ロボスクエアで、ロボチャレンジ大会開催

~ロボカップジュニア福岡地区の練習会


 12月13日、福岡市早良区百道浜にあるロボスクエアで、第14回ロボチャレンジ大会が実施された。

 これはロボカップジュニアの福岡地区の練習会で、ロボカップジュニアの九州大会に向けての調整の意味合いもある。

当日のロボスクエア。クリスマスの飾りつけがされているサッカーチャレンジの会場レスキューチャレンジのコース

ロボスクエアが教室を始めたロボカップジュニアサッカーチャレンジ

 福岡県は、ロボカップジュニアサッカーチャレンジの強豪地区として知られている。福岡県内に「福岡ノード大会」と「北九州ノード大会」の2つのノード大会があり、そこを勝ち抜いたチームが九州大会に出場するようになっている。

 しかし、福岡地区のジュニアサッカーチャレンジを引っ張ってきた進学塾がジュニアサッカーチャレンジから退いたこともあり、福岡地区のジュニアサッカーチャレンジのレベルの低下が懸念されていた。

 今までロボスクエアはロボカップのジュニアサッカーチャレンジに対しては、大会用に場所を提供するだけで積極的に関わることはなかった。

 しかし、ロボスクエアでは今年からロボカップジュニアサッカーの養成教室を始めた。その養成教室で学んだ子供たちが、初めて試合を経験したのが今回の大会である。

参考写真。今年の9月に行なわれた養成教室第1回の様子参考写真。養成教室で講師を務めた九州共立大学の水井雅彦氏

10チームが参加したサッカーチャレンジ

 今回は10チーム(全チームとも14才以下のプライマリ)の参加があり、2リーグに分かれて総当りの予選リーグを行なった。

 教室で初めてサッカーロボットに触れた子供も多かったようで、チームによってかなりのレベルの差があった。しかし、教室で指導をした水井氏は「試合を経験することで、伸びっていってくれると思います」と教室の生徒たちに期待をしていた。

 予選リーグを勝ち抜いたのは、ビッグベアブラザーズ、M・U、YS、チームHTの4チーム。この4チームがトーナメント形式で優勝目指して戦った。

予選リーグの様子整備スペースにはチームのメンバーしか入れない予選リーグ結果表

優勝はYSチーム

 決勝戦は、チームHTに差をつけて勝ち上がってきたYSと、M・Uを退けたビッグベアブラザーズとの戦いとなった。先制点こそビッグベアブラザーズが奪ったものの、試合はYSが絶えず有利に進め、かなり差をつけてYSが優勝した。

決勝戦のビッグベアブラザーズ(左) VS YS【動画】サッカーチャレンジ決勝戦の様子優勝したYSの機体

名勝負となった3位決定戦

 M・UとチームHTによる3位決定戦は、実力が拮抗していたのか、シーソーゲームの名勝負となった。点を入れられたら逆に点を取り返すという状態で、前半が終わって2-2のタイスコア。この状況は後半に入っても続き、試合終了時には5-5で、決着つかなかった。勝負をつけるために延長戦が行なわれ、延長戦に入って1点を奪ったM・Uが勝利した。

いい勝負となった3位決定戦のM・U VS チームHT決着がつかず、延長戦に【動画】シーソーゲームとなったサッカーチャレンジ3位決定戦

レスキューチャレンジも開催

 今回はサッカーチャレンジだけでなく、レスキューやダンスも行なわれる予定だったが、ダンスには参加チームがおらず、サッカーの他にはレスキューチャレンジが行なわれた。

 レスキューチャレンジには2チームのエントリーがあったが、1チームが棄権したため、ブロックNo.1のみのチャレンジとなった。

 ロボカップジャパンオープン2009大阪のレスキューチャレンジで優勝したしたハイビスカスのデモの後、ブロックNo.1がレスキューコースにチャレンジ。ブロックNo.1は坂こそ登れなかったものの、負傷者を意味するシールを要所で発見してポイントを獲得し、今大会の「優勝」となった。

ハイビスカスのデモ上層ステージで負傷者マークを探すブロックNo.1
【動画】ブロックNo.1が負傷者マークを発見表彰式

(大林憲司)

2009/12/24 18:01