターゲットで、ヤフードームに来た家族連れがロボットを見てどう反応するのかを調査することが主な目的だった。

 福岡ヤフードーム球場といえばソフトバンクホークスの本拠地で、熱心なホークスファンが集まる所だ。それを考慮して、RIDC-01は「ホークス応援ダンス(?)」の映像を流し、ホークスファンに大いにウケていた。

 ただ、最初の方こそロボットの周りにひとだかりができていたものの、ヤフードーム球場に来たお客は「ホークスの試合を見に来たのであって、ロボットを見に来たのでない」(このロボット運用実験は、ヤフードームのサイトにも載せられていなかった)ので、しばらくすると観客席の方に移動してしまい、割と静かに実験は行なわれた。

 もし、昼間に試合のある日の試合後に実験を行なっていたら、かなり事情は違っていたものと思われる。


この日は地元福岡のローカル番組「ばりすご☆ボイガー7」(TVQ)が取材に来ていた ホークス応援映像を投影していたRIDC-01 映像に合わせて踊る子供もいた

番竜と触れ合う子供たち 当日のアンケート用紙 実験会場とドーム内の通路

テムザックの高本社長(なお、背後のパネルの馬原投手は北九州市の九州共立大学の出身)
 実験の場所にはテムザックの高本社長も来ていたので、お話をうかがうことができた。

 「ロボットに出会うまち・福岡」は「ロボットを普及させるための啓蒙活動」であり、それで数多くの人が集まるヤフードームを実験場所に選んだとのことだった。

 ところでロボット運用実験とは直接関係はないのだが、話の中で高本社長は「ロボットを普及させるためには、ロボットの販売を専門に行なう会社が必要だと思います」と語っていた。福岡県のいくつかの企業が資金を出し、福岡県などの行政がバックアップする形で、ロボットの受注販売を行なう会社を福岡県に設立する。そしてその会社がロボットの受注販売を引き受け、またロボットのPR活動も担当してくれれば、「我々はロボットの開発製造に専念できます」と語っていた。

 テムザックは「ロボットに出会うまち・福岡」などの活動でロボットの普及に努めているが、テムザックだけでの活動に限界も感じているだろう。関西では、関経連が中心となってロボット産業の核となる組織の構築を進めているそうで、このままでは「九州は関西に遅れを取るかもしれません」と焦りも見せていた。これに対してテムザックも「密かに動いています」とのことなので、そのうち何らかの動きがあるかもしれない。

 ヤフードームは集客力の高い、福岡市でも有数の観光地である。そこでロボットを動かすことはロボット普及の面で大きな意味があるだろう。

 またヤフードーム内は似たような通路が続き、意外とわかりにくい構造になっている。たとえばドーム内に案内ロボットを配備すれば役に立つだろうし、ロボットの普及にもつながってくるのではないだろうか。


URL
  テムザック
  http://www.tmsuk.co.jp/
  ヤフードーム
  http://www.softbankhawks.co.jp/stadium/index.html

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ロボットと出会うまち・福岡
~JR博多駅・天神でのロボット運用実験(2007/07/05)



( 大林憲司 )
2007/08/24 16:50

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