NEC、小型無人飛行機を活用した災害監視システムを販売開始
日本電気株式会社(NEC)は、小型無人飛行機による災害監視システムの販売を開始した。価格は最小システム構成で、2,000万円から。
小型無人飛行機と、情報の受信・解析を行なう地上システムで構成。小型無人飛行機には可視カメラ、熱源撮影用遠赤外線カメラなどを搭載。今回のシステムには、映像及び飛行データを同時に伝送できる小型軽量モジュールを採用した。これにより、人が近づけない災害地域の定期巡回や経路に沿った自動飛行(飛行経路は任意で設定可能)、旋回飛行を行ないながら画像を伝送、リアルタイムでの監視などが可能となる。
本システムの通信装置は技術基準適合証明を受けており、無線免許は不要(映像伝送周波数は2GHz帯、伝送可能距離は約2km)。離陸時はランチャ式による自動発進、着陸時はパラシュート式を採用しており、操縦技術を必要としないため、同社では安全な運用が可能だとしている。
無人機の本体サイズは1,290×1,900mm(全長×翼長)、最高速度は110km/h(最低速度は40km/h)、飛行時間は約20分、飛行可能距離は10~30km相当。最大離陸重量は3kg、最大積載量は500g。電動モータで駆動(バッテリ使用)する。
また、地上システムは送受信用アンテナ、通信装置、画像表示用装置、機体操作・状況表示用装置で構成され、小型無人飛行機から送られてくる映像、情報をリアルタイムで確認できる。
離陸時の小型無人飛行機。離陸時はランチャ式による自動発進 | 飛行中の小型無人飛行機。災害地域での活躍が期待される |
2009/6/11 19:24
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