ヴイストン、直営ショップ「Vstone Robot Center」をリニューアル

~商品点数が大幅に増え、アルミや樹脂の加工サービスも


 ヴイストン株式会社は6月6日(土)、東京・秋葉原にある直営ショップ「Vstone Robot Center」をリニューアルオープンした。6月1日より一時休業し、改装していたもの。取り扱い商品が増えたほか、店内に工作機械も導入、アルミ・樹脂の加工サービスも提供可能となった。

リニューアルした「Vstone Robot Center」の店内店舗は4F。道路からはこのロボットが目印になる

 フロア面積自体は変わらないものの、「お客さんからの要望が多かった」(ヴイストン・大和信夫代表取締役)ということで、取り扱い商品を「当初の3倍強に増やした」(同)。新たに、近藤科学のロボットキット・パーツ、バンダイの商品なども販売するようになり、“直営ショップ”であることをほとんど感じさせない品揃えになった。

近藤科学の製品も取り扱うようになったロボット本体とサーボモーターはカウンターにバンダイのネットタンサーなども販売

 新たなサービスとして開始するのが、アルミの切削や樹脂の造形といった加工サービス。店内で工具の貸し出し(有料)も行ない、ロボットキットのカスタマイズやオリジナルロボットの製作など、幅広いニーズに対応できる体制とする。

 アルミの切削加工は、ローランドの「MODELA ProII MDX-540」で行なう。すでに同社WEBショップで提供されていたサービスなのだが、初回限定の“お試しサービス”も店頭で受け付ける(10×10cm以内が1,000円)。フォーマットはDXF形式のみ対応。

 樹脂の加工には、Stratasysの3Dプリンタ「Dimension 768」を利用する。サービスは来週以降に開始するとのことで、料金等の詳細は明らかになっていないが、費用は概ね体積に比例するそうだ。加工に用いる素材はABS樹脂。複数のカラーが使える仕様にはなっているが、同ショップのサービスで提供するかどうかは未定だという。

アルミの切削に利用するローランドの「MODELA ProII MDX-540」樹脂の造形に使うのはこちら。Stratasysの「Dimension 768」ボール盤や折り曲げ機などの工具類も利用できる

 また、営業時間もリニューアルに伴い延長した。平日は夜8時までの営業となり、会社帰りにも寄りやすくなった。さらに定休日はなくなり、現在は年中無休(年末年始を除く)となっている。

 7日(日)には、新著「史上最強のロボット!」(株式会社メディアファクトリー)の発売を記念して、ロボットクリエータ・高橋智隆氏によるサイン会も開催された。当日は“ロボドル”一之瀬まゆさんも会場に駆けつけ、イベントに花を添えた。

左から、“ロボドル”一之瀬まゆさん、高橋智隆氏、大和社長「“2万冊”を用意した」(大和社長)「書き間違えたらもう一冊……」(高橋氏)著書にサインする高橋氏。店内では大勢の人が並んだ


(大塚 実)

2009/6/8 19:19