ゼットエムピー、研究開発用大型倒立二輪台車「e-nuvo POWER WHEEL」を発売


 株式会社ゼットエムピーは、自律搬送や知能型ロボットの研究開発用途として、大型倒立二輪台車「e-nuvo POWER WHEEL」を17日より発売開始した。受注生産で納期は約3カ月、価格は498万円より。

 倒立二輪は内蔵センサーによって本体の傾きを計測し、左右2つの車輪で前後にバランスをとりながら走行する移動方式。その場での方向転換や、坂道でも搬送物を水平に保てるなどのメリットがあるという。

 本体はアルミ溶接による台車を用い、重量を約38kgに抑えた。最大積載量は約30kg。キャスターの長さを変更することで、四輪台車とすることもできる。アクチュエータとして、モータにマクソン製ブラシレスモータ×2、減速機にハーモニックドライブ×2を搭載。モータドライバはゼットエムピーオリジナルコントローラおよびマクソン製モータドライバを採用している。

 また、受注時のカスタマイズにより、dSPACE Japan株式会社の制御シミュレータAutoBox搭載モデルや、MathWorks, Inc.製の制御シミュレーションソフトMATLAB/Simulinkとの連携も可能になる。そのほか、画像認識モジュールなど各種センサーの追加にも対応する。

 本体サイズは740×622×450mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリは鉛蓄電池(12V、モータ用×2、制御用×1)。



(清宮信志)

2009/8/18 18:10