【iREX2009】ヴイストンとアジリングア、音声インターフェイス開発ソフト「GoTalkヴイストン」を発売

~ロボットに音声対話機能を付加


ヴイストンの大和信夫氏(左)とアジリングアの瀬尾ゆう氏(右)

 組み込み機器やモバイル機器に対応した「音声対話システム」を開発しているAgilingua, LLC.(アジリングア、エルエルシー)と大阪のロボットベンチャー・ヴイストン株式会社は、ヴイストン社製ロボットに音声対話機能を付加する音声インターフェイス開発ソフトウェア「GoTalkヴイストン」を11月25日に発売し、「2009国際ロボット展」のRooBoブース内で発表した。同日からヴイストンのサイトからダウンロード販売されている。

 「GoTalkヴイストン」は、VS-RC003/HVを搭載したヴイストン社製ロボット向けのソフトウェアで、ユーザーが自分で音声インターフェイスプログラムを作成し、ロボットを音声で操作したり、ロボットとの会話コミュニケーションを楽しむためのアプリケーションを開発できる音声インターフェイス開発ソフトウェア。ホビー、研究・教育を目的に、ロボットに会話機能を与えることができるとしている。

 アジリングアはこれまでに同社の音声対話システム「GoTalk」をレゴ・マインドストームNXTに適用した製品を2009年2月にリリースしている。同社の取締役・瀬尾ゆう氏によれば、同社の「音声対話システム」では自然言語処理技術を用いて、たとえばユーザーがロボットに対して「曲がれ」とか「側転しろ」と、左右のバラエティがあるものに対して漠然とした命令を与えたときに、「どちら側ですか」と聞きかえすことができるという。同社ではカーナビのようなボリュームマーケットだけではなく幅広く音声対話システムを適用していきたいとしている。

対話プログラムをユーザーが作成できる実際の入力画面。左がユーザーの質問、右がロボットの答えと動作

 なお、ロボットラボラトリーブース内にあるヴイストン・ブースでは、発表されたばかりの教材ロボット「BeautoBalancerDuo」のほか、「Robovie-nano」「Robovie-PC」「OmniZero.9」などが出展されており、一部はデモも行なわれている。また商品も販売している。「GoTalkヴイストン」も合わせて出展されている。

ヴイストンブース
「GoTalkヴイストン」も物販も行なっている

(森山和道)

2009/11/26 19:51