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女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」がウエディングドレスでモデルデビュー

〜愛称が「未夢」に決定


ウエディングドレスを着たHRP-4C

 7月22日、大阪のリーガロイヤルホテルで開催された桂由美ブライダルフェアで、独立行政法人 産業技術総合研究所の女性型ヒューマノイドロボット「HRP-4C」が、ウエディングドレスでモデルデビューした。

 正面のスクリーンにHRP-4Cの映像が映し出された後に、ルイ16世時代を思わせるようなドームラインのウエディングドレスを着て登場。ランウェイの中央辺りまで進んだ後、立ち止まって左右を見渡した。そして「私は、初めてウェディングドレスを着ました。桂由美さんのドレスを着て今日はとてもハッピー」と話した。

 照明が落ちドレスを飾る花だけが美しく光る中で、HRP-4CはゆっくりとUターン。再び明るくなった中を、ドレスの裾を揺らしながらゆっくりと歩いて退場した。ここでHRP-4Cの愛称が未夢(みーむ、Miim)”に決定したとアナウンスがあった。ロボットの活躍する“未”来を“夢”見て研究開発した想いを込めた名前だという。ステージ上手に戻る際、未夢が肩越しに振り返ると観客席からどよめきがあがった。

HRP-4Cの映像が映し出されてスタート 【動画】HRP-4Cがウエディングドレスを着て登場、左右を見回し、挨拶をした 【動画】照明を落とし、ドレスの花を光らせながらUターン
【動画】ドレスをゆらゆらと揺らしながら退場 退場前に客席を振り返るとどよめきが湧いた

 記者会見で、桂氏は「夢を持ち続け、未来に希望を持ちたいというロボットに込められた想いを感じました。ウェディングドレスは女の子の夢。夢のW効果を狙っています」と、ブライダルコレクションにHRP-4Cを起用した想いを語った。

 タキシード姿で現れた産総研の横井一仁氏は、HRP-4Cのドレス姿の感想を尋ねられ、「花嫁の父になったような気持ち。嬉しいような寂しいような……」と答えた。

 HRP-4Cの出演は、桂由美氏からの発案だったという。新聞でHRP-4Cの発表記事を読んだ桂氏は、すぐに連絡先を調べ横井氏に連絡をとったそうだ。当初は毎年2月に行なわれる東京のコレクションへの出演を希望していたが、それまでの間に他のショーへ出演するだろうと言われ、今回のステージでデビューすることとなったという。

 「世界初で、ウェディングドレスを着せたかった」とは、日本におけるブライダルファッションのパイオニアである桂氏らしいコメントだ。

記者会見場のHRP-4C 桂由美氏 横井一仁氏(産総研)

 桂氏は、出演が決まるとすぐにドレスを持ってつくばに行き、HRP-4Cに着せてみたという。その結果、最近流行の背中を出したようなセクシータイプなドレスは着られないことが分かったそうだ。メタリックのボディを隠すため、必然的に、ハイカラーで長袖のデザイン。人間と違って肩の自由度が少ないため、ふんわりしたパフスリーブで、着脱を容易にしたそうだ。歩行を妨げないように、ドームラインのクラシカルなウエディングドレスとなった。

 ドレスのデザインは、ロボットのキャラクタを活かすため、直線とロマンティックな花のコントラストを活かしたという。素材でも未来を表現するため、帝人株式会社の最先端技術を用いた繊維を使用した。

 「ウエディングドレスの流行は繰り返す。昔のような清楚なドレスが再び流行るきっかけになるかもしれない」と桂氏は語った。

 横井氏によると、ドレスの重量は約2kgあり、歩行時にゆらゆらと揺れるため、歩行速度や歩幅の微調整も必要だったという。歩行やターンのモーションは、発表時のままで変わっていないそうだ。

 桂氏から「モデルとしては背が低いのでもう少し高く、ウエストももう少し細く……」と要望が出されたが、横井氏は「それは技術的に難しいチャレンジ。グラマーな体型にすることは可能だが……」と苦笑混じりに答えていた。

【動画】HRP-4Cの自己紹介 手袋をし、ブーケを持っている
左右のカメラマンにちゃんと目線を送るHRP-4C 記者会見では、スタンドで支えていた


(三月兎)

2009/7/24 18:21

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