「第48回静岡ホビーショー」レポート

~二足歩行ロボットキットやブラケットなどの新製品が登場


 5月14日(木)~17日(日)に、ツインメッセ静岡において、静岡模型教材協同組合が主催する「第48回静岡ホビーショー」が開催される。静岡ホビーショーは、今年で48回目の開催となるプラモデルやラジコン関連の新作見本市であり、前半2日間が業者招待日、後半2日間が一般公開日となる。今年も16日と17日は一般公開日となり、各ブースで即売会が行なわれたり、モデラーズクラブによる合同作品展、フリーマーケットなどが行なわれる。昨年に続いて、プラモデルパッケージの展覧会「ボックスアート展」も開催されるほか、一般公開日は各日先着1,000名(中学生以下対象)にプラモデルなどがプレゼントされる。

 静岡ホビーショーは、基本的にはプラモデルやラジコン、模型、およびその関連製品の見本市だが、ラジコンとロボットには使われているパーツに共通点が多く、ラジコンメーカーやサーボモーターメーカーが、ロボット関連製品も手がけるようになったことで、ここ数年はロボット関連の展示も見られるようになった。そこで、Robot Watch読者の関心が高いと思われる、ロボット関連の展示を中心にレポートしていきたい。

静岡ホビーショーの会場となる「ツインメッセ静岡」。JR静岡駅からバスで10分程度世界中からバイヤーが集まるため、8カ国語で歓迎メッセージが書かれている
昨年に引き続き、北館4階のレセプセションホールで「ボックスアート展」が開催されている。こちらは、入場料(一般300円、中学生以下100円)が必要になる会場は北館と南館の2つに分かれている。主に模型系メーカーが北館に、ラジコン系メーカーが南館に集まっている

神矢氏が頭部をデザインした「JO-ZERO」やサーボモーターの新製品を展示していた双葉電子工業

 双葉電子工業のブースでは、有限会社姫路ソフトワークスが開発中の二足歩行ロボットキット「JO-ZERO」が展示されていた。JO-ZEROは、プラレス三四郎やアクト・オンの作者として有名な神矢みのる氏が頭部などのデザインを担当していることがウリの一つだ。また、軸数が20軸と多く、脚部の可動範囲が広く設計されているため、脚を高く上げてのかかと落としや、脚を折っての体操座りなど、一般的な二足歩行ロボットキットでは困難なモーションを実現できることも魅力である。JO-ZEROは、双葉電子工業のサーボモーター「RS304MD」を採用し、バッテリ別で770gという軽量なボディを実現している。予価126,000円で予約受付中であり、発売は6月の終わりか7月の頭くらいになりそうとのことだ。

 双葉電子工業のサーボモーターは、RS485などのシリアル通信に対応しており、双方向通信が可能なことが特徴だ。内部に温度センサーなども搭載しており、リアルタイムに角度や負荷、温度などの情報を取り込むことが可能である。ブースでは、その双方向性を活かしたデモが行なわれていた。サーボモーターを角度センサーとして使うことも可能で、マスタースレーブシステムも簡単に実現できる。

 ロボット用サーボモーターの新製品としては、ハイトルクの「RS405CB」が展示されていた。RS405CBは、昨年10月に開催された「第48回全日本模型ホビーショー」でも参考出展されていたが、そのときとはスペックが多少変更されており、電源電圧が11.1V、トルクが48kg・cm、スピードが0.21sec/60度となっている。ただし、発売時期は未定で、現在販売方法の見直しを行なっており、受注生産のような形になるかもしれないとのことだ。

 そのほか、双葉電子工業のサーボモーターを利用した、自作ロボットや市販ロボットキットなどが展示されていた。

姫路ソフトワークスが開発中の二足歩行ロボットキット「JO-ZERO」。プラレス三四郎の作者「神矢みのる」氏が頭部などのデザインを担当。予価126,000円だJO-ZEROのスペック。サーボモーターに双葉電子工業のRS304MDを20個採用。姫路ソフトワークスが開発した専用マイコンボード「HSWB-03F」を搭載し、モーションジェネレータ機能を利用できる双葉電子工業のサーボモーターはシリアルによる双方向通信に対応しており、角度や負荷、温度などの情報をリアルタイムに取り込むことが可能
サーボモーターの角度や負荷、温度など情報をリアルタイムに取り込むデモ。右側のアームを動かすと、角度や負荷などの数値が変わる双葉電子工業のサーボモーターを使えば、マスタースレーブシステムも容易に実現できる。右側のアームを手で動かすと、1秒くらい遅れて、左側のアームがその動きに追従しているRS485コマンド方式を採用したロボット用サーボ「RS405CB」。昨年10月に開催された「第48回全日本模型ホビーショー」でも参考出展されていたが、そのときとはスペックが多少変更されており、電源電圧が11.1Vで、トルクは48kg・cm、スピードは0.21sec/60度となった。発売時期は未定で、現在発売形態の見直しをしているとのことだ
左がロボット用プロセッシングユニット「RPU-10」。右がTTLコマンド方式/PWM方式兼用のRS303MRとRS304MD。G-ROBOTS GR-001やG-Dogなどに使われているロボット用USB-シリアル変換器「RSC-U485」。PCから直接サーボモーターを制御できる左が犬型ロボット「G-Dog」、右が「G-ROBOTS GR-001」。どちらもエイチ・ピー・アイ・ジャパンから発売されている
コマンド方式ギヤドモーター「RM601CR」(仮称)を使用した4輪ロボット「だちょうのぴーちゃん」(伊藤信一氏作)のデモ。RS301CRとRPU-10が使われている大きなペンギン型ロボット「ぺんと」(なぐ氏作)。RS405CBとRPU-10が使われている
独特のフォルムがかっこいい「ReF60A」とペンギン型ロボット「メカ閣下」の中身GR-001をベースにカスタマイズを施し、可愛い外装を取り付けた「まりん」(藤本勝治氏作)

直交軸用ブラケットなどを展示していたHPIブース

 エイチ・ピー・アイ・ジャパン(以下HPI)ブースでは、二足歩行ロボットキット「G-ROBOTS GR-001」や犬型ロボットキット「G-Dog」が展示されていたほか、アルミパーツの新製品として、直交軸用のアルミアーム(2種)やブラケットが展示されていた。これらのパーツを使えば、双葉電子工業のRS30x系サーボモーターを利用して、直交軸を作ることができる。足首を直交化すると重心が下がり、歩行が安定するほか、逆運動学の計算も容易になる。

 また、G-ROBOTSシリーズ専用の送受信機の新製品も展示されていた。これは従来の送受信機の後継となるもので、デザインが多少変わっているが、基本的な機能は同じだ。また、価格も多少安くなっている。ただし、従来の受信機と新型の送信機を組み合わせたり、その逆に従来の送信機と新型の受信機を組み合わせると、通信ができない。

 こちらもG-ROBOTS GR-001やG-Dogのカスタマイズ例が展示されていた。また、G-Dogは、工業高校や高専などの学校関係でも好評ということで、6月から全国の工業高校と高専を対象にしたG-Dogモニタープレゼントキャンペーンが行なわれるとのことだ。

 なお、昨年双葉電子工業のブースで展示されていた4軸ロボット「Clover」だが、現在外装を設計中であり、今回は出展されていなかった。外装が完成次第、発売したいとのことで、2009年内には登場しそうだ。

エイチ・ピー・アイ・ジャパンブース。派手なペイントをしたレースカーが展示されており、注目を集めていた双葉電子工業のサーボモーターを利用して、自作ロボットを製作するのに便利なアルミパーツ類こちらもアルミアームやブラケットで、すでに発売されているもの
今回新たに発表されたブラケットとアーム。これらのパーツを利用することで、直行軸の作成が可能になるHPIのアルミパーツと双葉電子工業のサーボモーターを使って製作した二足歩行ロボットの例。右下にあるのが、直行軸ユニットだ新登場のブラケットとアームを利用した直交軸ユニット。ロボットの足首などを直交化することで重心が下がり、歩行が安定するほか、逆運動学計算も容易になる
直交軸ユニットはこのように動くG-ROBOTSシリーズや双葉電子工業のRS30xで使える汎用パーツG-ROBOTS GR-001で使われているプロセッシングユニットやリチウムポリマーバッテリ、メインハブ。反対軸付サーボモーターもすでに発売されている
G-ROBOTS専用送信機と専用受信機の新モデル。従来のRRC-T11/R11の後継製品であり、送信機の形状やボタン配置などが変わっており、価格も多少安くなった上が従来の送信機「RRC-T11」。下が新モデルの「RRC-T13」。機能的にはほぼ同じだが、送受信機は必ずペアで使う必要があるG-ROBOTSシリーズをベースにした作例。左からノーマルのG-ROBOTS GR-001、G-ROBOTS GR-001に外装を付けた「メカでんでん」、G-Dogの15軸バージョン(標準は9軸)、G-Dogのカスタマイズ例
G-Dogに外装を付けて、オリジナルのカラーリングを行なった例G-Dogの15軸バージョン。各脚に1軸ずつ追加されているほか、頭にも2軸追加されているG-Dogは学校関係にも好評とのことで、6月から全国の工業高校と高専を対象としたG-Dogモニタープレゼントキャンペーンが実施される

プチロボキャッチャーが人気の日本遠隔制御

 日本遠隔制御のブースでは、RB2000シリーズやロボット用サーボモーターのほか、同社のサーボモーターを利用したアミューズメント機器「プチロボキャッチャー」が展示されており、注目を集めていた。プチロボキャッチャーは、UFOキャッチャーの二足歩行ロボット版「ロボキャッチャー」をより小型化、低価格化したアミューズメント機器である。お金を入れることで、一定時間、筐体内の二足歩行ロボットを自由に操縦でき、景品が入ったカプセルをつかんで取り出し口まで運び、カプセルを離せば、カプセルがゲットできるというものだ。筆者も実際に挑戦してみたが、これが非常に面白い。大きなカプセルをとろうとすると、持ち上げて歩こうとしたときにバランスを崩して転倒してしまう。転倒しても、自動的に起き上がるようになっているので、心配はいらない。操作はレバー1本とボタン1つだけなので、誰でも簡単に操縦できる。また、制限時間内ならいくつでもカプセルをゲットできるのも楽しい。ロボキャッチャーやプチロボキャッチャーは、すでにアミューズメントスペース向けに出荷が開始されているが、まだ見たことがないという人も多いだろう。一般公開日には、1回100円でプチロボキャッチャーがプレイできるそうなので、興味のある人は是非チャレンジしてほしい。

 また、ラジコン向けではあるが、日本遠隔制御初のハイボルテージ対応サーボモーターが展示されていた。7.4Vのリチウムポリマーバッテリに対応したもので、ハイトルクタイプのトルクは36.5kg・cmにも達する。今後、このサーボモーターを元にロボット向けにカスタマイズした製品が登場する可能性もありそうだ。

JR PROPOでお馴染みの日本遠隔制御のブースロボット関連の展示も、かなりのスペースを割いて行なわれていたステージではRB2000のさまざまなデモが行なわれていた
左のRB2000は、Blaser仕様で、胸にBlaserシステムを搭載、レーザーガンを持てるように腕パーツが交換されているロボット用サーボモーター「RBS5802」と「RBS582」。RBS5802は、コアレスモーターを採用しており、標準サーボモーターのRBS582の約2倍のトルクを実現奥にはJRのサーボモーターを使ったロボットの製作例が展示されていた
タミヤのユニバーサルプレートを利用して製作された6軸ロボット。平行リンク機構を採用し、少ない軸数で安定した歩行を実現メカトラックスが開発したアミューズメント機器「プチロボキャッチャー」。二足歩行ロボットを操作して、カプセルをつかみ、ゴールまで運ぶことで、カプセルをゲットできる操作系は単純で、左のレバーで前進と後進、左右の旋回を行ない、右のボタンでカプセルをつかんだり、離したりする
プチロボキャッチャーをプレイしているところ。倒れても自動的に起き上がる。コントロールパネル中央に表示されている制限時間が残っている限り、遊ぶことができるロボット用ではなくラジコン用だが、ハイボルテージ対応システムが展示されていた。2セルのリチウムポリマーバッテリ(7.4V)で動作する受信機とサーボモーターの新製品だハイボルテージ対応サーボモーター。上がハイスピードタイプの「DS6315HV」で、トルクが17.8kg・cm、スピードが0.06sec/60度。下がハイトルクタイプの「DS6311HV」で、トルクが36.5kg・cm、スピードが0.13sec/60度
こちらはラジコンカー用のハイボルテージ対応サーボモーター。左がハイトルクタイプの「DS6321HV」で、トルクが36.5kg・cm、スピードが0.13sec/60度、右がハイスピードタイプの「DS6325HV」で、トルクが17.8kg・cm、スピードが0.06sec/60度

話題のLiFeバッテリ対応の新型充電器を展示していたABCホビー

 AC/DCエキスパートチャージャーなど、多機能充電器で有名なABCホビーのブースでは、リチウムポリマーを超える性能を持つ新バッテリとして、一部で話題を集めているLiFe(リチウムフェライト)対応の新型充電器「AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャー」が展示されていた。AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャーは、NiCD/NiMH/LiPo/LiFePO4/Pbの5種類のバッテリの充電が可能な多機能充電器だ。また、これまでのモデルは液晶表示が英語表記だったが、この製品ではカタカナ表示をサポートしており、大幅にわかりやすくなった。LiFeバッテリは、リチウムポリマーバッテリに比べて、発火や過熱などが起こる可能性が非常に低く、大電流充電が可能な、まさに夢の電池だ。別途DC電源を必要とするが、LiFeバッテリを使ってみたいという人にお勧めだ。そのほか、LiFeバッテリ専用の廉価版「AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャーライト」やACアダプタと一体化した「AC2CELL LiFePO4エキスパートチャージャー」も展示されていた。

ABCホビーの新製品「AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャー」。多機能充電器で、NiCd/NiMH/LiPo/LeFePO/Pbの充電に対応。また、液晶画面の表記が日本語(カタカナ)表記になり、非常にわかりやすくなっている。5月末発売予定で、価格は19,740円話題のLiFe(リチウムフェライト)バッテリ。リチウムポリマーに比べて安全性が高く、大電流充電が可能AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャーが対応するバッテリ。ほとんどのバッテリの充電が可能だ
AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャーを操作している様子。ホイールを指で回して項目を選び、中央ボタンで選択。液晶もカタカナ表示でわかりやすいもちろん、バランス充電にも対応。多セルのバッテリを劣化させずに充電できるLeFePO4電池は、1セルあたり3.2Vであり、リチウムポリマーよりも少し低い
LiFePO4専用にして価格を下げた「AC/DC LiFePO4エキスパートチャージャーライト」。6月発売予定で、価格は7,245円ACアダプタータイプの充電器。左と中央はNiCd/NiMH専用で、右が新製品のLiFePO4専用の「AC2CELL LiFePO4エキスパートチャージャー」。5月末発売予定で、価格は3,675円

タミヤから水中モーター関連の新製品や電動ドライバーなどが登場

 タミヤのブースでは、水中モーター関連の新製品に注目したい。古くからある水中モーターは単3形乾電池1本で動くが、昨年、単4形乾電池1本で動くミニ水中モーターが追加された。今回は、ミニ水中モーターの高速タイプと、ミニ水中モーターの出力をギヤによって両サイドの回転運動に変換する水中ギヤボックスセット、さらにその水中ギヤボックスセットの応用例として、ロボクラフトシリーズの最新製品「メカ・フィッシュ」が登場した。水中ギヤボックスセットを使えば、外輪船や水陸両用車なども簡単に作れそうだ。

 また、新製品の手回し発電セットも面白い。発電ユニットにキャパシター駆動車を装着して、30秒程度手でクランクを回すだけでキャパシターが充電され、最長3分程度走り続ける。

 そのほか、バルサ材や0.2mmの極細ドリル刃、高性能な電動ドライバーなどの新製品も展示されていた。また、ミニ四駆も再びブームを迎えているとのことで、プロ野球とのコラボレーションモデルや名機のリニューアルバージョンなどの新モデルにも注目が集まっていた。

タミヤのロボクラフトシリーズの最新製品「メカ・フィッシュ」。水中ギヤボックスを応用したキットで、尾ヒレを左右に動かして進む。7月発売予定で、予価2,079円メカ・フィッシュの構成パーツ。浮力調整と胸ビレの角度調整で、潜水走航も可能メカ・フィッシュが動いている様子。回転運動をクランクアームで往復運動に変えている
メカ・フィッシュが泳いでいる様子。尾ヒレの角度を変えることで旋回走航が可能赤いのが新製品のミニ水中モーター(高速タイプ)。単4形乾電池1本で動作する。従来のミニ水中モーター(左の青い製品)に比べて、40%スピードアップ。5月30日頃発売予定で、価格は777円ミニ水中モーター(高速タイプ)の構成パーツ。組み立ては簡単だ
新製品の水中ギヤボックスセット。ミニ水中モーター(高速タイプ)がセットになっており、サイドにパワーを取り出すことが可能。6月20日頃発売予定で、価格は1,260円水中ギヤボックスセットの構成パーツ水中ギヤボックスセットが動いている様子
水中モーターの応用作例。水中ギヤボックスセットを使えば、外輪船などを簡単に作ることができる新製品の手回し発電工作セット。電池を使わないエコロジカルな工作セットだ。発電モーターを内蔵した発電ユニットと、キャパシター駆動車から構成される。7月発売予定で、価格は3,780円手回し発電工作セットの構成パーツ。右上がキャパシター駆動車のパーツで、左下が発電ユニットのパーツ
キャパシター駆動車は、ソーラー発電工作セットのものとカラーリングは違うが、中身は同じだこのように発電ユニットのクランクを回して、キャパシターに充電を行なうキャパシター駆動車は最長で約3分間走り続けることができる
ロボクラフトシリーズの最近の製品。手前の3製品は手回し発電で動く限定発売中のクリヤータイプのギヤボックス。中身が見えるので動作の仕組みがよくわかる楽しい工作シリーズにバルサ材が新登場。厚さ1.6mmで、サイズは305×75mm。3枚セットで273円と価格も手ごろ(5月30日頃発売予定)。左のグライダーは、そのバルサ材での製作例
バルサ材の製作例。軽くて柔らかいので加工がしやすい0.2mmの極細ドリル刃。6月27日頃発売予定で、価格は840円新発売のクラフト綿棒。形やサイズが異なるさまざまな製品が用意されている。工業用なので一般的な綿棒に比べて巻きが強く、先端が膨張したりつぶれることが少ない
7月発売予定のタミヤ電動ドライバーセットPT01。ストレート型とピストル型の二通りのスタイルで使える。21段階の締め付けトルクが設定でき、速度切り替えも可能。7.2Vリチウムイオンバッテリで動作する。価格は26,040円専用充電器が付属。急速充電対応で、約30分でフル充電が可能充電器と一緒に収納できるキャリングケースも付属
ミニ四駆が何度目かのブームを迎えているとのことだダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー)がミニ四駆PROで登場。5月30日発売予定で、価格は945円こちらはアバンテMk.IIIレッドスペシャル。6月27日発売予定で、価格は1,155円
プロ野球とミニ四駆との夢のコラボレーションが実現。阪神タイガーススペシャルと読売ジャイアンツスペシャルが登場上が阪神タイガーススペシャル、下が読売ジャイアンツスペシャル、ともに6月27日発売予定で、価格は1,365円ミニ四駆のキットとグレードアップパーツ。グレードアップパーツが多数用意されていることがミニ四駆の魅力だ
6月27日発売予定のグレードアップパーツ「ライトダッシュモーターPRO」。モーターだけでも標準とあわせてこれで6種類にもなる

dNaNoやミニュームなどの展示に力を入れていた京商

 京商ブースでは、さまざまな新製品が展示されていたが、中でも力を入れていたのが1/43スケールの超小型ラジコン「dNaNo」と小型電動プレーン&ヘリコプターの「ミニューム」だ。dNaNoは、期間限定で価格を下げるキャンペーンを行なうほか、6畳のスペースがあれば気軽にレースを楽しめるホームコースが登場。チューンナップパーツも多数展示されていた。ミニュームADヘリコプターの新製品キャリバー120 Type Sも、京商イチオシの機体とのことで、実機による体験シミュレータが設置されていた。このシミュレータは、機体が上空にあがらないように拘束されているものの、旋回や前後などの動きはできるようになっており、初めてヘリコプターを操縦するという人でも気軽に楽しめる。

dNaNoのラインナップも20種類以上に増えた。左がランボルギーニムルシエラゴLP640、右がフェラーリ360モデナdNaNo用の送信機とバッテリ、充電器がセットになったスターターパック。通常価格は11,550円だが、6月1日~8月31日のキャンペーン期間中は8,925円で販売されるdNaNoコンプリートシャシーセット。通常価格は16,275~17,325円だが、キャンペーン対象の10車種のみ、6月1日~8月31日のキャンペーン期間中は13,650円で販売される
手前に並んでいる10車種がキャンペーン対象となるdNaNoの内部。ICタグを内蔵しており、ラップタイムの計測が可能。モーターには携帯電話用に設計された超小型モーターを採用dNaNoのチューンナップパーツ。小さくても本格的なチューンナップができることが魅力
dNaNoジャイロユニット。直進安定性やコーナーリングでの挙動が安定するdNaNoアルミリヤホイルハブ。トラクションの向上とドレスアップを図るdNaNoボールデフセット。コーナーリング特性が格段に向上。近日発売予定で、価格は未定
dNaNo X-SPEEDモーターType S。心臓ともいえるモーターを強化するdNaNoフロントショックスプリングセット。セッティングに最適なフロントショックスプリングセット。ソフト、ミディアム、ハードの3タイプがセットされるdNaNoベアリングセット。dNaNoの走りを大きく変える高性能パーツだ
dNaNoカーボンリヤサスプレート。走りが向上するだけでなく、カーボン製で質感もアップdNaNoアルミフロントサスプレート。ガタのないシャープなハンドリング特性を得られるdNaNoルーペ付きセッティングベースセットとdNaNoプラスドライバー
参考出品されていたdNaNo用AC/USBチャージャー。ACからだけでなく、USB給電での充電も可能。近日中に発売したいとのことICタグラップカウンターホームエディション。PCと接続することで、dNaNoのタイム計測が可能になる夏に発売予定のdNaNoホームコースの一部。全部で20枚のプレートから構成されており、6畳のスペースがあれば、コースを作れる
6月1日~8月31日にdNaNoコンプリートシャシーセットを購入し、付いているステッカーを専用はがきに貼って応募すると、抽選で50名にホームコースがあたるキャンペーンが行なわれる。また、ステッカーを10枚まとめて応募すれば、もれなくdNaNoホームコースがプレゼントされるこのコースは、dNaNoホームコースで作成したものミニュームプレーンシリーズの新製品「エッジ540 レッドブル ベネゼイプレーンセット」。価格は14,700円
エナジードリンク「レッドブル」チームの曲芸用飛行機だミニュームADヘリコプターの新製品「キャリバー120 type S レディセット」。価格は28,350円キャリバー120の体験シミュレータ。実機を利用して(上空には飛び上がらないようになっている)、操縦体験ができる
キャリバー120体験シュミレータの基本操作方法。4chヘリコプターなので、自由自在に操作が可能ミニュームADの新型送信機。プレーンもヘリコプターも1台で操縦可能だ体験シミュレータを動かしているところ。エルロンやエレベーター、ラダーのコントロールが可能
ミニュームのオプションパーツや工具。コンパクトチャージャーセットを利用すれば、ACまたはUSB給電での充電が可能

ロボット関連の展示は少なかったが、ラジコンやプラモデル好きなら行く価値はある

 そのほか、個人的に面白いと思ったものを、写真とキャプションで紹介しよう。

ヘリコプターで有名なHIROBOのブースHIROBOのXRBシリーズのデモフライトXRB SR Bell 222シルバーバージョン
タカラトミーの技MIX(ギミックス)地上航行シリーズの戦艦大和。海面を模した専用プラスチックプレート上を航行させることができる技MIXの赤外線コントローラー。主砲を回転させたり仰角を変えたり、汽笛や警報を鳴らすこともできる地上航行シリーズの情景ストラクチャー造機工場地帯セット。1/700スケールの精細なキットだ
地上航行可動ユニット単体での発売も予定しており、市販の1/700スケールの艦船模型を改造して組み込めば、地上航行模型として可動させることができる地上航行の可動艦艇部。台座に乗せた状態で、スクリューや舵を動かせるこちらが地上航行シリーズ第一弾の「戦艦大和」。9月発売予定
戦艦大和に続く第二弾として「戦艦武蔵」も年末に登場情景ストラクチャー透明樹脂海面。この上を走らせることで、よりリアルに楽しめる主砲や第一艦橋上のレーダーが回転している様子にも注目
シー・シー・ピーのハニービーシリーズ新製品「V-22 OSPREY」(6,279円)。VTOL機をモデルにしており、滑走からの上昇が可能V-22 OSPREYに付属する送信機。2chで、比較的簡単に操縦できるV-22 OSPREYの飛行の様子(動画はシー・シー・ピーより提供)。地上走行(タキシング)も可能だ
攻殻機動隊に出てくるタチコマの玩具。トコトコと歩くそうだが、発売時期は未定

 今回は、直接ロボットに関連する新製品の展示はそれほど多くはなかったが、ラジコン関連では面白い製品が多数展示されていた。静岡ホビーショーは入場無料ということもあり、一般公開日はかなりの混雑が予想されるが、プラモデルやラジコンに興味があるのなら見に行く価値はあるイベントだ。



(石井英男)

2009/5/16 07:07