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Anybots、遠隔操作ロボット「QB」を開発

〜2009国際ロボット展に出展


QB全身

 シリコンバレーのベンチャー企業、米Anybots社は新しい遠隔操作型ロボット「QB」を開発した。離れた場所にいる人とのコミュニケーションを支援する「テレプレゼンス・ロボット」の一種で、今年1月に同社が発表したロボット「QA」を改良し、低価格にしたもの。11月25日より東京ビッグサイトで開催される「2009国際ロボット展」で正式発表する。

 新ロボットQBは重さが約16kg。高さは中央の棒を伸び縮みさせることで、86〜188cmの間で調節できる。パソコンとネットワークを通じて遠隔操作し、離れた場所にいる人と高品質の音声・ビデオでやり取りできるというQAの基本的な機能を残しながら、重さを約9kg軽くして持ち運びやすくした。QAと比べてモーターの数を6つから2つに減らすなど形をシンプルにし、価格をQAの3分の1である10,000ドルに下げたのが最大の特徴だ。

高さを86cmまで下げることができる QBの土台

 部品や電源をすべて土台に納めたほか、バランス・システムを改良することでロボットの安定性もこれまでより高めた。また、QBは北陽電機のスキャナ式レンジセンサ「URG-04LX」を利用しており、障害物を検出できるナビゲーション・システムを新たに開発した。このため、ロボットは人間や家具などに近付くと減速して自動的に避けることができる。

 バッテリの持ち時間は6〜8時間。ロボットを使用しないときは、後ろからつっかえ棒を出して、休ませることができる。

【動画】障害物を避けるソフトによって、狭い場所を通るときもぶつからないように移動する 【動画】強く押しても倒れないようにバランスシステムを改良した 土台の中身
電池の持ちは時間6―8時間 つっかえ棒が出る場所 つっかえ棒に寄りかかってロボットは休むことが可能

 QBは目のところに5メガピクセルのカメラが搭載されているほか、「あご」の下に広角カメラがあり、足元をチェックできるようにした。もう一方の目にはレーザーポインターが設置されており、オペレーターがこれを使って物を指し示すことができる機能はQAといっしょだ。またQBの「おでこ」の部分には小型の液晶画面があり、ここにオペレーターの顔などを映し出すことができる。QAは胸の部分にスクリーンがあったが、これだと「視線が下向きになり、話がしづらいことが分かった」(Anybots創業者のトレバー・ブラックウェル氏)という。マイクは3つ、頭の上に設置されている。

QAの頭。ハチマキを頭に巻いているような形 QAの頭の上
【動画】QBの操作画面

 QBの操作の仕方は基本的にQAと変わらない。ブラックウェル氏によると、同社はQAを使ったユーザーから主に2つのフィードバックを得た。1つは3万ドルというQAの価格が高すぎるということ。もう1つは、ユーザーがロボットと話をしているのか、それとも遠隔地にいる人間と話しているのかが分かりにくいということだった。そこで、QBは形を簡略化することで、「ロボット」よりも「コミュニケーションの道具」に見えるようにし、同時に低価格化も実現したという。

 QBの日本における販売は、ロボット製品販売のInnovation Matrix社が行なう。日本における価格は未定。QBは国際ロボット展においてイノベーション・マトリックス社のブースで展示され、同社は将来的に日本でQBのレンタル事業を始めることも計画している。



(影木准子)

2009/11/12 18:21

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