私のしごと館、「子どもサイエンスフェスティバル」開催
~14日(金)~16日(日)、夏休みの自由研究にも最適
京都府の職業体験施設「私のしごと館」で、子どもサイエンスフェスティバルが開催されている。8月10日(月)、11日(火)は、「見て、触れて、おしゃべりして遊べる ロボットパークにみんな集合!」と題してwakamaruや愛知工業のAIT鉄人プロジェクトの紹介、14日(金)~16日(日)は、「未来が見える! 明日のリアルを体感!」でセンサー類を使った最先端技術を体験できる。
ロボット博士のロボットショー | 私のしごと館 |
●ロボットパークにみんな集合!
1日2回のロボット博士のロボットショーには、西山禎泰氏(愛知工業大学 AITプロジェクトディレクター)がロボット博士として登場。wakamaruと掛け合いで、ロボットの歴史や仕組み、身近なところで活躍を始めているロボットについて解説した。
愛知工業大学の開発した鉄人5号や、ROBONOVA-Iのデモンストレーションも行なわれた。子ども達は、大きなロボットの歩行や、小さなROBONOVA-Iの軽快な動きに熱心に見入っていた。
ショーが終わると会場に集まった子ども達は、wakamaruを取り囲んで挨拶をしたり、「握手しましょう」と言われて我先に手を差し出したり初めて身近に見るロボットに興奮した様子だった。
会場では、恐竜ロボットのPLEOとふれあったり、ロボットアームの体験操縦、コクフモービルの試乗もできる。二足歩行ロボットの体験操縦は子ども達に大人気で、常に順番待ちの状態だった。
ロボット博士の西山禎泰氏(愛知工業大学 AITプロジェクトディレクター) | 「空を飛びたいです」と夢を語るwakamaru | AIT鉄人5号 |
【動画】ROBONOVA-Iのパフォーマンス | 恐竜ロボット「PLEO」 | 二足歩行ロボット操縦体験コーナー |
ロボットアームでキャンディーつかみ取り | 「コクフモービル」試乗体験 | ロボット玩具のコレクションを展示 |
●2020年には空を飛ばしたい。AIT鉄人プロジェクト
ショーに登場したAIT鉄人5号は、愛知工業大学の公式キャラクター「鉄人28号」(原作:横山光輝氏)を目指して製作されたロボットだ。
鉄人5号は昨年夏に設計を開始、今年の春から製作に取りかかったそうだ。鉄人4号より身長が20cm伸びて140cmになり、体重は約20kg。片足7軸×2、片腕3軸×2、首、腰に各1軸の全身22自由度を持つ。足のモーターをトルク100kg/cmから、300kg/cmに変更、減速機構を取り入れて安定性を増した。フレームには、主にカーボンファイバーを使用し軽量化を図ったという。
原作のイメージ通りにしつらえたコントローラーで、パンチや歩行、旋回のモーションを披露した。今回のデモンストレーションでは行なわれなかったが、音声認識でも制御可能だ。
同プロジェクトは、学生の意欲や思いを応援する学生チャレンジプロジェクトとして、2003年から開発を始めた。大学や起業の援助を受け、年々進化を続けてロボットが大型化している。目標に「2020年に空を翔ける鉄人を実現」を掲げている。既に、小型ジェットエンジンを搭載した「AITモンスター1号」を試作し、テスト飛行も行なっている。今年の夏も飛行を計画しているそうだ。
また、愛知工業大学ではAITロボットセンターの設立を計画中。大学で取り組んでいるさまざまな研究を活かし、ロボット工学や科学、情報メディアを楽しみ、先端技術への興味を育む場とすることを目指しているという。
AITモンスター1号 試作機。小型ジェットエンジンで飛行する | 飛行試験をしたため、ノズルが焦げているのが分かる | 愛知工業大学の鉄人プロジェクト |
●最先端技術に触れて、夏休みの自由研究を攻略!
14日(金)~16日(日)の「未来が見える! 明日のリアルを体感!」では、ヒューマノイドロボットHRP-2と会話をしたり、お絵かきロボットがPCで書いた絵や文字を食べられるチョコレートにするなどの体験ができる。
他にも、本物そっくりな火の玉を自分の手ではじき上げてバレーボールのように遊んだり、モニタ画面に描かれた水をスプーンですくい上げたりする最先端CG技術の体験コーナーや、センサーを振ってモニターに模様を描いたり飛行船の遠隔操縦体験などがある。
約20の展示ブースには、夏休みの自由研究にも役立ちそうな最先端の技術に触れることができるので、利用してみてはいかがだろうか。時間は、10:00~16:00。本イベントのみ参加の場合、入館料は不要(ただし、体験プログラムは有料)。
2009/8/11 22:10