「2009 タカラトミーグループ夏商談会」レポート

今年は「トランスフォーマー:リベンジ」の年!


トランスフォーマーブース。ちょうど一段落した瞬間だが、ひっきりなしに関係者が訪れていた

 4月22日(水)・23日(木)の両日に渡って、浅草は浅草寺の至近にある都立産業貿易センター台東館で、「2009 タカラトミーグループ夏商談会」が行なわれた。i-SOBOTやROBO-Qのような、純粋なロボットの新商品は発表されなかったが、映画「トランスフォーマー:リベンジ」関連、映画「G.I.ジョー」関連など、劇中に登場するロボットやパワードスーツなどの商品が多数出展されていた。それらを紹介する。

撮影禁止・文字情報掲載も不可の「トランスフォーマー:リベンジ」製品

 全米の6月24日の公開よりも早く、日本では同月20日(土)からの公開が決定している「トランスフォーマー:リベンジ」(原題「TRANSFORMERS:REVENGE OF THE FALLEN」、以下リベンジ)。同映画関連の商品も多数が紹介されていたが、映画製作サイドからの報道規制がかなりあるとのことで、残念ながら今回はリベンジ関連の画像は映画ポスターのみ。どんな新トランスフォーマーが登場するか、メガトロンはどう復活してどんなビークルモードに変形するのか、公式サイトトップページのメインビジュアルとして使われているおどろおどろしいまでの悪役面はいったい何者なのか、オプティマスプライムがパワーアップするのだがそれがどう実現されるのかといったことは、すべて秘密となっている。近いうちにタカラトミーの新製品として公表予定のものもあれば、映画が公開されるまではマイケル・ベイ監督自らが「商品公開もダメ」といっているものもあり、ここはあと2カ月弱、ロボット好きはトランスフォーマー関連から目が離せないという状況だ(6月は「ターミネーター4」もあり、ロボット映画月間となりそう)。

リベンジ映画ポスター。メインビジュアルに写っている悪そうなトランスフォーマーは内緒(笑)リベンジ関連のポスター(布製だからペナント?)。オプティマスプライム仕様こちらはバンブルビー仕様

 現時点で、トランスフォーマー(リベンジ)関連の商品は、タカラトミーから「トランスフォーマームービー」シリーズ、「トランスフォーマームービー EZコレクション」、「トランスフォーマームービー グラヴィティボッツ」シリーズ、旧作の復刻版「TFアンコール」シリーズ、パソコン周辺機器の「デヴァイスレーバル」シリーズ、日産の協力を得た日本のスーパーカーがトランスフォームする「オルタニティ」シリーズなどが発売される。トミーダイレクトが扱うハスブロブランド製品としては、フィギュアの「タイタニウムフィギア アソート1」シリーズと「ロボットレプリカ アソート2」シリーズ、ミニカーの「トランスフォーマー ビークル シングルパック アソート」などがある。

 そのほか、全高30cm前後の手動でモード変形が可能な上、若干ながら腕を自分で動かしてポーズを取ったりする「アルティメット バンブルビー バトルチャージ」(1万3,440円・5月30日発売)や、ボイスチャンジャーシリーズの「ボイスチェンジャー オプティマスプライム バトルバージョン」と「バンブルビー ボイスミキサー」(各5,229円・5月30日発売)などもスタンバイ中だ。

アルティメット バンブルビー バトルチャージ【動画】バンブルビーが動作してしゃべる様子
ボイスチェンジャー オプティマスプライム バトルバージョンバンブルビー ボイスミキサー

 タカラトミーで開発している(アメリカと日本のデザイン部門両方で行なっている)トランスフォーマームービーシリーズは、ロボット・ビークルの両モード間の変形を手動で行なえるアクションフィギア系の商品。商品によって縮尺やサイズはまちまちで、大きいものだと30cmぐらい、小型のものだと10cmぐらいで、かなり精巧なのが特徴。リベンジで初登場となる新トランスフォーマーが多数発売されるだけでなく、第1作から引き続いて登場するトランスフォーマーもリベンジ仕様に金型が新しくなっている点も特徴だ。5・6月発売分については公開OKだが、今回は7月以降の商品と一緒に撮影不可のスペースでまとめて紹介されていたので、残念ながら画像はなし。文字情報のみだが、簡単なコメントもつけてリストで紹介する。画像に関しては、また別の機会を得られたら、改めて紹介したいと思う。なお、リベンジでは両陣営合わせて40体以上が出てくるそうだが、商品化される新しいトランスフォーマーがすべて劇中で登場するかどうかは未定だそうである。

【オートボット】
・オプティマスプライム(7,140円・5月発売)
オートボットのリーダーで、日本的には「コンボイ司令官」の方が馴染み深い。ビークルモードはセミトレーラー(トレーラーヘッド)。第1作時に発売された商品は映画とは若干異なるデザインだったが(商品の金型デザイン終了後も、映画のCGの修整が続いたため、オプティマスプライムやバンブルビーなどは若干ながら細部が異なっている)、今回は脚部などが修整された。メガトロンと2体だけ単3電池2本を使用する仕組みで、ライトが仕込まれているなどほかとは違う機構がある模様。そのため、価格は2体が最も高くなっている。

・アイアンハイド(3,990円・5月発売)
ビークルモードでは、ゼネラルモーターズのピックアップトラック「GMC・トップキック C4500」に変形する。第1作から引き続き登場する戦士で、武装が充実しているのが特徴。

・バンブルビー(2,415円・5月発売)
第1作のトランスフォーマー側の主人公といえる存在で、リベンジにも引き続き登場。ビークルモードはGMのスーパーカー「シボレー・カマロ コンセプト'06」。偵察・斥候担当だ。

・デザートトラッカーラチェット(3,990円・6月発売)
第1作では、陸軍などでも使用される世界一ゴツイといってもいい4駆車のGM「ハマーH2」の救急車仕様だったが、今回は砂漠向けレスキュー車仕様に変形する。看護兵。

・サイドスワイプ(2,415円・5月発売)
リベンジで初登場するオートボットのメンバー。ビークルモードはGMの未来的なデザインのスーパーカー「シボレー・コルベット スティングレイコンセプト」に変形。バンブルビーとタイプ的に似ているので、同じような偵察・斥候役が予想される。

・クロミア(2,415円・6月発売)
おそらくリベンジに登場すると思われる1体だが、製品名以外は現時点では公開できない。隠されているということは何か重要なものを有していることが予想される。情報が公開されるのを待ってほしい。

・スキッズ(2,415円・6月発売)
GMのコンパクトカー「シボレー・ビートコンセプト」(市販車は「シボレー・スパーク」)に変形。車種が決まっていることから、おそらくリベンジに出てくると思われる。小型車ということは小型ロボットなので、マスコット的なポジション?

・オートボットノックアウト(1,260円・5月発売)
オリジナルのバイクに変形する、トランスフォーマーの中でも最小クラスの1体。商品名にわざわざ「オートボット」と入っていることから、もしかするとリベンジには出てこないトランスフォーマーなのかも知れない。もしくは、あまり目立たないため、ということも考えられる。

・オートボットブレイクアウェイ(2,415円・5月発売)
オートボットでは珍しい兵器に変形する1体。ビークルモードは、複数の戦闘機や攻撃機を組み合わせたようなオリジナルデザインのジェット戦闘機だ。名称からすると、映画に出てこない?

・オートボットウィーリー(2,415円・6月発売)
 ラジコンのモンスタートラック(巨大なタイヤのピックアップトラック)に変形。これも名称からすると出てこないような雰囲気? 顔はちょっとWALL・E/ウォーリーのよう。

・ロールバー(1,260円・5月発売)
業務用の6輪のバンタイプに変形。体の両脇に盾があるようなデザインが特徴。名称からして、拠点防衛や警護などガードタイプかも知れない。

・デプスチャージ(1,260円・6月発売)
ガンボードのような戦闘艦に変形する。名前からすると深く潜れそうなイメージもあり、水上・水中戦が得意なのではないだろうか。

・ランサック(1,260円・6月発売)
第1次対戦時の複葉機に変形。ベテラン戦士のトランスフォーマー? ロボットモードは羽を背中に背負い、かなり細身で、一見すると華奢なイメージとなっている。

【ディセプティコン】
・メガトロン(7,140円・5月発売)
悪の破壊大帝。第1作のラストの状況からどうやって復活するのかは不明。また、どんなビークルモードに変形するかは、5月1日以降に発表がある模様だ。オプティマスプライムのところで説明したように、単3電池2本を使用する電気的な仕組みを有している。

・スタースクリーム(3,990円・5月発売)
米空軍戦闘機のF-22ラプターに変形するディセプティコンの野望多きナンバー2。リベンジにも登場する。怖そうな雰囲気だが、手足が意外と短めで、商品は可愛い雰囲気もある。

・デモリッシャー(3,990円・5月発売)
リベンジ初登場。日本の公式サイトで現在公開されているトレーラームービーにも登場する巨大トランスフォーマー。ロボットモードは頭の上に1輪を担いだ1輪車状態で、オプティマスプライムの倍はあろうかという全高を有する。ビークルモードは、パワーショベルだ。

・サウンドウェーブ(2,415円・5月発売)
登場要望の多かったディセプティコンで、リベンジ初登場。宇宙船、人工衛星、ロボットの3段階に変形するのが特徴。元祖アニメでは、カセットテープ型の部下を出していたが、今回その機構がどうなっているかは現段階では秘密だ。

・サイドウェイズ(2,415円・5月発売)
リベンジ初登場。オリジナルのヨーロピアンスタイルスーパーカーに変形。バンブルビーやサイドスワイプのライバルと思われ、同じように機動力があることが予想される。

・ディセプティコンランページ(2,415円・5月発売)
名称からするとリベンジには登場しないかも知れないトランスフォーマーの1体。ブルドーザーに変形。ロボットモードでは、ムチのようなものを繰り出すらしい。

・デッドエンド(1,260円・5月発売)
オリジナルデザインの小型スーパーカー(と思われる)に変形。ロボットモードは上半身がマッチョで、足が細身。サイドウェイズと共に、ディセプティコンの偵察・斥候担当の可能性も考えられる。

・ダートボス(1,260円・5月発売)
ビークルモードがフォークリフトなので、なんとなくほんわかした雰囲気が漂うが、紛れもなくディセプティコン。

 その他のシリーズに関しては、まずグラビティボッツシリーズは、現在5体が6月に発売予定で、価格は各2,415円。こちらも公開はされているが、今回は現場での撮影はできなかった。特徴は、ビークルモードとロボットモードをワンアクションで変形できるという点だ。トランスフォーマームービーシリーズなどが、劇中の雰囲気を壊さないよう比較的複雑な変形機構を採用しているため、小さい子には操作が難しいという難点があるのだが、それを解消しようとして開発されたコンセプトを持つ。ビークルモードの後部を下にして置くと、パーツが自身の重みで下に移動することで変形し、ロボットモードになるという仕組み。逆も同様で、両モード間の変形時間はわずか1秒という劇中のトランスフォーマーたちの変形速度並みとなっている。オプティマスプライム、バンブルビー、スタースクリーム、サイドスワイプ、マッドフラップが発売。マッドフラップはオートボットの1体で、GMのシボレーの1台に変形する。クルマが決まっていることから、おそらくリベンジに登場するはず。

 また、EZコレクションシリーズは6月発売で、各525円。こちらもすでに公開されているが、現場での撮影は残念ながらできず。小型・低価格ながらロボットモードとビークルモードの変形も楽しめるというコンセプトの商品だ。ブラインドボックスで発売するのも特徴で、何が出るかは開けてからのお楽しみという仕組みになっている。発売されるのは、オプティマスプライム、メガトロン、バンブルビー、スタースクリーム、サイドスワイプ、デザートトラッカーラチェット、オートボットスプリンガーとあともう1体となっている。オートボットスプリンガーはリベンジに登場するかどうかは不明だが、ビークルモードは2機のプロペラを備えた輸送機(?)らしい大型航空機タイプ。もう1体はかなりストーリー的に重要な1体で、航空機とだけお伝えしておく。

 そのほか、映画に日本車がまったく出てこないことから(GMの協賛を得ているため、当然なのだが)、その要望に応えるべくスタートしたのが、タカラトミーオリジナルの日本車トランスフォーマーシリーズの「オルタニティ」だ。世界に名だたるマルチパフォーマンス・スーパーカーの日産「GT-R」(R35型)がコンボイに変形する「GT-R/コンボイ」のバイフラントレッドとアルティメイトメタルシルバーの2色が発売中だが、そこに日産「フェアレディZ」(Z34型)がメガトロンに変形する「フェアレディZ/メガトロン」のモンテレーブルーとブレードシルバーの新製品2色が5月に加わる。また、6月にはGT-R/コンボイのスーパーブラックも追加される予定だ。価格はすべて4,725円で、日産のお墨付き(GT-R/コンボイのスーパーブラックは現在申請中)。オルタニティのメガトロンは甲冑のようなデザインが一部に採り入れられており、なおかつ日本刀(実際には湾曲がないので日本刀とは厳密には言えないかも知れない)のようなブレードを二刀流で構えているというジャパニーズテイストとなっている。コンボイもブレードを持ち、特にスーパーブラックは黒装束の忍者風のイメージだ。

日産「GT-R」。本物の車両価格は700~800万円、一部は1,500万円もする数少ない現役国産スーパーカーの1台それがコンボイ司令官に変形
日産「フェアレディZ」。車両価格はGT-Rの1/3から半分の価格だが、こちらも歴史あるスーパーカーメガトロンに変形。左がモンテレーブルーで、右がブレードシルバー

 さらに、トランスフォーマーと他作品がコラボしたハスブロ商品も、トミーダイレクトで発売予定。「DXマーベル トランスフォーマー スパイダーマン&アイアンマン」(各7,140円・8月発売)、「スター・ウォーズ トランスフォーマー」シリーズ(5種類が5月28日、3,675円で発売)、「Mr.Potato Head」とのコラボ製品「バンブルスパッド」などがある。

 それから、世界最小ロボット「ROBO-Q」の5月の新製品「T/Fムービー」シリーズとして既に発表済みだが、「オプティマスプライム」と「バンブルビー」の2体も実際に商品が展示されていた。が、ちょっと時期的に微妙な関係で、撮影は後ろ姿のみ。あれだけ小さいのにオプティマスプライムは青、赤、シルバー、黒の4色で、バンブルビーは黄色、焦げ茶色、青、黒の4色で成形され、雰囲気が出ている。各4,200円だ。

DXマーベル トランスフォーマー スパイダーマンDXマーベル トランスフォーマー アイアンマンスター・ウォーズ トランスフォーマーシリーズのプロ・クーン/ジェダイ・スターファイター
クローン・パイロット V-19トーレント・スターファイターキャプテン・レックス/AT-TEショック・トルーパー/V-ウイング・スターファイター
バトル・ドロイド/トレード・フェデレーション・タイプMr.Potato Headとのコラボ製品のバンブルスパッドROBO-Qコーナー。オプティマスプライムとバンブルビーは上段。後ろ姿でごめんなさい

 そのほか、「デヴァイスレーベル」として、レーザーマウスやUSBメモリ、USBハブなども発売。9月の予定だ。また、復刻版の「TFアンコール」シリーズの第16弾として、コンバットロンの5体が合体して巨大ロボットになる「ブルーティカス」(仮)、カセットテープがロボットに変形する第2弾「カセット大作戦 Vol.2」(仮)が7月に発売。前者が8,400円、後者が各4,200円だ。

8月公開予定のSFアクション映画「G.I.ジョー」&「スター・ウォーズ」製品

 8月に公開されるSFアクション映画「G.I.ジョー」を扱ったハスブロ製品も複数がラインナップされている。G.I.ジョーというと、おそらく記者よりも若干年代が上の人たちには、1970年代に展開されたリアルなミリタリーテイストのフィギュアというイメージがあるかと思うが、こちらは1980年代以降のコミックやアニメで展開された、SFというよりも何でもありの近未来闇ナベ(笑)アクションの方の「G.I.ジョー」となっている。いわゆる、正義の特殊部隊G.I.ジョーと、悪の組織コブラが闘うストーリーの方だ。

 Robot Watch的に要チェックなのは、コブラ側の悪役たちがまず改造人間であるという点。そして、G.I.ジョー側の戦士たちがそれに対抗して装備しているパワードスーツの「アクセラレータースーツ」(高速動作ができるようになる)だ。どちらかというとキャラクターのフィギュアや、かなり大きめの各種ビークルなどがメインで、あまりアクセラレータースーツが大きくフォーカスされているわけではないのだが、ロボット好き、特にパワードスーツ好きは見落とさないように注意しよう。アクセラレータースーツのフィギュアは、「ベーシックフィギア コレクション」シリーズの7月に発売される「アソート1」7体の内の1つで、G.I.ジョーの戦士の1人であるリップコードが装着しているという設定(ヘルメットの下に彼の顔がある)。1,449円だ。

G.I.ジョーに登場するパワードスーツのアクセラレータースーツのフィギュアG.I.ジョーとコブラの各メンバーのフィギュアが7~8月に20体以上が発売
G.I.ジョーのスーパー兵器の1つ、「R.H.I.N.O.ビークル」。7,140円で7月発売こちらもG.I.ジョーの兵器「PITモービルヘッドクォーター」。そのほかコブラのビークルも複数登場

 それから、ハスブロのスター・ウォーズ関連では、先ほどトランスフォーマーとのコラボ商品を紹介したが、純粋な同作品の商品としては、「リモートコントロール R2-D2」が8月に発売予定。NHK BSで放送中のアニメ「クローン・ウォーズ」版のR2-D2をベースにしており、全長15cm。コントローラーが使うのは、ジャワが持っているドロイドのコントロール装置だそうで、マニアックさがポイント。価格は4,179円。

リモートコントロール R2-D2【動画】リモートコントロール R2-D2の動作の様子

そのほかロボットではないけど面白かったもの

 最近、癒し系のちょっとした飾っておける玩具などは流行りだが、タカラトミーでは既に発売中の「フラワーロック2.0」のほか、7月予定でリニューアルされた「のほほん族」が発売される。丸顔にスマイルののほほん族が、首を左右にゆっくりと振り続けるというもので、見ているだけでやすらぐこと間違いなし。「やすらかブルー」、「ほんのりピンク」、「なごみグリーン」、「ふんわりホワイト」、「ほんわかイエロー」、「ほっこりオレンジ」の6色があり、各1,260円。ギフト用にも向いているので、変わった贈り物がないか探している人はぜひ。

のほほん族のなごみグリーン。ほかに5色ある【動画】ほんのりピンクが首を振る様子

 そしてロボットとは全然関係ないが、非常に面白そうだったのが、ハスブロの「ナーフ」というスポーツシューティング用の商品。危険性の非常に低い状況下で撃ち合えたり、先端に吸盤の着いたタイプのダーツで標的を狙い合ったりという遊びができる。当たっても全然痛くないソフトな素材でできた約10×約1cm(長さ×直径)のダーツ(弾)を使用しているのが特徴で、射程は10~15mほど。よほど混雑したところで撃ち合ったりしない限り、BB弾のように流れ弾がよその人に当たるような心配がない。片手撃ちのブラスタータイプもあれば、ポンプアクションで次発装填を行なう両腕で持つショットガンタイプもある。レーザーマーカーを装備したものもあり、意外と凝っている点も特徴。撃ち合い用は、35連ドラムマガジン装備のショットガンタイプ「N-ストライク レイダー CS-35」が最も高額で4,935円(9月発売)、6連発のライフルタイプでレーザーマーカー付きの「N-ストライク リーコン CS-6」が3,675円(発売中)。射的系では、6連発リボルバータイプ「N-ストライク マーベリック」が2,079円(発売中))、レーザーマーカー装備のブラスタータイプ「N-ストライク ナイトファインダー EX-3」が最も安価で1,449円(8月発売)。

 さらに、最初から撃ち合いを想定して2個ワンセットの上、ターゲットの描かれたベスト、ゴーグルがセットになった「ダートタグ デラックス2プレイセット」(5,755円・6月発売)などもある。ポンプアクションは意外とカッコよく、思わず往年のスーパーファンタジー(笑)ポリスアクション「西部警察」の主人公・大門団長(渡哲也扮する超硬派でシブ過ぎのアクション派部長刑事で大門軍団のリーダー)を思い出してしまった。ここは、石原プロやテレビ朝日にコピーライトを得て、エアガンメーカーとコラボして、タカラトミー独自による「西部警察仕様」を作っていただきたい。きっと50万円ぐらいしても、限定50セットとかだったら売れるに違いない(笑)。来年は、チョロQも西部警察仕様でマシンXやマシンZを出してもらって、西部警察コーナーを設けてもらえると、個人的には非常に嬉しい(話が脱線してすみません)。

アメリカ製品なのでリアルさはないが、スポーツシューティングとしてかなり楽しめるナーフ【動画】連射の様子。ポンプアクションがかっこいい弾丸はダーツ。10cmの距離から手に当ててみたけど、ビックリはするが痛みはほとんど感じない
ダートタグ デラックス2プレイセットのブラスター。10発ダーツを装填できるマシンガンタイプのN-ストライク リーコン CS-6。6発のダーツを装填できる

 そんなわけで、「2009 タカラトミーグループ夏商談会」いかがだっただろうか。ロボット関連がそれほど多いわけではないのだが、タカラトミーから発売されるトランスフォーマー新製品をチェックしていれば、「トランスフォーマー:リベンジ」が少なからずとも見えてくるという特典もあり、また意外な商品もあって楽しめる商談会だった。都立産業貿易センター台東館の2フロアを使った、1グループ計3社の商談会だったが、関係者が多数訪れ、非常に熱気にあふれていたのも特徴。今後も、ぜひ楽しいオモチャをいろいろとリリースしてもらいたいタカラトミーである。



(デイビー日高)

2009/4/24 17:05