日本ロボット学会、第52回シンポジウム「IRT:ロボット技術と情報技術の融合によるイノベーション」を26日に開催


 社団法人日本ロボット学会は、第52回シンポジウム「IRT:ロボット技術と情報技術の融合によるイノベーション」を6月26日(金)に開催する。会場は東京都文京区にある東京大学本郷キャンパス 工学部2号館 3階231講義室。参加費は学生(一律)が4,200円、ロボット学会会員/協賛学会員が8,400円、会員外が12,600円。定員は60名。

 近年、IT技術は通信とコンピュータが実世界での情報処理が可能なパワーを持ち、今後も更なる高速・高性能化が見込まれる。いっぽうRT技術の実世界における信頼性および機能についても、実用化可能になるまで向上してきたという。そこで同シンポジウムでは、ITとRTにおけるシステム化、ロボット開発、ソフトウェア開発、分散計算、センサー設計製作について、それらを動かす実践的なコツを含めて紹介。

 当日は講師にトヨタ自動車株式会社 高木宗谷氏を迎え、同社のパートナーロボットの開発経緯、2005年に行なわれた「愛・地球博」での長期にわたるロボット群のデモを成功させたコツ、今後の実用化に向けたブレイクスルーとはなにか、などについて語られる「パートナーロボットと作る未来のカタチ」と題した講演会が行なわれる。また東京大学の講師陣3名による講演も開催する。

 その他、当日は東京大学IRT研究機構に属するロボットのデモが行なわれ、「ホームアシスタントロボットによる掃除片付けを行なう技術」「高齢者の自立生活を支えるパーソナルモビリティによる移動支援技術」「高齢者等の快適で健やかな生活を支える思い出し支援技術」についての見学会が開かれる予定。総合的に同機構が一般公開されるのは今回が初。以下、当日のスケジュール。

10:00~10:10 開会挨拶
10:10~11:10 「パートナーロボットと作る未来のカタチ」(講師:トヨタ自動車株式会社 高木宗谷氏)
11:10~12:10 「多機能な生活支援ロボットのためのソフトウェアシステム構築法」(講師:東京大学 山崎公俊氏)
12:10~13:10 休憩
13:10~14:10 「ロボットのための分散計算活用法」(講師:東京大学 横山大作氏)
14:10~15:10 「ロボットのためのMEMSセンサ設計製作法」(講師:東京大学 中井亮仁氏)
15:10~15:15 閉会挨拶
15:15~15:30 休憩
15:30~16:00 見学説明 東京大学IRT研究機構のオーバービュー
16:00~17:00 見学会


(小林 隆)

2009/6/4 18:26